カルブロック/安心の高血圧治療薬

日本で生まれたカルブロックは2013年5月、発売10周年を迎えました

▼カルブロックとは?

「カルブロック」は、カルシウム拮抗薬(CCB)という種類の降圧薬です。効き目がよく、安全性が高いので、高血圧治療の第一選択薬(ファーストチョイス)のひとつに選ばれています。近年は、1日1回もしくは2回の服用で済む持効型の製剤が使われています(持続性Ca拮抗剤)。血糖、尿酸、脂質などに影響しないので、合併症の多い高齢者に適しています。若い人から高齢者まで幅広く用いられている薬です。長期臨床試験で、予後改善効果(寿命の延長)も認められています。

▼カルブロックの作用機序

カルシウム拮抗薬は、細胞膜上のカルシウム(Ca)チャネルに結合して、細胞の外へカルシウムが流入するのを遮断します。Ca拮抗薬という呼び名よりも、Caチャネル遮断薬という方が分かりやすいですね。多くはL型チャネルに作用しますが、開発・研究を経てL/N型(アテレック)やL/T型(カルブロック)、L/T/N型などが登場しました。

「カルブロック」「アダラート」「コニール」「ノルバスク」など、多くのカルシウム拮抗薬はジヒドロピリジン(DHP)系に属します。「カルブロック」は他のDHP系のCa拮抗薬と異なり、心拍数の増加を抑制することが付加効果のひとつです。また、尿蛋白減少作用があることも報告されています。同じDHP系のCa拮抗薬でも、遮断するCaチャネルのタイプが異なるので、効果が出るまでの時間にも差があり、降圧効果以外の付加効果も異なります。

▼カルシウム拮抗薬(Ca拮抗薬)とは

カルシウム拮抗薬(Ca拮抗薬)は、そもそも狭心症の治療薬として開発されたものでした(心臓に繋がる太い血管“冠血管”の収縮を防ぐ作用)が、身体全体の血管の収縮を防ぐ効果もあることが判ったため、高血圧の治療薬としても使われるようになりました。

Ca拮抗薬の“拮抗”の意味は、Caイオンという物質の働きを邪魔して血管が細くなる動きを邪魔するということです。この働きによって、Caの働きが弱まり、血管の収縮が抑えられて、結果的に血圧が下がることになります。

Ca拮抗薬には“ジヒドロピリジン(DHP)系”と“ベンゾチアゼピン(BTZ)系”の2種類が存在します。「カルブロック」は、DHP系のCa拮抗薬です。DHP系のCa拮抗薬は、血管を拡げる効果が高く、高血圧の薬の中で一番降圧効果が高いと言われています。臓器血流保持効果もあり、心臓に病気を抱える人や高齢の患者でも服用が可能です。

BTZ系は、冠動脈の拡張作用が強く、血圧をあまり下げないので、正常血圧の狭心症によく用いられます。冠血管だけでなく、心臓の筋肉にも作用して洞性興奮や房室伝導を抑制するので、高血圧で頻脈傾向の患者に効果的と言われています。なお、心臓に障害のある患者には、BTZ系は使用できません。

▼Ca拮抗薬のDHP系とBTZ系の違い

系統 降圧力 心臓の病 作用部位 その他
DHP系 最も高い 使用可 N(Nifedipin) 副作用、相互作用少ない
BTZ系 穏やか 使用不可 D(Diltiazem) 頻脈の患者に効果的

▼カルブロックの副作用

「カルブロック」の主な副作用は、顔のほてり、潮紅、頭痛、動悸、めまいなどです。服用しているうちに、次第に気にならなくなるケースが多いですが、深刻な場合は医師に相談してください。

カルシウム拮抗薬は、長期間に亘って飲み続けるていると、足の甲がむくんだり、歯茎が腫れてくるという報告があります。歯肉の腫れは、歯ブラシでブラッシングして口腔内を清潔に保つことで、一定の予防になります。

主な副作用 顔のほてり、潮紅、頭痛、動悸、めまい
その他の副作用 頻脈、立ちくらみ、倦怠感、血圧低下、足のむくみ、歯肉の腫れ、便秘、発疹、かゆみ、肝機能異常
重い副作用(滅多にないが注意) 肝臓の深刻な症状、心臓の伝導障害

▼主なカルシウム拮抗薬



▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、ハート型のケーキ。10周年ということで記念日のイメージです。「カルブロック」のおなじみのシンボルマークが刻まれています。10周年といえば、それだけ安全性も確立されてきたということなので、ビジュアルからもそういう安心感が伝わってきます。“記念日”というシンプルなアイディアですが、カードの配置や状況設定などがさりげなくて巧いです。


一般名:アゼルニジピン
製品名:カルブロック錠8mg,16mg
降圧剤/持続性Ca拮抗剤
第一三共

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