リルテック/筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬

▼リルテックとは?

「リルテック」は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬です。神経細胞を保護して、病気の進行を遅らせるための薬です。ALSは原因不明の病気で、「リルテック」で完治出来るわけではありません。あくまでも病状を緩和させたり、進行を遅らせるための薬です。

効果については個人差があり、必ずしもよい結果が期待出来るとはかぎりません。肝臓の悪い人は、使用できないことがあります。

▼ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは?

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、原因不明の神経疾患であり、国内に約9千人いると言われています(平成25年度特定疾患医療受給者数より)。現在最も盛んに研究が行われている病気のひとつです。罹りやすい年齢は60~70歳代で、比較的男性に多い病気です。

ALSは筋肉の病気ではなく、中枢神経領域の疾患で、運動に関係する神経(運動ニューロン)だけが障害を受ける病気です。具体的には、手足や喉、舌や呼吸に必要な筋肉が落ち、次第に力が入らなくなっていきます。話しにくい、食事が飲み込みにくいという症状も報告されています。

運動ニューロンが障害を受けると、「身体を動かせ」という脳からの指令が伝わりにくくなり、力が入らなくなって、結果として筋肉が落ちていきます。喉の筋肉が弱まると喋りにくくなり、水や食事を飲む込むことも困難になります。呼吸に必要な筋肉が落ちると呼吸が十分にできなくなります。いずれの場合も、やがて全身の筋肉が痩せて、歩けなくなります。

しかし、感覚や視力・聴力、内臓の機能は正常に保たれることが一般的です。

▼リルテックの副作用

「リルテック」の主な副作用は、吐き気、めまい、頭痛、眠気、肝機能異常などです。服用する場合は、定期的な肝機能検査、腎機能検査が必要です。

深刻な副作用は滅多にありませんが、血液中の白血球が減ってしまったり、間質性肺炎など、肺に問題が発生することがあります。発熱、咳、息苦しさなどを感じたら、すぐに医師に相談してください。

重い副作用 アナフィラキシー様症状、血液の異常、間質性肺炎、肝臓の重い障害
見出しセル 吐き気、食欲不振、下痢、腹痛、便秘、めまい、頭痛、眠気、筋肉の緊張、発疹、かゆみ、肝臓異常、腎臓異常

▼関連項目

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、家族(娘と孫)でお出かけするイラストです。小鳥たちも祝福しています。筋萎縮性側索硬化症(ALS)が小康状態となって、元気に家を出る姿を表現しています。温かみのあるイラストで、信頼と好感度を獲得するデザインです。

一般名:リルゾール製剤
製品名:リルテック錠50
中枢神経系用薬/筋萎縮性側索硬化症用剤/
サノフィ・アベンティス

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