ドネペジル/アリセプトのジェネリック品

大洋薬品工業は、テバグループメンバーになりました。

▼ドネペジルとは?

「ドネペジル」は、認知症(アルツハイマー型認知症)を軽減する薬です。アルツハイマー病への有効性が認められた日本発で世界初の抗認知症薬「アリセプト」の後発医薬品(ジェネリック)です。

アルツハイマー型認知症を完治させる薬は、未だに開発出来ていません。ですから、「アリセプト」も特効薬ではなく、症状を軽減する対症療法薬という位置づけです。何らかの原因で服用をやめることになれば、以前と同じ状態まで病状が戻ってしまう可能性もあります。

ジェネリック医薬品(後発品)が発売されたこともあり、先発品の「アリセプト」は年々売上が落ちています(2015年:405億円→2016年:295億円)。抗認知症薬市場では、2011年に発売された新薬の「メマリー」(2016年売上:469億円)に大差をつけられて売上高トップの座を譲っています。

▼ドネペジルの作用機序

アルツハイマー病の基本的な障害は、脳内の神経伝達物質である“アセチルコリン”の減少にあると言われています。通常、アセチルコリンは、セチルコリンエステラーゼという酵素によって分解されてしまいます。「ドネペジル」は、この酵素を選択的に阻害して、血中のアセチルコリン濃度を高め、結果的に脳内の神経伝達を活発にさせることによって、記憶障害や認知機能障害の症状を緩和させます。

▼コリン仮説とは?

1982年、アルツハイマー型認知症患者の脳内では、アセチルコリンが著しく減少しているという論文が発表されました。アセチルコリンの減少がアルツハイマー病の本質的な原因だ、という説が“コリン仮説”です。「ドネペジル」(先発品名:アリセプト)は、この“コリン仮説”を基に日本で開発された世界初のアルツハイマー型認知症治療薬です。

▼ドネペジルの副作用

主な副作用は、消化器症状です。吐き気や嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛などが報告されています。特に初めて服用する際や薬の量を増やす時に副作用が出やすいので、注意が必要です。

重い副作用はまずありませんが、心臓の脈が異常に遅くなったり、胃に潰瘍ができる可能性がなくはありません。心臓病や胃潰瘍を併発または既往のある人など要注意です。

滅多に起こらないとされていますが、注意したいのは筋肉が障害を受ける“横紋筋融解症”という副作用です。手足のしびれや痙攣、力が入らない、運動していないのに筋肉痛、歩行が困難、赤褐色の尿が出るといった徴候が見られたら、医師に相談が必要です。認知症の方は自分では判断出来ない場合もあるので、家族や周囲のサポートが不可欠となります。

▼メマリーとの違い

先発品が1999年に発売された「ドネペジル」はコリンエステラーゼ阻害薬という種類の製剤で、軽度の認知症から使えます。2011年に発売された「メマリー」はNMDA受容体拮抗薬という製剤で、中等度〜高度の患者に使用されています。

「ドネペジル」は“コリン仮説”を基に開発された薬で、「メマリー」は“グルタミン酸仮説”を基に開発された薬で、作用機序が異なります。

「ドネペジル」の付加効果としては、認知症に伴って起こりやすい不安・抑うつ状態を和らげるという特徴があります。「メマリー」の付加効果としては、認知症に伴って起こりやすい興奮・攻撃性を和らげるという特徴があります。

▼認知症治療のこれから

日本はこれから超高齢化社会へ突入します。2025年には団塊の世代が75歳を超え、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上になると言われています。そして、2025年には65歳以上の5人に1人は認知症を患うとも予測されています。

認知症は原因がはっきりとは分からず、完治が難しいとされるため、最近では国家的施策として【新オレンジプラン】という計画が2015年1月に策定され、認知症に罹る前の早期発見や認知症予防の研究が非常に活発になっています。2017年8月には、日本神経学会が中心となって「認知症疾患治療ガイドライン2017」が発行されるなど、さまざまな取り組みが行われています。

認知症は進行型の病気ですが、認知症が進行したとしても、過ごし方次第で自宅で生活する事はできますし、工夫すれば旅行へ行くことも出来るかもしれません。薬での治療以外に、周囲の協力やアフターケアの方法によって、QOLを向上出来る疾患だと言われています。

認知症には根治をゴールとした治療法がないことから、診断後の患者への伝え方も難しい問題となっています。最近では、医師が患者会のようなサロンを勧めたり(参加者の方が、不参加者よりも要介護認定率が低いという研究論文があり)、スマートフォンを使った“認知症患者の見守り機器”の紹介といった“社会的処方箋”を出すことで、治療のゴールを改めて考え直す活動が見られています。

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、ランニングする若い家族の姿です。アルツハイマーのビジュアルというよりは、“世界のテバグループのファミリーになりました”というようなイメージです。

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一般名:日本薬局方 ドネペジル塩酸塩
製品名:ドネペジル塩酸塩錠3mg,5mg「タイヨー」、OD錠3mg,5mg「タイヨー」
抗認知症薬/アセチルコリンエステラーゼ阻害薬/アルツハイマー型認知症治療剤
テバ製薬
大洋薬品工業

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