ルネスタ/超短時間型で中途覚醒にも

▼ルネスタとは?

「ルネスタ」は、非ベンゾジアゼピン系という種類の不眠症治療薬(睡眠薬)です。同じ非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬「アモバン」(ゾピクロン)の改良版と言われています。1980年頃から普及し始めたGABA-A受容体作動薬と呼ばれる薬剤ですが、効果としては1960年頃から使われているベンゾジアゼピン系(ハルシオン、ドラールなど)とほぼ一緒です。作用的に従来の薬と違いがないと指摘され、ヨーロッパでは新薬として認められませんでした。個人差はありますが、自然な睡眠に近いと言われているので、効果はマイルドです。他の不眠症治療薬に較べて安全性が高く、睡眠薬独特の苦味も改善されてます。効き目も良好で、不眠症の改善に広く使用されています。

▼ルネスタの特徴

「ルネスタ」は、持続時間が超短時間型というのが特徴で、寝つきの悪いときや突発的な不眠に適しています。不眠症治療薬にありがちな翌朝の不快感が少ない薬です。作用時間が短いので、昼間まで眠かったりだるかったりということが少なく、長期間使用しても、依存の心配があまりありません。キレが良い(短時間しか効果が続かない)ので、夜中に何度も目覚めてしまう不眠(中途覚醒型)には向いていません。副作用として、服用直後と夜間起床時に一時的な健忘や朦朧状態が報告されています。

▼ベンゾジアゼピン系との違い

ベンゾジアゼピン系(ハルシオン、ドラールなど)はGABA-A受容体のオメガ1、オメガ2の両方に作用しますが、非ベンゾジアゼピン系の「ルネスタ」は、オメガ1受容体にしか作用しないという特徴があります。

睡眠の仕組みに関連しているGABA-A受容体は、オメガ1と考えられています。オメガ2は、どちらかと言うと不安を抑える作用や、身体や手足のけいれんを抑える作用に関係していると言われています。

つまり不眠症を改善するだけであれば、オメガ1にだけ作用する非ベンゾジアゼピン系の方が良いわけです。オメガ2に作用しないので、筋肉のゆるみやふらつきといった副作用を軽減することが出来るからです。耐性や依存性もベンゾジアゼピン系よりも少ないのではないかと言われています。薬価は、ベンゾジアゼピン系と比較して非ベンゾジアゼピン系の方が高いです。

ベンゾジアゼピン系 抗不安作用や筋弛緩作用、抗けいれん作用あり。薬価:比較的安い
非ベンゾジアゼピン系 筋肉のゆるみ、ふらつきの副作用を軽減。高齢者向。薬価:比較的高い

▼その他の睡眠薬



▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、可愛らしいクマのイラストです。ただの黒いクマではありません。胸に三日月の形の模様があるのが特徴の月の輪熊(ツキノワグマ)というところがミソです。月は夜→眠りのイメージですね。クマは冬眠もするので、不眠症治療薬にはぴったりのキャラクターかもしれません。

▼キードクター

苅尾 七臣(自治医科大学内科学講座 循環器内科学部門 主任教授)
三島 和夫(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所・精神生理研究部 部長)



一般名:エスゾピクロン
製品名:ルネスタ錠1mg,2mg,3mg
催眠鎮静剤/抗不安剤/非ベンゾジアゼピン系/不眠症治療薬
発売準備中
エーザイ

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