パキシル/離脱症状を軽減するCR錠

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▼パキシルとは?

「パキシル」は、気分が落ち込んだり、思考がネガティブになったり、やる気がでない、不安で眠れないといった心の症状を改善する抗うつ薬です。抗うつ作用と抗不安作用を併せ持つという特徴があり、うつ病の他に、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害にも適応を持っています。外傷後ストレス障害(PTSD)にも処方されています。国内で2番目に発売されたSSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)です。

新しい剤形の“CR錠(徐放性製剤)”では血中濃度が安定し、離脱症状が減ると言われ、新しい選択肢のひとつとして期待されています。なお、18歳未満の大うつ病性障害患者では適応を慎重に検討する必要があります。

▼パキシルの作用機序

心の症状には、脳内の“セロトニン”という神経伝達物質が深く関わっていると言われています。「パキシル」は、このセロトニンという物質を再び取り込むセロトニン・トランスポーター(5HTT)の動きを妨害します。

セロトニンは“しあわせ物質”などと呼ばれている脳内の重要な物質です。このセロトニンの再取り込み阻害作用によって、脳内のセロトニン濃度が高まり、神経の伝達がよくなります。結果的に、うつの症状が緩和され、気持ちが穏やかになると考えられています。

「パキシル」は、セロトニン・トランスポーター以外の受容体にはほとんど作用しないので、抗うつ薬特有の副作用が少ないと言われています。この作用機序から、“選択的セロトニン再取込阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)”という種類に分類され、一般的に【SSRI】と呼ばれています。

▼パキシルの副作用

SSRIは副作用が少ないと言われていますが、副作用が全くないわけではありません。主な副作用で多いのが、嘔気・悪心、食欲低下です。「パキシル」は、セロトニン関係以外の受容体にはほとんど影響を与えないので、いままでの抗うつ薬に多かった“口渇”や“便秘”などの副作用が軽減されています。

服用初期の段階では、吐き気や下痢という症状が出ますが、14日くらいで安定してきます。人によっては、逆に不安が高まる場合がありますので、医師と相談して服用量を調整する必要があります。長期的に見ると副作用は比較的少なく、長期維持療法に適していると言えます。

▼パキシルとサインバルタの違い

「サインバルタ」も「パキシル」も同じ抗うつ薬で、「サインバルタ」の方が新しく開発された製剤です。「サインバルタ」は、SNRIと呼ばれる種類でセロトニンとノルアドレナリンの機能を高めます。「パキシル」はSSRIと呼ばれる種類でセロトニンの機能を高めます。機序の違いは、ノルアドレナリンに作用するかしないかということです(セロトニンには気持ちを穏やかにする効果があると言われ、ノルアドレナリンには意欲を高める効果があると言われています)。効果や副作用は、人によって千差万別です。「サインバルタ」が合う人もいれば、「パキシル」の方が合う人もいます。

▼パキシル以外のSSRI


ジェイゾロフト:パニック障害にも適応があるSSRI。医学誌「Lancet」に掲載された論文で、新世代抗うつ薬の中で有効性と認容性が高く評価された。


レクサプロ:2011年発売の最新SSRI。「ジェイゾロフト」とならび、有効性と認容性で高い評価を得た。離脱症状の可能性が少なく。副作用も少なめ。

▼パキシルの6.25mgの承認取得(追記:2018年8月)

2018年8月、新規格である「パキシルCR錠6.25mg」の承認取得が発表されました。低含量製剤の「パキシル錠5mg」に対応するCR錠(徐放性製剤)として登場します。薬価収載は2018年12月の予定です。

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、人形のパレード。ギミックが凝っていて、観音開きの錠剤ページを開くと、中からパレードが出て来るという仕掛けになっています。うつ病の薬では珍しく、明るいビジュアルで好感が持てます。愉しげなビジュアルは、寛解後の明るい生活を表現しています。

ミニチュアの人形を使うことで、ポップな雰囲気と清潔感を感じさせることに成功しています。ミニチュア人形なので、錠剤が大きくても違和感がない、というのが巧いです。自然にCR錠へ目が行くようにデザインされています。




一般名:パロキセチン塩酸塩
製品名:パキシル錠5mg,10mg,20mg、パキシルCR錠6.25mg,12.5mg,25mg
神経系用剤/抗うつ剤(SSRI)/選択的セロトニン再取り込み阻害剤
大日本住友製薬
グラクソ・スミスクライン

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