セイブル/いつもいっしょに―これからも―

いつもいっしょに―これからも―

▼セイブルとは?

「セイブル」は、2006年に発売された食後の血糖上昇を抑制する糖尿病の治療薬です。作用機序から“αグルコシダーゼ阻害薬(αGI)”に分類されます。また“食後過血糖改善薬”と呼んだりします。

「セイブル」は、腸内のαグルコシダーゼを阻害し、炭水化物の消化と吸収を遅延化する効果があります。メリットとしては、低血糖の心配がなく、食後高血糖を抑制できるという点です。デメリットとしては、HbA1c降下が控えめで、他の血糖降下薬に較べて服用回数も多く(1日3回)、毎食直前に飲まなければいけないことです。

あくまでも“おまけ”的な効果ですが、「セイブル」を含むαグルコシダーゼ阻害薬は、糖の代謝を改善することで、軽度ですがコレステロール値の改善も認められています。

「セイブル」は効果はマイルドですが、その分安全性に優れた薬剤と言えます。基本的にSGLT2阻害薬やSU薬など他の糖尿病治療薬と併用することが多い薬です。

▼セイブルの利点と欠点

セイブルのメリット 低血糖なし
食後高血糖抑制
非全身性
コレステロール改善
セイブルのデメリット 血糖降下が弱い
下痢、腹部膨満
服用頻度

▼糖尿病とは?

糖尿病には1型と2型が存在します。1型糖尿病は遺伝性の疾患で(遺伝なので痩せている人や若い人も罹ります)、膵臓に存在するβ細胞と呼ばれるインスリンを分泌する組織が壊れてしまっている状態の病気です。インスリンが分泌できないため、血糖が高くなってしまいます。インスリン注射を打って、治療します。

一方で2型糖尿病は、生活習慣や肥満などによってインスリンの効きが悪くこなることで発症する病気です。「セイブル」は、2型糖尿病に対して使用する薬です。2型糖尿病治療では、薬を使う前にまずは食事の改善や運動療法が試されます。そして、食事療法や運動療法を行っても血糖値の改善が見られない場合に、「セイブル」のような2型糖尿病治療薬が処方されます。「セイブル」には直接的な血糖低下作用がないので、他の糖尿病治療薬と併用することが多いです。

▼低血糖が起きやすい糖尿病治療薬

・グリニド系(シュアポストなど)
・インスリン(ランタスXRなど)
・スルホニル尿素薬(グリベンクラミドなど)

▼低血糖が起きにくい糖尿病治療薬

・DPP-4阻害薬(ジャヌビアトラゼンタなど)
・SGLT-2阻害薬(デベルザフォシーガなど)
・ビグアナイド薬(メトグルコなど)
・チアゾリジン薬(アクトスなど)
・α-グリコシターゼ阻害薬(セイブルなど)

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、可愛いブルドックのイラストです。「セイブル」なので、ブルドックだと推察されます。こういう【ダジャレ系】のアイディアは、製品名を憶えやすい、という効果がありますね。

よく見ると、表彰台に“1st line(ファーストライン)”と刻まれています。ファーストラインとは、疾患に対して効果があるとされる複数の治療薬のうち、最初に投与すべきだと学会などが推奨している治療薬のことです。第一選択薬(ファーストチョイス)とも言われます。これに選ばれるか選ばれないかで、売上が格段に違ってきます。

ファーストラインには、副作用が少なく、有効性がある程度高い薬が選ばれる傾向があります。ファーストラインを投与しても効果が得られない場合は、副作用の少なさよりも効果の強さを優先させた、セカンドライン(セカンドチョイス)と呼ばれる薬を投与するのが一般的です。

IDF(国際糖尿病連合)による「Treatment Algoriyhm for People with Type 2 Diabetes」に、HbA1c 7%未満を達成できない場合のファーストラインからサードライン治療薬としてαグリコシターゼ阻害剤(セイブル)が掲載されています。

▼語呂合わせの効果

ダジャレは、古くは“掛詞”と言って、平安時代の歌人紀貫之の頃から千年以上使われている手法です。人は意味のない言葉を憶えるのが苦手です。例えば“磯野サザエ”“野比のび太”といった漫画のキャラクター名には、覚えやすいように掛詞の技法が使われています。語呂合わせには、自然と覚える効果があり、語感が良いので人へ伝えたくなるという拡散の効果も持っています。

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一般名:ミグリトール
製品名:セイブル錠25mg,50mg,75mg、OD錠25mg,50mg,75mg
糖尿病用剤/αグリコシターゼ阻害剤/糖尿病食後過血糖改善剤
三和化学

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