ヴィキラックス/C型肝炎が飲み薬だけで治る時代へ

▼ヴィキラックスとは?

「ヴィキラックス」は、C型肝炎ウイルスに直接作用して効果を発揮する内服薬の抗ウイルス配合剤(DAA)です。インターフェロン(IFN)フリーのC型肝炎治療薬で、IFNフリーの治療としては、「ダクルインザ」と「スンベプラ」の併用療法と、「ハーボニー」に続く3番目となる治療法となります。

感染症の治療では、併用薬の服用忘れなどがウイルス耐性変異の出現につながる可能性があることから、服用が簡単な配合錠として「ヴィキラックス」が開発されました。

【適応】
1.ジェノタイプ1のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
2.ジェノタイプ2のC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善(2016年9月追加)
【用法・用量】 1日1回2錠を食後に12週間経口投与

「ヴィキラックス」は、ジェノタイプ1bの患者を対象とした国内第3相臨床試験で、SVR12(ウイルス持続陰性化率)が未治療患者で94.6%、前治療歴患者で93.6%と高い有効性を示し、さらに安全性が高いことも確認されました。

▼ジェノタイプとは?

C型肝炎治療薬には、“ジェノタイプ1型向け”“ジェノタイプ2型向け”が存在します。ジェノタイプというのは“遺伝子型”のことで、ウイルスの遺伝子(塩基配列)による分類のことです。日本人のC型肝炎患者の70%がジェノタイプ1型だと言われています。

▼ヴィキラックスの特徴

「ヴィキラックス」は、C型肝炎ウイルスの増殖に関わるタンパク質の動きを阻害する2つの有効成分が配合されています。これらが直接C型肝炎ウイルスへ作用し、ウイルスの増殖を強力に阻害することで、身体のC型肝炎ウイルスを速やかに排除することが期待できます。

▼ヴィキラックスの副作用

国内第3相試験では28.9%に何らかの副作用が認められています。主な副作用は、むくみや肝機能検査値の上昇などです。末梢性浮腫4.1%、頭痛3.3%、悪心2.8%が確認されており、重大な副作用としては体液貯留、肝機能障害が報告されている。

▼ヴィキラックスの注意点

血圧を下げる“カルシウム拮抗剤(Ca拮抗薬)”との飲み合わせが、むくみの原因になることがあります。むくみが出たと思ったら、速やかに医師に相談してください。

肝機能検査値の上昇も注意が必要です。具体的な症状としては、運動していないのに感じる疲労や脱力感、食欲不振、悪心、嘔吐、黄疸、変色便などです。自覚症状を感じない場合もあるので、少しでも気になったら、速やかに専門医に相談しましょう。

▼C型肝炎とインターフェロン療法

日本のC型肝炎患者のほとんどは、C型肝炎ウイルス(HCV)が発見される以前に、輸血や献血での注射針の使い回しで感染したと考えられています。予防接種の注射器の使いまわしは、1948年頃に始まり、1988年まで続いていました。そういった経緯で、50〜80歳代の患者が多いのが特徴です。現在では、日常生活でC型肝炎ウイルスに感染するリスクは、ほとんどないと言われています。

C型肝炎の治療といえば、昔はインターフェロン(IFN)療法しか選択肢がありませんでした。しかし、IFN療法は6〜12ヶ月と治療に時間がかかり、治癒率も低く、過酷な副作用が伴う大変なものでした。IFNフリーの「ヴィキラックス」の発売で、C型肝炎治療の選択肢が拡がりました。

日本国内のC型肝炎ウイルス(HCV)感染者は、190〜230万人と言われています。C型肝炎は、血液を介してC型肝炎ウイルス(HCV)が肝臓に感染することによって起こる炎症性の病気です。C型肝炎ウイルスに感染した人の約70%が、持続感染に移行して、やがてC型慢性肝炎となります。C型肝炎が慢性化すると、感染に伴う炎症が続くことによって、最終的に肝硬変や肝臓癌へと進展してしまいます。

1992年頃から、インターフェロン療法が承認されて、治療が行われましたが、治療が完了してからもウイルスが陰性のまま潜伏するなど、薬が効果的だった割合はわずか数%という悲惨な状況が続きました。

21世紀に入り、インターフェロン療法と抗ウイルス剤のリバビリンとの併用で著効率が約50%に向上。さらに、インターフェロン療法とプロテアーゼ阻害剤の「ソブリアート」を併用することで、約90%まで向上しました(初回治療患者の場合)。しかし、インターフェロン療法を含む治療法では、副作用が高頻度で出現するため、患者にとっては身体的にも精神的にも重い負担となっていました。

そして2014年以降、副作用が少なくて治療効果の高い薬剤が次々と登場しました。1989年のC型肝炎ウイルス発見から、苦節26年。C型肝炎診療の新時代の到来です。



▼C型肝炎の診断の流れ

C型慢性肝炎の診断は、血液検査によって行われます。肝機能に持続的な異常が認められる場合は、C型慢性肝炎を疑い、HCV抗体検査を行います。HCV抗体検査は各都道府県または市町村が実施しています。C型慢性肝炎の抗ウイルス治療は、国および自治体から医療費の助成を受けることができます。

C型肝炎検査キット

HCV抗体検査 ウイルス感染の有無を判定
HCV RNA検査 ウイルス感染持続の有無を判定
ウイルス量/遺伝子型測定 治療方針決定のために、ウイルス量とHCV遺伝子型を判定
肝線維化の進展度の判定 病気の進展度の予測と発ガンの可能性評価

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、笑顔のコレオグラフィー(人文字アート)。たくさんの人が集まって、ひとつの大きな笑顔を描いています。一人ひとりへ笑顔を届ける、という「ヴィキラックス」のコンセプトを表現したビジュアルです。

製品名:ヴィキラックス
一般名:オムビタスビル水和物/パリタプレビル水和物/リトナビル
抗ウイルス化学療法薬/C型肝炎治療薬/直接ウイルス阻害薬(DAAs)
アッヴィ

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