レクサプロ/発売準備中

“新鋭SSRIあらわる”効果と忍容性のバランスで寛解へ

▼レクサプロとは?

「レクサプロ」はうつ病の薬です。うつ病や社会不安障害の改善に用います。国内4番目のセロトニン系(SSRI)薬剤です。抗うつ薬に口渇や便秘などの副作用が軽減されています。作用機序が従来と違うので、第2世代もしくは第3世代と呼ばれています。血中濃度半減期が長く、1日1回の服用で済むのがポイントです。うつ病患者にとって、自分で自ら進んで飲む、忘れずに飲むという行為は、心が不安定な状態ではなかなか難しいことだからです。

▼海外ではSSRI市場でトップ

「レクサプロ」は、デンマークのルンドベック社が創製した選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)。デンマークから導入した持田製薬が、国内で開発を進め、2011年4月に承認を取得しました。

海外では、2002年に「シプラレクス」(米国)、「レクサプロ」(欧州)の製品名で発売され、SSRI市場でトップシェアを獲得しています。発売初年度に約30億円、ピーク時となる発売後6年目には約338億円の売上高を見込んでいるということです。

▼レクサプロの効き始める時間

「レクサプロ」の抗うつ効果が効き始めるのは、服用して約2時間後です。効果のピークは服用後3.8~4.3時間後と言われています。効果持続時間の最長は130時間というデータが記録されています。

▼レクサプロの離脱症状

医薬用語で“半減期”という言葉があります。薬を服用した時点から薬の成分の血中濃度が最高値まで上がり、その後半分に下がるまでの時間のことを指します。

「レクサプロ」の半減期は24.6~55.8時間で、他の薬に比べて半減期の長い薬です。時間に2倍以上の開きがありますが、個人差と体格が原因です。人によって薬を分解する速さが異なり、更にそれぞれ体重が違うからです。一般的に痩せている人は半減期が長く、身体が大きい人は半減期が短くなります。

半減期が長い薬の方が、離脱症状が起こりにくいと言われています。血液中に薬の成分が長く残っているということは、それだけ血中濃度の変化がゆるやかだということです。薬が分解されるスピードが速いと、身体にとっては急激な変化となり、離脱症状が起こりやすくなるのです。

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、三角形(矢印)のプリズムです。鋭い矢印がシャープな印象を与えています。光のプリズムは、シタロプラムからの光学分割(シタロプラム→Sシタロプラム)のイメージです。

光と影を描くことで、イメージカラーの紫がキレイに表現されています。うつ病の薬の広告は、とにかく暗い雰囲気になりがちですが、温かみを感じさせるように巧く仕上げています。

一般名:エスシタロプラム シュウ酸塩
製品名:レクサプロ錠10mg
神経系用剤/抗うつ剤(SSRI)/選択的セロトニン再取り込み阻害剤/社会不安障害効能追加
持田製薬
田辺三菱
2011年8月22日発売

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