社会不安障害/SADを治療した

SAD(社会不安障害)を治療した。
人前でも、本来の力が出せるようになった。

アステラス製薬とアストラゼネカは、喘息疾患啓発活動“チェンジ喘息!”を展開しております。この活動の目的は、喘息の基本的な治療である抗炎症治療を継続することの大切さを伝えることで患者さんのQOL向上に寄与することを目指しております。「知ろう、もっと喘息のこと。変えよう、あなたの毎日。」を活動コンセプトに患者さんの喘息に対する誤解を解消し、症状に苦しむ日々をチェンジ!してもらえるよう活動して参ります。

画像は「喘息疾患」の疾患啓発広告です。一見、製品の広告には見えませんが、気管支拡張剤とステロイド性抗炎症剤の合剤「シムビコート」へと展開する広告です。医薬品業界では、このような啓発広告を打つことが多いです。

▼SAD(社会不安障害)とは?

社会不安障害(Social Anxiety Disorder)は、対人関係の悩みや不安による心の病気で、日常生活や仕事・学業に支障をきたしてしまう場合もあります。

人間ならば緊張したり、不安を感じたりすることは誰にでもあることですが、SADの場合、普通の人よりも強く不安を感じたり、人間関係を極端に避けてしまいます。

【社会不安の例】
・会議で発表したり、発言する
・人前で電話をかける
・教師や上司など、あまり良く知らない目上の人と話をする
・大勢の人前でスピーチする

社会不安とは、会議で発言を求められたり、大勢の人の前でスピーチをするなど「他人から注目される場面」や、初対面の人、目上の人と話すなど「緊張を強いられる状況」に対して強い不安や恐怖を覚える心の状態です。私たちは強度の不安や恐怖を感じた時、「手足の震え」「息苦しさ」「動悸」「発汗」「赤面」などの身体症状が誰にでも現われます。これはごく一般的な反応ですが、社会不安障害は、これらの身体症状や精神的苦痛が、日常生活を送る上で“障害”にまでエスカレートする病です。

▼SADの症状

SADの具体的な症状として、強い不安を感じた時に、以下のような症状が現れてきます。

・手足が震える
・息苦しくなる
・心臓の鼓動が速くなる
・大量に汗が出る
・顔が真っ赤になる
・声が出なくなる
・何度もトイレに行く

手の震えや赤面などの身体的な症状は、意識すればするほど激しくなり、緊張と不安はますます高まっていきます。こうした悪循環を経験することで、やがて人と接する場に出ることを避けるようになります。学生で言えば、不登校・引きこもり、社会人なら退職に至るケースも多く、深刻な場合は社会から孤立してしまいます。

SADの大きな特徴として、“家族や親しい友人と過ごす時は、症状が出にくい”ということが挙げられます。つまり、病気だとは周囲からは理解されにくいので、誰にも相談出来ないまま独りで悩みを抱えてしまいがちです。

SADは、病状が悪化していく進行性の病気ではありませんが、治療をせずに放置しておくと本人のストレスは溜まっていき、うつ病やアルコール依存症などの精神疾患へ繋がっていくケースもあります。

▼性格の問題と捉えがち

SADの症状は、家族や友人だけでなく本人ですら、病気ではなく“性格の問題”と捉えることが多い傾向があります。周囲の人間は、「みんな、もっと頑張っているよ?」「努力が足りないんじゃない?」などと非難しがちですが、SADは根性論で改善できる病気ではありません。

社会不安障害は、適切な診断を受けることで比較的簡単に治癒していく病気です。もし“社会不安障害なのかな?”と感じたら、精神神経科や心療内科などの専門医を受診してください。早期発見・早期治療が改善への近道です。

▼疾患啓発広告とは?

疾患啓発広告とは、疾患自体の認知度を上げながら需要の掘り起こしを経て、結果的に自分たちの薬を売っていこう、というプロモーションです。製薬会社は、病気の種類が増えるほどマーケットが拡大しますので、病気を新たに“発見”することは金脈を掘り当てるようなものです。

自社の薬の広告ではなく、“疾患の啓発”という客観的な内容だと、ニュースとしてメディアに取り上げられたり、信頼感が上がります。また、純粋な医薬品の製品広告では、キャッチコピーや表現方法に制限(薬事法やプロモーションコード)があるのですが、あくまでも“疾患啓発”なので(製品名を出していないので)自由に出来るわけです。この広告の仕組みを最初に考えた人は、本当に頭が良いなあと感心します。TVなどのメディアで直接消費者に医療用医薬品の宣伝を出来るのは、世界中で米国とニュージーランドだけです。アメリカではお菓子でも売るみたいに医療用医薬品のコマーシャルを流しているので、日本人からすると驚きです。

疾患啓発広告は、一般ユーザーの“口コミ”も期待されています。いわゆる“バズ(buzz)”です。バズとは蜂がブーンと唸るようなざわついた状態のことから名付けられました。それまで、処方箋医薬品広告のターゲットは医師や薬剤師に限られていたわけですが、製薬会社も“一般ユーザーを含めたマーケティングの重要性”にようやく気づき始めました。インターネット全盛の世の中では、企業のサイトが一般ユーザーのblogなどに検索順位が負けることがあるからです。このような口コミを利用した戦略を【バイラル・マーケティング】と呼びます。医療用医薬品業界も、単なる販売志向からマーケティング志向へと転換しつつあるのかもしれません。

※バイラル・マーケティング:製品やサービスを最終消費者に口コミで宣伝してもらい、需要を拡大するマーケティング戦略。“バイラル”とは“感染”という意味から名付けられました。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、会議や食事会で笑顔を見せる男性と女性。不安から解放されて、本来の力を発揮している姿を描いています。誠実なデザインで好感が持てる雰囲気に仕上がっています。

この広告は、審査員に広告関係者がいない、消費者が自ら決める広告賞である「第48回 消費者のためになった広告コンクール」で銅賞を獲得しました。

「第48回 消費者のためになった広告コンクール」銅賞
SAD啓発新聞広告
明治製菓
アステラス
ソルベイ

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