ネイリン/経口爪白癬治療剤で20年ぶりの新薬

爪白癬治療のゴールを見据えて

爪白癬の悩みに向き合ってきた。そこには満たされない想いがたくさんあった。そんな想いに応えたい。ネイリンは約20年ぶりに登場する経口爪白癬治療剤です。

▼ネイリンとは?

「ネイリン」は、2018年に発売された真菌を殺菌する水虫の外用液です。爪白癬(つめはくせん)に使います。

爪白癬の経口薬(飲み薬)は、これまで2剤(「ラミシール(一般名:テルビナフィン)」「イトリゾール(一般名:イトラコナゾール)」)しかないという状況でした。しかも、「ラミシール」や「イトリゾール」には、肝機能障害などの副作用や複雑な薬物相互作用(併用禁忌薬や併用注意薬が多い)が問題となっていました。

そのため、使いたくても使えない患者が多く、仕方なく爪白癬用ではない塗り薬を適応外で処方するという状況でした。こういったアンメット・メディカルニーズに応えたのが、約20年ぶりの爪白癬内服抗真菌薬「ネイリン」です。

「ネイリン」は半減期が長く(約10〜11日)、既存薬の「ラミシール」(一般名:テルビナフィン)や「イトリゾール」(一般名:イトラコナゾール)と同程度の抗真菌活性作用を有しています。

有効性と忍容性の高さから基本的には、テルビナフィンの「ラミシール」が爪白癬治療の第一選択薬となりますが、テルビナフィンは肝機能障害の懸念が大きく、治療期間も長期に亘るのがネックです。また、イトラコナゾールは併用禁忌薬や併用注意薬が多く、パルス療法という服用方法も煩雑です。

「ネイリン」は、内服薬のメリット(塗り薬よりも効果が高い)はそのままに、既存薬の課題であった安全性と服用の簡便性を改良した新しいタイプの爪白癬治療薬として期待されています。

▼爪白癬とは?

カビの仲間を専門用語で【真菌】と呼びます。いわゆる水虫とは、真菌の中の白癬菌(皮膚糸状菌)による皮膚感染症のことです。この白癬菌が爪に感染すると、爪が白く濁り厚みがでてボロボロもろくなってきます。これが爪白癬です。

爪白癬は日本人の10人に1人が罹っている疾患で、爪白癬患者は日本に1,000万人以上いると試算されています。年齢のピークは男性が70歳代、女性が60歳代。自然治癒は望めないため、患者数は加齢とともに増加していきます。

▼アンメット・メディカルニーズとは

“アンメット・メディカルニーズ”とは、いまだ有効な治療が出来ない“満たされていない医療”ニーズのことです。患者や医療従事者から待望されているのにもかかわらず、治療法や薬がないことを指します。マーケティングの世界では“消費者の期待する製品と現状の製品の力の差”と考えられ、アンメット・ニーズとも呼ばれています。

▼存在感が低下している内服薬、逆転はあるか?

爪白癬治療薬は、ハケ一体型の塗り薬(外用薬)が登場したことによって、「クレナフィン」が大きなシェアを奪い、内服薬の存在感は年々希薄になっています。

「ネイリン」は、20年ぶりの内服薬として、「身体の内側からしっかり治したい」という患者のニーズに答えるべく、外用薬からの切り替え需要を狙っています。

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、考えるチンパンジー。東山動植物園のゴリラが“イケメン過ぎる”と話題になりましたが、こちらはチンパンジーです。ロダンの「考える人」のような独特の雰囲気を持った迫力のあるビジュアルに仕上がっています。

チンパンジーと人間のDNAは、わずか1〜4%しか違わないとう報告もあり、ヒトに一番近い猿と言われています。チンパンジーを人に見立てて、水虫(爪白癬)で悩んできた人たちの想いを表現しています。


一般名:ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物
製品名:ネイリンカプセル100mg
抗真菌剤/経口抗真菌剤/爪白癬治療剤
佐藤製薬
エーザイ

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