投薬期間制限 解除
▼イフェクサーとは?
「イフェクサー」は、憂鬱な気分を和らげるうつ病の治療薬です。セロトニンとノルアドレナリンだけに作用し、他の受容体にはほとんど影響がないので、従来の抗うつ薬にみられる副作用(不快感など)が少ないのが特徴です。
「イフェクサー」は、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)と呼ばれる種類の抗うつ薬です。日本では2015年に発売されましたが、欧米では20年以上の実績がある抗うつ薬として、広く処方されている薬です。
海外で90年代から処方されていた「イフェクサー」が、日本では21世紀になってからの発売となった理由は、日本人の臨床試験の結果があまり良くなかったからです(一旦、発売が中止されています)。つまり、欧米人には効果的でも日本人(アジア人)には効きにくいかもしれない、ということも考えられます。今後「イフェクサー」は、臨床現場で実績を積み重ねて、その能力を証明していくことになります。
SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)には、ノルアドレナリンを増やすという特徴があるため、特に“意欲低下”や“気力低下”といった症状の改善に期待が持てると言われています。
「イフェクサー」は、SNRI製剤として「サインバルタ」「トレドミン」に次ぐ、日本で三番目のセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤となります。選択肢がもうひとつ増えることは、“意欲低下”や“気力低下”で苦しむうつ病患者にとって意義のあることだと言えます。
▼その他の抗うつ薬
▼広告のキービジュアル
広告のビジュアルは、「投薬期間制限解除」がメインとなっています。多くの人が待っていた、というイメージでしょうか。イフェクサーのマークは「∞」のようなシンボルで、作用機序である「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害」を表していると思われます。
一般名:ベンラファキシン塩酸塩
製品名:イフェクサーSRカプセル37.5mg、75mg
神経系用剤/抗うつ剤/セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)
ファイザー