ディオバン/一番安いARB

選ばれしもの。
世界で最も処方されているARBです。※2011年時点

▼ディオバンとは?

「ディオバン」はいわゆるブロックバスターと呼ばれる大型製品で、高血圧症の薬です。有効成分のバルサルタンは広く使われている成分で、ジェネリック薬もたくさん出ています。

ディオバンジェネリック80mg
ディオバンジェネリック160mg

ディオバン160mgディオバン80mg

「ディオバン」は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)に属する降圧剤で、血管を収縮する作用のあるアンジオテンシンⅡと呼ばれる物質の働きを抑制することで血圧を下げます。心臓や腎臓などを保護するという特徴があるので、心臓に不安がある人や腎機能障害を持った人にも適した降圧剤です。

降圧に関して云えば、カルシウム拮抗薬の方が強力です。しかし、ARBは血圧を下げる以外にもメリットがあるので、重宝されています。ARBは「ディオバン」以外にもいくつか出ていますが、「ディオバン」は他のARBと比べて薬価が安いというメリットがあます。ARBの中でも、コスパの良いバランスの取れた“万能型”といったイメージです。最近では、ARBに利尿剤やカルシウム拮抗剤などの高血圧治療薬を混ぜた合剤が主流となっています。

▼データ改ざん問題

「ディオバン」といえば、データ改ざん問題が思い浮かびます。一般のニュース番組でも取り上げられたので、ご存知の方も多いでしょう。「ディオバン」が血圧降下作用以外に“脳血管障害や狭心症にも改善効果がある”として、臨床試験データを都合の良いように改ざんしていたという事件です。この件が発覚して、「ディオバン」には脳血管障害や狭心症の予防効果がある、とは根拠を示して言えなくなりました。本当は少しは可能性が残っているのかもしれないのですが、結果を急ぐあまりデータを改ざんしたせいで全ての信用を失ってしまいました。しかし、血圧降下については根拠となるきちんとしたデータがあるので、降圧効果がないとか悪い薬だという風には考えないでください。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、AT1受容体をイメージした黄金のトロフィー。有効成分のバルサルタンの「V」とも掛かっているのかもしれません。当時は圧倒的に売れていた薬でしたが、ジェネリック(後発品)の発売やデータ改ざん問題が影響して、2016年の売上高は171億円と、ピーク時の400億円の半分以下と落ち込んでいます。“選ばれしもの。”という自信満々のキャッチコピーも、痛々しい感じとなってしまいました・・・。

ディオバン特製しおり。WBCの人気にあやかっています。

▼主なARB系降圧薬

ニューロタン(ロサルタン) 世界初のARB。尿酸低下作用あり
ブロプレス(カンデサルタン) 心不全・心血管イベント抑制大
ディオバン(バルサルタン) ARBの中で薬価が一番安い
オルメテック(オルメサルタン) 心臓腎臓など臓器保護作用あり。ARBのエース的存在
ミカルディス(テルミサルタン) 血中半減期がARB最長。24時間持続的に効く
アジルバ(アジルサルタン) 2013年承認最新ARB。降圧効果最強







一般名:バルサルタン
製品名:ディオバン錠20mg,40mg,80mg,160mg、OD錠20mg,40mg,80mg,160mg
降圧剤/A-Ⅱ拮抗剤(ARB)/選択的AT1受容体ブロッカー
ディオバン
ノバルティスファーマ

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