トレリーフ/てんかん薬からパーキンソン病へ

より飲みやすく、より取扱いやすく
トレリーフOD錠25mg

▼トレリーフとは?

「トレリーフ」とは、パーキンソン病の治療薬です。パーキンソン病治療薬は、まだ根本治療薬がなく、症状を軽減させる対症療法薬しかありません。現在も大手製薬会社がパーキンソン病の新薬を開発し続けています。

パーキンソン病というのは、脳幹に属する中脳の黒質と、大脳の大脳基底核にある線条体という部分に異常が起こる神経疾患です。簡単に説明すると、脳内の神経伝達物質“ドーパミン”が不足して情報伝達経路が上手く働かない状態のことを指します。“ドーパミン”が不足した結果、手足の震えや身体の動きが上手くいかない、といった症状が発症します。「トレリーフ」の有効成分ゾニサミドはもともと“てんかん”の治療薬でした。ところが、てんかんで併発した痙攣の治療に使ったところ、意外にもパーキンソン病の症状に効果が現れたのです(医療用医薬品が最初の適応とは別の薬として使用されることは、比較的あることです)。そういった経緯の薬ですので、パーキンソン病の特にふるえの症状に効果があるとされています。

▼ウェアリング・オフ(wearing-off)とは

パーキンソン病の一番基礎となる薬は、ドーパミン補充薬(レボドパ:L-dopa)です。ドーパミン補充薬には長期服用によって効果が落ちてしまう、という欠点があります。効果的な時間がだんだん短くなり、次第に服薬する前にパーキンソン病の症状があらわれてしまうという問題です。専門用語で“ウェアリング・オフ(wearing-off)”と言います。意訳すると、徐々に消えるというような意味です。減衰効果とも呼ばれます。

▼パーキンソン病の種類

パーキンソン病には孤発性パーキンソン病、家族性パーキンソン病、若年性パーキンソン病と多くの種類があり、治療薬も豊富に出ているので、患者の症状や年齢によって服用量や併用薬が異なってきます。特に服用初期の患者は、薬の効果よりも副作用の方が先に出てしまったりすることもあります。症状に合わせた服用量の調整が非常に難しいと言われていますので、専門医とよく相談しながら、1/2、1/3と分けて服用するなど、食後何分後に飲むなど、その人に合ったオーダーメイドの服用量・併用薬の組み合わせを考えることが重要とされています。

▼次世代のパーキンソン病薬

次世代のパーキンソン病治療薬の開発も始まっています。日本とカナダとフランスのグループが中心となり、αシヌクレインというタンパク質をターゲットした抗体医薬を研究しています。αシヌクレインは、パーキンソン病の進行を阻止する鍵と考えられており、上手くいけば病気の進行を更に遅くできる可能性があると言われています。2022年頃を目標に、実用化を目指しています。

▼適応追加申請

2017年8月、「トレリーフ」は“レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム”の効能・効果を塚する承認申請を行いました。(追記:2017年8月)

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、世界の岡本太郎先生の作品【呼ぶ 赤い手】(1981年発表)です。すごいインパクトですね。“ドーパミンをつかむ”というイメージでしょうか。他の岡本作品にも言えることですが、生命のエネルギーを感じます。

【呼ぶ 赤い手】は、相模原西門商店街の活性化のために、神奈川県出身の岡本太郎先生が作られたオブジェです。「宇宙をつかみ、人を呼ぶ」という願いが込められているそうです。人類はいままで数々の難病を克服してきました。パーキンソン病を根本から治療する新薬を、いつの日が創り出してくれると信じています。

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一般名:ゾニサミド
製品名:トレリーフ錠25mg、トレリーフOD錠25mg
抗パーキンソン剤/レボドパ賦活型パーキンソン病治療薬
大日本住友製薬

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