こころ、穏やかに。
リフレックスはうつ病治療に「新たな選択肢」を提案します。
▼リフレックスとは
「リフレックス」は、憂鬱な気持ちを緩和させ、前向きな気持を高める薬です。うつ病の治療に使用されます。脳内のセロトニンの増加は、不安をやわらげ、ノルアドレナリンの増加は意欲を高めるといわれます。
NaSSAという新しい作用機序の抗うつ薬。昔から存在する4環系抗うつ薬のミアンセリン(テトラミド)を改良した化学構造をしています。効果発現が早いこと、眠気の副作用が出やすい点などが4環系にみられる特徴です。他の抗うつ薬と較べて、より早い治療効果が期待できます。
▼NaSSAの特徴
「リフレックス」の有効成分“ミルタザピン”は、NaSSAという新世代の抗うつ薬に分類されます。NaSSAは鎮静作用が強く、特に不眠を伴ううつ病に適していると言われています。服用期間中は、周囲が驚くほど眠ることが多く、処方の際には充分な説明が必要です。服用後、ほとんどの過鎮静は治まります。
NaSSAとしては、「レメロン」という名称で全く同じ薬が発売されています(1物2名称)。1物2名称製品は、医療用医薬品の世界では良くあることで、“併売品”と呼ばれています。なぜ一物二名称の医薬品が多く存在するのかという理由は、患者にとってのメリットはほとんどなくて、各社のビジネス的な思惑が大きいと言えます(販売経路や領域の得意・不得意など)。
▼オリジナル・ジェネリック登場(2018年12月:追記)
2018年12月で特許が満了を迎える「リフレックス」(ミルタザピン)は、2018年12月13日付で薬価が収載されました。早ければ2019年6月に後発品が市場に登場します。薬価は、15mgが51.50円。30mgが85.20円となりました(先発品の薬価は15mgが159.80円。30mgが264.30円)。
後発品市場は、先発品と同じ添加物、同じ製法のオーソライズド・ジェネリック(AG)の独り勝ちが続いていますが、「リフレックス」のAGは発売されず、先発品(リフレックス)を出しているMeiji Seika ファルマが通常の後発品として販売します。これまで先発品メーカーは、子会社(または関連会社)に権利を許諾し、利益を得るという戦略でやってきましたが、製造過程の問題なのか、子会社への移行が上手くいかなかったようです。
そのため、先発品メーカーが先発品と後発品を同時に取り扱うという異例の状況となりました。品質がまったく変わらないのに「AG」と謳うことが出来ないため、“オリジナル・ジェネリック”という新しい言葉を作って販促展開していく予定です。
▼その他の抗うつ薬
▼広告のキービジュアル
広告のビジュアルは、百合の花の上でリラックスしている女性。うつ病の寛解状態を表現しています。百合は、世界中で愛されている花のひとつで、万人受けするビジュアルです。花言葉は「純粋」「無垢」。
花びらは、中枢のセロトニン(5-HT)とノルアドレナリン(NA)のイメージです(シンボルマーク参照)。3本の濃い黄緑が5-HT神経シナプス、薄い緑がNA神経シナプスを表しています。この作用機序を示唆するシンボルマークが、キービジュアルの百合の花を連想させます。「リフレックス」は、5-HT2及び5-HT3受容体を阻害するため、シナプス間隙でセロトニンの神経伝達が高まることによって、主に5-HT1受容体が選択的に活性化される薬です。
製品名の由来は、RE(REMISSION:寛解 RECOVERY:回復)+FLEX(FLEXIBILITY:しなやかさ・柔軟性)から【REFLEX(リフレックス)】と命名されました。
一般名:ミルタザピン
製品名:リフレックス錠15mg
神経系用剤/NaSSA/ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤
Meiji Seika