アメナリーフ/新作用機序の帯状疱疹治療薬

ウイルス泣かせの関所あり
生まれは日本。
新しい作用機序を持った一日一回服用の帯状疱疹治療薬。

▼アメナリーフとは?

「アメナリーフ」は、帯状疱疹の原因となる“ヘルペスウイルス”の増殖を抑える新しい作用機序の抗ヘルペスウイルス薬です。帯状疱疹の治療に1日1回服用します。「アメナリーフ」は、ヘルペスウイルスDNAの複製に必須とされるヘリカーゼ・プライマーゼを阻害することで、ヘルペスウイルスの増殖を抑えます。

いままで日本で承認されてきた経口抗ヘルペスウイルス薬は、すべて“核酸類似体”であり、デオキシグアノシン三リン酸と競合的に拮抗してウイルスDNAの複製を阻害することでヘルペスウイルスの増殖を抑える薬です。「アメナリーフ」は、従来の経口抗ヘルペスウイルス薬と作用機序が異なるため、交差耐性が生じないと考えられています。

「アメナリーフ」の有効成分であるアメナメビルのターゲットは、ヘルペスウイルス増殖の初期段階に働くヘリカーゼ・プライマーゼ複合体です。このヘリカーゼ・プライマーゼを阻害することで、ヘルペスウイルスの増殖を初期段階でブロックします。

アメナメビルは主に糞中に排泄(74.6%)されるため、腎機能による薬物動態への影響が小さく、クレアチニンクリアランス(腎臓が身体の老廃物を排泄する能力)に応じた投与量設定の手間がありません。従来の抗ヘルペスウイルス薬で多く見られる“薬剤性腎障害(DKI)”と“中枢毒性(ACV脳症)”といった副作用を大きく減らすことが期待されています。

中医協(中央社会保険医療協議会)の資料によれば、「アメナリーフ」発売後10年でピーク時の販売金額は【64億円】、投与患者数は【31万人】と予測されています。算定薬価は、1錠/1,469.70円でした(2017年8月30日)。

※交差耐性:1種類の薬剤に対して耐性を獲得すると同時に、別の薬剤に対する耐性も獲得すること。化学構造や作用機序が類似している薬剤間で生じる。

▼帯状疱疹とは?

帯状疱疹とは、60歳代を中心に高齢者に多くみられる(約6対4で女性に多い)病気ですが、疲れやストレスがきっかけとなるので、若い人が発症することもあります。耐性が出来るので、通常は一生に一度しか罹りません(免疫が低下している人を除く)。

なお、初めて帯状疱疹ウイルスに感染した時は“水ぼうそう”として発症します。治った後も、ウイルスは体内の神経節に潜んでいて、加齢やストレス、過労などがきっかけで免疫力が低下すると、長い間潜んでいたウイルスが再び活動を始め、“帯状疱疹”として発症します。

帯状疱疹の治療は、抗ヘルペスウイルス薬を中心に行われます。「アメナリーフ」はウイルスの増殖を抑制することで、急性期の皮膚症状や痛みなどを緩和し、治癒期間を短縮します。さらに合併症や後遺症を抑えることも期待されています。一般的に抗ヘルペスウイルス薬の飲み薬は、発病早期に服用を開始するほど、治療効果が期待できます。薬の効果があらわれるまでには、2〜3日かかると言われています。十分な睡眠と栄養をとり、心も身体も休息することが回復への近道です。

▼帯状疱疹の痛みの種類は2つ

帯状疱疹の痛みには、“侵害受容性痛”と“神経障害性痛”の2種類が存在します。

“侵害受容性痛”とは、身体に強い刺激(怪我や火傷)を感じた時に神経が脳へ伝える一般的な“痛み”のことです。一方、“神経障害性痛”とは皮膚症状が改善した後も残る痛みで、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれ、長期間に亘って患者を悩ませるケースも少なくありません。

帯状疱疹の特徴的な症状を自覚したら、できる限り早く病院へ行くことが大切です。治療が遅れると、帯状疱疹後神経痛のリスクが高まると言われています。帯状疱疹は、基本的に身体の左右どちらか一方の神経に沿って帯状にあらわれるのが特徴です。胸から背中にかけてが最も多く、患者の50%以上が上半身に発症します。顔で言えば、特に眼の周囲が発症しやすい部分です。

帯状疱疹は、通常皮膚科で診療されることが多い病気ですが、痛みが深刻な場合は、ペインクリニックなどの痛みの専門家へ相談するのが良いかもしれません。

▼帯状疱疹患者は高齢者が多いので、腎障害に注意

高齢社会を背景に増加傾向にある帯状疱疹という病気は、皮膚症状の痛みに加えて、長期に残る帯状疱疹治療後の神経痛も患者を悩ませています。特に後期高齢者は神経痛が残るリスクが高く、より適切な治療が必要とされています。しかも、高齢者は腎機能が低下していることもあり、薬による腎機能障害などの副作用には注意が必要です。

これまでの経口抗ヘルペスウイルス薬は、すべて【腎排泄性】でした。そのため腎機能が低下している高齢の患者には、深刻な副作用が発現する恐れがありました。しかし、「アメナリーフ」は【胆汁排泄型】であり、腎機能障害による薬物動態への影響は同種薬に比べて小さいとされています。

帯状疱疹は、皮膚の病気だと思われがちですが、痛みや腎障害など、他の要素にも気を配って治療する必要がある疾患なのです。

▼アメナリーフの注意点

■食事の影響を受けやすいので、必ず食後に服用する
■薬物代謝酵素(CYP3A)で代謝されるため、食べ物や併用薬に注意

▼その他の帯状疱疹治療薬



バルトレックス500mg
バルトレックス1000mg
バルトレックスジェネリック500mg10錠

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、浮世絵風のイラストです。紫の関所(アメナリーフ)が有象無象の男たち(ウイルス)をせき止めている様子を描いています。日本で創薬されたという特徴を、浮世絵を使って表現しています。江戸時代の色調や雰囲気を意識しながら、古臭くなりすぎないように人物の描き方などに現代風の要素を加えた工夫が見られます。

よく見ると、一人だけ関所を突破している強者がいますね(笑)。100%完璧には止められない、という表現の保険でしょうか。どことなくコミカルな雰囲気で、好感が持てるビジュアルです。

元ネタは歌川広重の浮世絵「木曾街道六十九次 福し溝 関所」と思われます。木や関所の構図などがそっくりですね。幕府直轄領の福島関所(長野県木曾郡木曽町福島)を描いた作品です。福島関所は、現在の中山道にあった関所で、諸国関所一覧表によると、東海道の今切関所、箱根関所と同等の扱いで、重要な関所のひとつだったということです。


製品名:アメナリーフ錠200mg
一般名:アメナメビル
抗ヘルペスウイルス剤/胆汁排泄型
マルホ
maruho

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