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前立腺がん治療薬初のOD錠
▼カソデックスとは?
「カソデックス」は、前立腺がんを治療するお薬です。前立腺がんは、あらゆる癌の中でも進行がゆっくりで、予後も良好ながんです。早期発見さえできれば、怖くないガンだと言われています。
前立腺のがん細胞は、男性ホルモンに依存して増殖します。手術での切除が基本です。ただ、手術や化学療法にも限界があり、進行を完全に止めるのは困難です。「カソデックス」は、男性ホルモンの影響を低減させることで、前立腺がんの増殖を抑制しようとする治療法です。
「カソデックス」は、抗男性ホルモン薬と呼ばれる薬です。男性ホルモンの働きを抑える作用を持ち、前立腺がんに対するホルモン療法(内分泌療法)として使用されています。
「カソデックス」に期待される効果は、腫瘍縮小、PSA値改善、骨の痛みの軽減、さらには生存期間の延長です。単独でも使用しますが、手術や放射線療法前後の補助療法としても有効です。内科的(GnRHアゴニスト/アンタゴニスト)または外科的去勢術(精巣摘除術)と併用することもあります。
▼カソデックスの特徴
【1】 非ステロイド性で、ステロイド系薬剤(女性ホルモン剤)にみられる女性化乳房や血栓塞栓症のリスクが低い。
【2】 去勢術と併用することで、更に強力なホルモン療法(CAB療法)が可能。
【3】 比較的安全で、重篤な肝障害の発現率は類似薬の「フルタミド」に比べ低い。
▼前立腺癌とは?
前立腺がんは、世界の男性の中で2番目に多いがんで、人口全体では4番目に多いがんとなっています。日本での前立腺癌の患者数は、2012年に7万3千人、2016年の患者予測数において9万3千人と年々増加傾向となっています。
前立腺癌は前立腺の細胞がエラーを起こし、増殖を繰り返す病気です。前立腺がんは年齢とともに増加し、特に高齢者に多く、80歳以上では約20%の人が前立腺癌だとも云われています。
前立腺癌は進行が比較的ゆっくりで、高齢者に発生する前立腺癌の25〜50%は、寿命に影響を与えないと言われています。しかし、悪性度の高い前立腺癌の生命予後は不良です。前立腺癌と診断する場合は、積極的に治療するのか経過を観察するのか、癌の性格を的確に判断して区別することが重要です。
▼前立腺癌の治療
日本における前立腺癌の主な初期治療法を見ると、「カソデックス」などのホルモン療法(49.8%)が一番多く、次に摘出手術(31.5%)、三番目に放射線療法(10.4%)となっています(日本泌尿器科学会2011年集計)。
前立腺癌の進行は、男性ホルモンに依存しています。ホルモン療法は、男性ホルモンの働きを抑制し、ガン細胞の増殖と活動を抑える治療法で、ほとんどの前立腺癌に効果的です。
なお、現在の前立腺癌に対する治療としては、抗アンドロゲン薬(カソデックスなど)とLH-RHアゴニスト(リュープリン、ゾラデックスなど)との併用療法(MAB療法)が主流となっています。
▼ホルモン療法の種類
ホルモン療法には大きく分けて、“男性ホルモンの分泌を抑える方法(リュープリンなど)”と“男性ホルモンの作用発現を抑える方法(カソデックスなど)”のふたつがあります。
前者では男性ホルモンの分泌を低下させる薬剤(LH-RHアゴニスト、LH-RHアンタゴニスト)を皮下注射する方法や摘出手術(精巣自体を摘除する方法)があります。後者は、「カソデックス」のような男性ホルモンの働きを抑える薬です。
ホルモン療法は抗がん剤や放射線療法のように、ガン細胞を駆除するわけではありません。そのため、治療期間が長引くとホルモン療法に対する抵抗力が出てきて、効果が弱まってきます。ホルモン療法が効果的かそうでないかは、患者によって個人差があります。
▼広告のキービジュアル
広告のビジュアルは、笑顔の中年男性のイラストです。唐仁原教久さんの絵のような素朴な味わいのあるタッチです。
一般名:ビカルタミド
製品名:カソデックス錠80mg、カソデックスOD錠80mg
抗悪性腫瘍剤/抗アンドロゲン薬/前立腺癌治療剤
アストラゼネカ