プラリア/半年に1回で効く骨粗鬆症薬

NEW FORCE
骨粗鬆症による骨折リスクと
関節リウマチに伴う関節の骨びらんを抑制

▼プラリアとは?

「プラリア」は、2013年5月に発売された骨粗鬆症の治療薬です。骨粗鬆症は、加齢などにより骨の吸収と形成のバランスが悪くなり、骨がスカスカになる病気で、腰痛や背中の痛みを伴います。年配の方は骨折しやすくなります。特に女性の高齢者は、女性ホルモンが少なくなることで「閉経後骨粗鬆症」という病気になりがちです。また、骨粗鬆症が進行して寝たきりの状態になると、高齢者の生活の質を著しく低下させる可能性があり、早期治療が必要と言われています。

「プラリア」は、半年に1回の注射で、骨を増やす効果が期待できる骨粗鬆症治療薬です。6ヵ月に1回の注射で済む、というのは治療を継続しやすいというメリットです(実際には6ヵ月後の投薬までに、検査やイプリフラボンやタンパク同化ホルモン製剤などの投薬が必要な場合もあります)。

「プラリア」は、骨粗鬆症患者を対象とした国内の臨床試験(DIRECT)において、骨折の発生率を抑制することが確認されています。外国では、ヨーロッパやアメリカで“閉経後骨粗鬆症”の適応で承認(2010年)されて以来、世界60ヵ国以上で使用されている薬です。今回、“関節リウマチ”の効能・効果が追加となりました。

「プラリア」の有効成分デノスマブは、破骨細胞の形成や活性化に関わるタンパク質(LANKリガンド)に作用するヒト型モノクローナル抗体です(遺伝子組換え)。ランクル(古い骨を壊す細胞の働きを活性化させる物質)の働きを阻害し、破骨細胞の形成を抑えることで、壊される骨と新しく作られる骨のバランスが保たれます。結果的に、体内の骨量を増加させて、骨の強度を上げるという仕組みです。

骨粗鬆症の治療薬としては、カルシトニン製剤、ビスホスホネート製剤、活性型ビタミンD3製剤、女性ホルモン製剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、ヒト甲状腺ホルモン(PTH)製剤、イプリフラボン製剤、タンパク同化ホルモン製剤などが使用されています。
「プラリア」は、抗ランクル抗体薬と呼ばれる比較的新しい治療薬ですが、臨床現場での効果の高さが評価されて、「骨粗鬆症ガイドライン2015」において骨密度上昇や骨折抑制効果などで“オールA”の評価を得ています。

▼プラリアの副作用

「プラリア」は、腎機能に障害のある患者には注意が必要です。また低カルシウム血症や肝機能異常にも気をつける必要があります。
承認時までの臨床試験でなにかしらの副作用が18.0%あったと報告されています。主な副作用は、低カルシウム血症(0.8%)、背部痛(0.8%)、γ-GTP上昇(0.8%)、高血圧(0.8%)、湿疹(0.7%)、関節痛(0.6%)。重大な副作用としては、低カルシウム血症、顎骨壊死、顎骨骨髄炎、アナフィラキシー、大腿骨転子下の骨折、近位大腿骨骨幹部の骨折、重篤な皮膚感染症が報告されています。

▼このような症状があれば、医師へ相談する必要があります。
・手足のふるえ ・唇のしびれ ・あごの痛み ・けいれん
・筋肉の脱力感 ・歯茎の腫れ ・手指のしびれ ・歯科受診中

▼他の注射剤との違い

骨粗鬆症の注射製剤としては、ビホスホネート薬の「ボナロン(アレンドロン)」や「ボンビバ(イバンドロン)」があります。「ボナロン」の注射剤は、4週に1回の“点滴静注”薬です。「ボンビバ」は1ヵ月に1回の注射です。一方、抗ランクル抗体薬の「プラリア」の場合は、6ヵ月に1回の注射です。「ボナロン」と「プラリア」は大腿骨近位部骨折の抑制効果が認められていますが、「ボンビバ」は大腿骨近位部骨折に対しての抑制効果が認めれていません。大腿骨近位部骨折は、寝たきりの原因にもなりかねない高齢者にとっては深刻な骨折です。

【ボナロン、ボンビバとの比較】
製品名 骨密度 椎体骨折 非椎体骨折 大腿骨 近位部骨折
プラリア 上昇効果 抑制する 抑制する 抑制する 抑制する
ボナロン 上昇効果 抑制する 抑制する 抑制する 抑制する
ボンビバ 上昇効果 抑制する 抑制する 抑制報告有 抑制報告無

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、CGの骨関節。骨や関節に関係する薬ということがひと目で判ります。CGで表現することで、未来感や新しい雰囲気を出しています。“新しき力”というキャッチコピーに表れています。2017年7月に“関節リウマチに伴う関節の骨びらんの進行抑制”の適応追加があったため、知名度を上げるための営業活動が活発化しているようです。


一般名:デノスマブ(遺伝子組換え)
製品名:プラリア皮下注60mg、シリンジ
骨粗鬆症治療剤/ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤/抗ランクル抗体薬
関節リウマチ 効能・効果追加
第一三共

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