ビムパット/単剤療法が適応追加

▼ビムパットとは?

「ビムパット」は、てんかんの発作を予防する薬です。2016年8月に発売された新しい作用機序を持った抗てんかん剤です。ナトリウムチャネルの不活性化を選択的に促進することによって、神経細胞の過剰な興奮を低下させる薬剤です(Naチャネルブロッカー)。世界70か国以上で承認されています。

「ビムパット」は、てんかんの【部分発作】(二次性全般化発作を含む)に有効な薬剤で、発作頻度が30~40%減少することが臨床試験で認められています。新しい作用機序を持つため、既存の抗てんかん薬と併用可能で、てんかん発作の抑制効果が高まると期待されています。アミノ酸の一種ということで、薬物相互作用を起こしにくいという特徴があります。

主に、他の抗てんかん薬で十分な効果が得られない難治例への併用療法として使われていましたが、2017年8月に“単剤療法”が適応追加となりました。国際共同第III相試験において、「ビムパット」は単剤療法による発作抑制効果において、カルバマゼピン徐放錠(日本未承認)に対して、非劣性であることが認められた結果です。

※二次性全般化発作:部分発作から全般発作へ移行する発作

▼てんかんとは?

てんかんは、脳内の情報を伝える神経信号が過剰に発射されて、発作を繰り返す慢性脳疾患です。てんかんの発作によって、一時的に意識をなくしたり、手足が痙攣したり、言葉が上手く発せられなくなったりします。てんかんの具体的な症状は、発生する脳の場所によって様々です。

てんかんは、大きく2つのタイプに分類されます。ひとつは、脳の一部分から発作が始まる“部分発作型”。もうひとつは、脳全体で興奮が起こる“全般発作型”です。部分発作から全般発作に移行することもあります(二次性全般化発作)。発作型によって、有効な薬剤が異なるので、発作型の診断が重要と言われています。てんかんは発作型で第一選択薬がある程度決まりますが、第二選択薬以降はその患者の発作型だけではなく、他の病気の有無や副作用の状況などを考慮して選択していくことになります。

てんかんは、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢で発症し、世界に約6,500万人(日本では約100万人)の患者がいると言われています。患者の多くが長期的な薬物療法を必要とするため、抗てんかん薬を使用しても、30%を超える患者がてんかんの発作を満足にコントロールできていません。現在でもてんかんは、“アンメット・メディカルニーズ”の高い病気です。


▼ビムパットの副作用

副作用として、めまい(ふらふらする)、傾眠(うとうとする)、眠気、頭痛、吐き気、霧視(目のかすみ)などが報告されています。長期間服用する場合、新薬のほうが不具合が少ないと言われています(古い薬は長期間服用すると骨密度が下がったりするものがあります)が、旧来の抗てんかん薬に比べて、新しい薬の「ビムパット」は副作用が比較的少ない方です。
なお、てんかん薬を自分の判断で突然休薬すると、反動として強い発作が起こる場合があります。処方された薬の用法・用量を守って、きちんと服用することが大切です。

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、階段を昇っていく女性。階段を昇りきると、青空と緑が拡がっています。階段状の板は、ビムパットの「V」を表しています。少し下から視ているようなアングルの妙が効果的です。全体的に、日常生活に寄り添った誠実なイメージとして仕上がっています。
ちなみに、Vitality(活力、元気)の“VI”とPatients(患者)の “PAT”をつなぐMedicineの“M”ということで、【VIMPAT】と命名されました。

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一般名:ラコサミド
製品名:ビムパット錠50mg,100mg
抗てんかん剤/Naチャネルブロッカー
第一三共
ユーシービージャパン

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