レミッチ/難治性のかゆみを改善

かゆみよ、止まれ。
おかげさまで、レミッチは発売3周年を迎えました。

▼レミッチとは?

「レミッチ」は、世界初の選択的κ(カッパ)受容体作動性の経口そう痒改善薬で、難治性のかゆみと言われる“中枢性のかゆみ”に有効な薬です。主に、既存治療で効果が不十分な血液透析患者のかゆみの改善に役立てられています。

透析の治療を受けている患者や慢性肝疾患を患っている患者が悩まされるのが、身体全体に起こる強い痒みです。掻き壊して傷が深くなったり、痒みで眠れなくなったりと、生活に支障をきたします。この場合は、通常使われるような痒み止めはあまり効きません。

「レミッチ」は、そのような治療困難なそう痒症の治療に使用されます。従来の痒みの治療薬とは作用が異なり、痒みを感じる神経を抑制することで効果を発揮します。抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、ステロイド薬など一般的な治療で効果不十分なときに使用出来る薬です。

▼かゆみの種類

かゆみは伝達経路の違いから“末梢性のかゆみ”と“中枢性のかゆみ”の2種類に分類されます。“末梢性のかゆみ”は、主にヒスタミンによって生じるので、ほとんどは抗ヒスタミン薬によって改善できます。

一方、血液透析患者のかゆみは“中枢性のかゆみ”です。そのかゆみの原因は、内因性オピオイドが関係しており、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬では改善しないため、【難治性のかゆみ】と呼ばれるようになりました。

▼ナルラフィンの発見

1990年代、「レミッチ」の有効成分のナルラフィンは当初鎮痛薬として開発が進んでいました。しかし、臨床研究を通して「ナルラフィンにはかゆみを抑制する効果もある」ということに気が付きました。

その結果、血液透析患者では、μオピオイド系はかゆみを誘発し、κオピオイド系はかゆみを抑制するということが解り、既存のかゆみ止めでは全く効果がなかった透析患者のかゆみが消え、予想以上の効果を発揮したのです。

1年の長期投与試験を経て、有効性と安全性が実証され、精神依存と身体依存も認められなかったことから、2009年1月に“血液透析患者におけるそう痒症改善薬”として承認され、実用化が始まりました。その後、欧州やアメリカでも臨床試験が行われ、日本で創薬された「レミッチ」は、世界的な薬となりつつあります。

▼レミッチの副作用

「レミッチ」の主な副作用は不眠ですが、人によっては逆に眠気を引き起こす場合もあります。その他の副作用は、便秘、吐き気、頻尿などです(服用開始後2~4週頃にあらわれることが多い)。副作用がつらい場合は、用量の調整が必要ですので、医師や薬剤師に相談してください。

▼腹膜透析患者のそう痒、適応拡大へ

2017年9月、「レミッチ」は“腹膜透析患者におけるそう痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)”の適応拡大を取得しました。以前から、透析療法の中では“血液透析患者でのそう痒症改善”のみが対象でしたが、これで腹膜透析にも適応が拡大されることになりました(2017年9月追記)。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、女性の横顔と魔法使い。ドラマ「奥様は魔女」のようなファンタジー性を感じます。「かゆみよ、止まれ」というキャッチコピーが抜群に良いですね。多くの透析患者を苦しめてきた難治性のかゆみが改善出来るようになったのですから、確かに魔法のようなもので製品にピッタリです。背景の青空は、かゆみが改善した後の解放感を表現しています。

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一般名:ナルフラフィン塩酸塩
製品名:レミッチカプセル2.5μg
中枢神経系用薬/経口そう痒症改善剤
鳥居薬品

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