エビリファイ/非定型抗精神病薬

DSSによる新しい扉をひらく。
双極性障害にDSSという新しいアプローチ

▼エビリファイとは?

「エビリファイ」は統合失調症の治療薬です。新しい系統の非定型抗精神病薬(第3世代抗精神病薬)です。ドーパミン系神経を安定させる調整薬で、DSS(Dopamine System Stabilizer)と呼ばれています。統合失調症に加え、双極性障害、うつ病、自閉スペクトラム症に対する効能を新たに取得しています。副作用も少ないことから、従来の薬に成り代わって、かなり売れています。ジェネリック対策もあってか、近年剤形がどんどん増えています。選択肢が増えることは、服用する患者さんにとってはありがたいことだと思います。

2015年:エビリファイの売上高 356億円
2016年:エビリファイの売上高 317億円

統合失調症の陽と陰の両方の症状に効果が期待できます。情動安定化作用や再発予防効果が期待でき、また過鎮静を起こし難いので、長期の維持療法に適しています。速効的な効果が弱いので、改善効果よりも副作用が先に出てしまう場合もあるようです。深刻な不安や興奮、混乱状態の急性症状には不向きと言われています。

従来の抗精神病薬に比べ、震え、身体の強張り、生理不順、眠気、過鎮静、体重増加などの副作用が比較的少ないです。その一方で、じっとできない、そわそわしてしまうという副作用の頻度が高く、また血糖値が高くなるという特別な副作用も報告されています。

▼エビリファイとジェイゾロフトの配合錠

2017年7月末、うつ病の治療薬として、抗精神病薬の「エビリファイ」とセロトニン再取り込み阻害薬の「ジェイゾロフト」との配合錠の承認申請が行われました(製品名は未定)。製造販売元の大塚製薬によると、「ジェイゾロフト(セルトラリン)」で十分な効果が得られない患者に対して、薬の錠数が増えない状態で、抗うつ改善効果の増強療法が可能になるということです。「エビリファイ(アリピプラゾール)」と「ジェイゾロフト(セルトラリン)」を併用している患者にとっても、錠剤の数が減ることでQOLの向上に繋がると考えています。将来的な市場としては、国内だけでなくアジアも視野に入れているようです。【追記:2017年8月】

「ジェイゾロフト(セルトラリン)」は2015年12月にジェネリック医薬品が発売。「エビリファイ(アリピプラゾール)」は2017年6月にジェネリック医薬品が発売されています。

▼注意喚起が追加(追記:2018年1月)

2018年1月、厚生労働省が抗精神病薬「エビリファイ」に対して、添付文書の改訂を指示しました。具体的には、「エビリファイ」の【重要な基本的注意】に“病的賭博、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食”といった【衝動制御障害】に関する注意喚起を追加するという内容です。この内容は、後発医薬品(ジェネリック)にも同様に適用されます。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、「A」のアーチです。「A」のアーチ(扉)をくぐった先に新しい人生(道)が待っている、というイメージでしょうか。エルトン・ジョンの「黄昏のレンガ路」(Goodbye Yellow Brick Road)を思い出しました。そういえば、どこか「オズの魔法使い」のようなお伽噺の雰囲気があります。非常に優れた広告デザインだと思います。

スポンサードリンク

一般名:アリピプラゾール
製品名:エビリファイ錠1mg,3mg,6mg,12mg、OD錠3mg,6mg,12mg,24mg、散1%、内用液0.1%(1,3,6,12mL)
統合失調症治療薬/非定型抗精神病薬(DSS)/抗精神病薬/神経系用剤
大塚製薬

関連記事

カテゴリー

ピックアップ

  1. オングリザ/新たなるステージへ スイッチ・オン

  2. メトグルコ/メトグルコだから、できること

  3. ネキシウム/疾患啓発広告

  4. あゆみ製薬/リウマチ領域に特化

スポンサードリンク

コラム

  1. ダラス・バイヤーズクラブと抗HIV薬の進化

    HIV陽性の男がエイズの薬を外国から密輸し、密売する映画『ダラス・バイヤーズクラブ』を観ました。

注目の医薬広告

  1. 治癒へのクリアなアプローチ▼ソブリアードとは?「ソブリアード」は、第2世代“プロテアーゼ阻...
  2. DSSによる新しい扉をひらく。
モイスティシモ