ヴィーブヘルスケア/HIV/AIDS領域に特化

ヴィーブヘルスケアの企業広告です。HIV/AIDSの広告は宣伝を打っても効果的でないのか、数自体がかなり少ないです。HIV/AIDSの専門医は限られていますし、関係者が眼にする媒体も専門誌がメインなので、あまり一般の人が目にする機会がないビジュアルです。

ヴィーブヘルスケアは、HIV/AIDS(エイズ)領域に特化したスペシャリティーファーマです。英国のグラクソ・スミスクライン(GSK)と米国のファイザーの共同出資によって、2009年に設立されました(2012年には塩野義製薬も資本参加)。

日本で販売している医薬品は、「レトロビル」「コンビビル」「テビケイ」「トリーメク」などの抗HIV薬です。特に、シオノギが創薬した「テビケイ」と「トリーメク」は世界的に売り上げを伸長しています。
世界初の抗HIV薬「レトロビル」がきっかけとなって、その後世界中で抗HIV薬が開発されることになります。そしてその結果、数多くの抗HIV薬が誕生し、薬を組み合わせることで耐性を起こりにくくすることにも成功しました。

▼塩野義製薬の適応力
実はヴィーブヘルスケアが設立される前は、グラクソ・スミスクラインは塩野義製薬と強力なパートナー関係でした。2001年に設立したアメリカの合弁会社は、「テビケイ」などのHIV/AIDS(エイズ)領域で、大きなロイヤリティーを両社へもたらしていました。
しかし、2009年に転機が訪れます。グラクソが新たにファイザーと共同で、抗HIV薬に特化した開発会社“ヴィーブヘルスケア”を設立したのです。そのため、塩野義との合弁会社の株は、ヴィーブヘルスケアへ移されることになりました。世界的な大手製薬メーカーのグラクソとファイザーが手を握り、塩野義は押し出されるかたちになったわけです。

塩野義製薬はグラクソとの商談の際に、合弁会社のグラクソ分の持ち株を買い取れるオプションを契約に盛り込ませていました。買い取り権を交渉に使い、グラクソとファイザーの邪魔をすることも可能でしたが、塩野義はこれを逆手にとって奇策に出ます。塩野義の持ち株をヴィーブヘルスケアへ移して、塩野義の資本参加を提案するというものです。

この策が見事にはまり、高いロイヤリティー率を引き出し、圧倒的に有利な契約を手にすることになりました。出し抜かれた相手の株を取得する、などということは凡人には思いつけないです。マネーゲームの映画に出てくるような見事な交渉術だと思います。結果的に塩野義は、ヴィーブヘルスケアが抗HIV薬の開発を続けてくれる中で、リスクをおかさず、年間100億円以上の配当と売上に対するロイヤリティーという安定した収入を得ることになります。「強いものが生き残るのでも、頭が良いものが生き残るのでもない。適応力のあるものが生き残る」というダーウィンの言葉がありますが、適応力こそが長期的・包括的に勝つ基本的な方法なのかもしれません。

関連コラム/映画「ダラス・バイヤーズクラブ」と抗HIV薬の進化

抗HIV薬は、近年で最も進化した薬といっても過言ではありません。かつては治療薬がほとんどなく“死の病”という印象でしたが、現在では薬の開発が進み、怯えながら死を待つだけの病気ではなくなりました。それまで複数の薬をたくさん飲まなければいけなかった治療も1日1回1錠で済む薬が登場し、患者のQOLも大きく向上しています。

HIV感染者は年々増加しており、薬剤の種類も年々増加しています。ヴィーブヘルスケアは、HIVウイルスの増加を抑制する効果を持つ「エプジコム」と、世界初のCCR5阻害剤である「シーエルセントリ」の2品目を重点品目とし、積極的にシェアの拡大を図る方針です。

▼HIV検査はどこで受けられる?
HIVの検査は全国の保健所や自治体の特設検査施設(東京都南新宿検査・相談室)で、無料・匿名で受けることができます。有料になりますが、医療機関でもHIV検査を希望すれば受けることができます(約5,000円〜10,000円)。ちなみに献血された血液はHIV検査を行っていますが、HIV検査の結果は献血者本人には伝えないという決まりがあります。理由は、厳格なHIV検査を行っても、どうしてもHIVウイルスを見つけにくい期間(通常感染から数週間)があるので、HIV検査が目的の献血をなくすためです。

▼健康診断でHIV検査
厚生労働省は、健康診断を受ける際にHIV検査(エイズウイルス検査)が無料で受けられるモデル事業を2018年度から始めると発表しました。早期に感染が発見できて治療を行えば、エイズウイルスの発症を抑えることが可能で、パートナーへの感染リスクも減らせます。HIV検査を受けやすくして、早期発見・早期治療でエイズ発症防止につなげる考えです。試験的に数カ所で始め、実施施設を増やしていくということです。

▼HIV自己検査キット
アメリカなどでは、HIV自己検査キットが薬局で普通に手に入りますが、日本の薬局では入手困難です。日本でのHIV検査は、病院か保健所での検査が基本です。家庭で使用する自己検査キットとして日本で承認されたものはなく、海外からの輸入品となります。HIV自己検査キットはインターネットで購入可能ですが、偽造品や粗悪品が混入している場合もあります。アメリカでは、従来よりも簡単に検査できる“唾液による家庭用HIV検査キット(OraQuick In-Home)”が承認されていて、薬局などの店頭で購入が可能になっています。日本でも、HIV検査が簡単に出来る環境が早く整うと良いなと思います。

性感染症検査

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