アシノン/唾液分泌作用を持つ胃潰瘍治療薬

アシノンには唾液分泌促進作用があります
We also recommend Acinon for first-line treatment.

▼アシノンとは?

「アシノン」は、胃酸の分泌を抑える薬で、主に胃炎や胃潰瘍の治療に使用されていますが、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、急性胃炎など、幅広く用いられています。消化管運動促進作用を持つ「アシノン」は、胃潰瘍患者や慢性胃炎患者の胃排出能を有意に促進するH2ブロッカーです。

【胃排出能とは?】 口から入った食べ物は胃で貯蔵され、胃液と混ざることでドロドロのおかゆ状態となり、十二指腸へと送られる。これを胃排出と呼び、その機能を胃排出能という。

「アシノン」は、H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)と呼ばれる種類の薬で、日本人における有効性・安全性のエビデンスが豊富なことが特徴です(日本人は欧米人に較べて酸分泌能力が低く、ピロリ菌感染率が高い)。

H2ブロッカーの登場により、胃潰瘍の治癒率は大きく向上しました。現在でも、消化性潰瘍の第一選択薬として支持されています。同じ製品名で、一般薬としても発売されています。

▼ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)とは?

H2ブロッカーが開発される前は、消化性潰瘍に対する有効な治療が確立されておらず、胃潰瘍はストレスが原因とされて、心療内科的なアプローチが多かったり、手術で病因を摘出することが一般的でした。

1950年代に抗コリン薬が登場して、制酸薬と併用するようになりましたが、効果は限定的で、消化性潰瘍治療のエースとしては定着しませんでした。

1975年にアメリカのスミスクライン&フレンチ・ラボラトリーズ(現グラクソ・スミスクライン)が、胃の壁細胞のH2受容体に拮抗することで、強力な酸分泌抑制効果が得られることを発見し、世界初のH2受容体拮抗薬「シメチジン」を開発しました。H2ブロッカーの発明によって、消化性潰瘍で手術する時代は終わり、薬物療法中心の治療へと移行していきました。

▼アシノンの特徴

1990年代にプロトンポンプ阻害薬(PPI)が登場し、ピロリ菌除菌療法が確立されたことで治療の主役が代わっていきましたが、「PPIは抗血小板薬クロピドグレル(プラビックスなど)との併用時に心血管イベントリスクが上昇する」という懸念があり、今でも「アシノン」は安全性の高い使いやすい薬として重宝されています。

特に高齢者は、複数の薬剤を服用していることが多いので、主薬の作用を妨げずに消化管障害の副作用を抑制するという「アシノン」のような補助的な薬が求められています。

・消化性潰瘍治療の第一選択薬
・胃の働きを活発に。更に唾液分泌を促進
・作用時間が長く1日1回(または2回)の服用
・胃潰瘍の治癒率が大きく向上

H2ブロッカーの特徴として胃酸分泌の抑制(胃の負担を軽減)がありますが、「アシノン」は、胃の活動を促進する働きも持っています。胃の働きが活発になると、食べ過ぎなどの胃もたれに効果を発揮します。また、唾液の出を良くする効果もあり、口渇の対策として使われることもあるということです。どちらも、「ガスター」にはない効果です。

「アシノン」のGERD(胃食道逆流症)における内視鏡治癒率は、投与8週後で80%です。「アシノン」は唾液分泌促進作用により、食堂に逆流した酸をwash outする作用を有するので、軽症のGERD患者に適したH2ブロッカーと言われています。

▼主なPPI(プロトンポンプ阻害薬)



▼アシノンの副作用

「アコファイド」は、副作用が比較的少ない薬です。主な副作用としては、便秘などが報告されています。他には稀にですが、不安感、無気力感、混乱や幻覚、痙攣など精神神経系の副作用が挙げられます。腎臓に障害を持った人や高齢者は注意が必要です。

【主な副作用】 便秘、発疹、肝機能異常、乳首の腫れ、生理不順、眠気、頭痛、めまい、不安感、無気力感、混乱、幻覚
【重い副作用】 アナフィラキシー・ショック、血液成分異常、肝臓障害

▼胃に関連する薬




▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、「アシノン」に信頼を寄せるドクターたち。被写体の持つ魅力を最大限に引き出し、説得力のある真摯なデザインに仕上げています。氏名と肩書が手書きになっているのは、どうしても理屈っぽくなってしまう医薬広告に対して、人肌感や信頼感を感じさせる効果的なテクニックです。

この手法を私は“ヒーロー戦隊物”と呼んでいます。「サイボーグ009」や「ゴレンジャー」のような“さまざまなスキルと個性を持った人材が集まって活躍する”というイメージを感じさせるビジュアルです。

専門医の皆さんの肖像というビジュアルは、医薬広告の世界でも一時期流行した表現方法なのですが、数年後に製薬協の自主基準「作成要領」の改訂において、禁止となりました。理由としては、登場する医療関係者がその薬をあたかも保証しているように見えるから、ということです。登場する医師は、少なくともその薬を信頼しているから広告に出ることを承諾したのだと思いますが、厳しい規制ですね。

【専門誌掲載広告】基本的注意事項(抜粋)
医療関係者の肖像写真を主体とする広告は作成しないこと。
(ただし、座談会などで出席者の紹介を目的としたものはその限りではない。)
製薬協「医療用医薬品製品情報概要等に関する作成要領」

▼キードクター
中村 真一 先生(東京女子医大消化器内視鏡科)


 
一般名:ニザチジン
製品名:アシノン錠75mg,150mg
消化性潰瘍用剤/H2遮断薬/H2受容体拮抗剤
ゼリア新薬

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