見逃すな!心房細動。

見逃すな! 心房細動。
心房細動は脳梗塞の危険因子です。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、専門医の皆さんの肖像写真です。説得力のある真摯なデザインに仕上がっています。製品名は一切なく、疾患啓発広告のスタイルを取っていますが、血液凝固阻止剤「プラザキサ」のプロモーションの一環です。

医師の肖像というキービジュアルは、医薬広告業界で一時期流行した表現方法なのですが、数年後に製薬協の自主基準「作成要領」の改訂において、禁止となりました。理由としては、登場する医療関係者がその薬をあたかも保証しているように見えるから、ということです。登場する医師は、少なくともその薬を信頼しているから広告に出ることを承諾したのだと思いますが、厳しい規制ですね。

ただ、医師を芸能人に置き換えて考えてみると、このような規制も仕方がないのかなあと思います。例えば、歌手の小林幸子さんが広告塔となった健康食品が約60億円の詐欺に発展した、という事件がありました。小林幸子さんは商売としてコマーシャルに出ただけで、その健康食品のことを心から信頼していたわけではないと思うのです。しかし、小林さん世代の高齢者は「小林幸子さんが薦めるのだから、試してみようかな」という気持ちを抱いても不思議ではありません。製薬協の基準は、そのような誤解を招く表現をなくそう、という表れなのです。

【専門誌掲載広告】基本的注意事項(抜粋)
医療関係者の肖像写真を主体とする広告は作成しないこと。
(ただし、座談会などで出席者の紹介を目的としたものはその限りではない。)
製薬協「医療用医薬品製品情報概要等に関する作成要領」

▼プラザキサとは?

血管の中で血液が固まり、血の流れを止めてしまう状態を“血栓”といいます。放っておくと血管が詰まってしまうので、その先の組織が障害を受けて機能を失ってしまいます。血栓がきっかけとなって起こる深刻な症状として、心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞)が挙げられます。動脈の血栓の予防には、血液が固まるのを抑える必要があります。方法として、血小板の機能を抑制するというやり方と、血管内の状態を改善する(血液サラサラ)というやり方の2種類があります。

「プラザキサ」は血小板の機能を抑制する“血液凝固阻止薬”です。血管内で血液が固まるのを防ぐ強い作用があります。そのため、塞栓の予防薬として有用です。脳卒中のうち、最も患者数が多いとされる不整脈の一種“心房細動”に対する適応を持っています。

▼抗凝固薬(DOAC)市場のシェア

「プラザキサ」は抗凝固薬(DOAC)市場全体の売上で、第2位の地位を築いています(2016年度現在)。

製品名(会社名) 2015年度売上 2016年度売上
イグザレルト(バイエル薬品) 517億円 641億円
プラザキサ(ベーリンガーインゲルハイム) 310億円 285億円
リクシアナ(第一三共) 130億円 250億円

▼DOAC4剤、新薬創出加算で明暗(追記:2018年3月)

経口抗凝固薬(DOAC)市場で、しのぎを削っている「リクシアナ」「プラザキサ」「イグザレルト」「エリキュース」ですが、「イグザレルト」と「エリキュース」が、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象から外れることになりました。つまり、DOAC市場の売上トップ2製品が加算の対象外になったということです。

今回の見直しによって、「リクシアナ」と「プラザキサ」は、ジェネリック参入や収載後15年経過で資格を失わない限り、改定の都度、加算を受け続けることになります。一方、「イグザレルト」と「エリキュース」は、希少疾病の効能追加や有用性など、新たに条件を満たさない限り、加算を受けることが出来なくなりました。

DOACの売上トップ2が加算の対象外に

一般名:ダビガトラン エテキシラート メタンスルホン酸塩
製品名:プラザキサ カプセル75mg、110mg
血液凝固阻止剤/トロンビン阻害剤/直接トロンビン阻害剤
ベーリンガーインゲルハイム

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