ランタスXR/コントロールを穏やかに

「コントロールを穏やかに、毎日をアクティブに」

「ランタスXR」は、「ランタス」を進化させた新規基礎インスリン製剤です。遺伝子組み換えによって創られた「ランタス」と同じ有効成分ですが、「ランタス」より平坦で持続的な血中濃度と血糖降下作用の推移を示すことが報告されています。インスリンには、生理的な血糖変動を安定させるために常に分泌され続ける基礎インスリンと、食後の血糖上昇を抑制するための追加インスリンの2種類がありますが、「ランタスXR」は、基礎インスリンを補充する製品です。

「ランタスXR」は、効き目が続く「持効型」に分類されるインスリン製剤で24時間安定した効果が期待できます。1日1回就寝前に投与する場合が多いようですが、朝に投与する場合もあります。患者が日中一番安定しない時間を狙って作用させるために、作用時間を逆算して投与するのが一番効果的だと言われています。

「ランタスXR」でも使われている“遺伝子組換え技術”は、インスリンやインターフェロンや成長ホルモンなど、バイオ医薬品には欠かせない技術となっています。近年では、食物の遺伝子を改変して、医薬品として利用しようと研究が進められています。

▼広告のキービジュアル

「ランタスXR」のビジュアルは、波が静かな海岸で夕日を眺めるカップルです。穏やかな日々をロマンティックに描いています。糖尿病薬の広告には【海系】が多いのが特徴です。水平線に漂う曲線は、ピークのない“血糖コントロール”を表しているのかなと思います。

舟で来た・・・?

ひょっとしたらこのカップルは、前回の広告でモーターボートに乗っていたふたりなのかもしれません。船でランゲルハンス島を目指していた二人が島で穏やかな毎日を手に入れた、というストーリーです。妄想し過ぎでしょうか。

▼インスリンとは

インスリンは、膵臓に存在するホルモン分泌細胞の塊である膵島(ランゲルハンス島)のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種で、血糖を下げるホルモンです。人の膵臓は、約200単位のインスリンを保有していて、健常人の1日のインスリン分泌量の50%が常時分泌される基礎分泌で、残りの50%が食事に反応して分泌されるインスリンとなります。基礎分泌量は1日当たり18~32単位(0.7~1.3mg)です。

▼ランタスとの違い

「ランタス」と「ランタスXR」は、同じ有効成分のインスリンアナログ製剤です。違いは有効成分の濃度にあります。「ランタスXR」は、「ランタス」の有効成分の濃度を3倍にした製剤です。XRとは、持続的な溶解を意味する“eXtended Release”という言葉が基になっています。どちらも1日4~80単位の範囲で使用する、という用法は同じなので、「ランタス」と「XR」とでは、1回の注射量が変わりることになります。濃度の高い「XR」を使った方がインスリンの血中濃度が安定し、血糖値がピークのない平坦な推移をすることが報告されています。「ランタスXR」は「ランタス」よりも吸収が穏やかなので、より安定した血糖コントロールが期待できるというわけです。なお、2015年9月に発売された「ランタス(Lantus)」は、米国での特許期限切れが近づいており、バイオ後発品(バイオシミラー)の発売が見込まれています。


▼他のインスリン製剤との違い

インスリン製剤には“中間型〜持効型(基礎分泌補充)”と“速効型〜超速効型(追加補充)”とふたつの“混合型”があります。「ランタス」は“持効型”で決まった時間に注射しますが、例えば「ノボラピッド」は“超速効型”で食直前に注射します。作用機序もそれぞれ異なります。
「ランタス」は、肝臓におけるグルコースの発生を阻害したり、筋肉や脂肪組織へのグルコースの取り込みを促進して血糖値を下げます。「ノボラピッド」は、膵臓のインスリンと、構造が少し異なるインスリンで、細胞のインスリン受容体に結合してブドウ糖の取り込みを促進し、血糖値を下げます。インスリン製剤によって、効果が発生するまでの時間や持続時間は異なりますので、インスリン注射は、人間の身体本来が持っているインスリン分泌と同じになるように使うことが大切です。

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製品名:ランタスXR注ソロスター
一般名:インスリン グラルギン(遺伝子組換え)Insulin Glargine
持効型溶解インスリンアナログ製剤
サノフィ

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