タリージェ、ミネブロ/期待の新薬

▼ミネブロとは?

「ミネブロ」は、“アルドステロン”というホルモンに選択的に結合し、降圧作用を発揮する高血圧治療薬です。血圧を上げる原因となるアルドステロンの動きを抑える効果があります。

「ミネブロ」をはじめとする第3世代のミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬は、“高血圧治療の新時代を築いていく薬剤”と期待されていますが、単独で処方されるケースは少なく、今のところはあくまで第一選択薬だけではうまく血圧がコントロールできない患者に併用して使われる薬剤です。

▼ミネブロの特徴

第1世代〜第2世代のMR拮抗薬(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)は、副作用や投薬禁忌のせいで、基本的にあまり使われていなかった薬剤でした。今回新しく開発された第3世代の「ミネブロ」は、これまでMR拮抗薬を使いたくても使えなかった患者に処方することができると期待されています。

中等度腎機能障害の患者や慢性腎臓病(CKD)患者、アルブミン尿を有する2型糖尿病合併患者にも使用できるのが最大の特徴です。1日1回投与で済む、というメリットもあります。

【1】既存MR拮抗薬よりも、さらに高い選択性
【2】禁忌が少ない(糖尿病患者や腎障害患者にも慎重投与可能※)
【3】性ホルモン関連の副作用が少ない(女性化乳房、月経異常、勃起不全など)

※微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者、中等度以上の腎機能障害患者

▼タリージェとは?

「タリージェ」は、神経の痛みを緩和させる神経障害性の疼痛治療薬です。中枢神経系の“α2δ(アルファ2デルタ)”というカルシウムチャネルの補助ユニットに強力に結合することで、末梢神経が障害されることで起こる痛みを抑えます(α2δリガンド)。

「タリージェ」は、シナプスにおいてカルシウムイオンの流入を減少させ、興奮性神経伝達物質の放出を抑制することで、痛みを緩和させます。作用機序としては、既存薬の「リリカ」と同様の仕組みです。

薬の効果が表れるまでには、時間がかかることがあり、体格や年齢などによって効き目に個人差もあります。少しずつコツコツと治療を続けて、痛みの軽減とともに、痛みによって制限されていた生活の質の向上を目指してゆく、という薬です。

▼広告のキービジュアル

「ミネブロ」と「タリージェ」のジョイント広告です。ふたつの製品の相乗効果を期待しています。“発売準備中”から含めて、8ヵ月連続の広告出稿となっており、力の入れ具合が伺えます。それぞれの薬の詳細は、各薬剤の頁をチェックしてみてください。

「ミネブロ」のキービジュアルは、オリンピックの正式種目にもなったクライミングです。使い古されたコンセプトでも、切り口が新しければ新鮮なビジュアルになるという良いお手本ですね。ミネラルコルチコイド受容体ブロッカーで「ミネブロ」という製品名も、分かりやすいです。

「タリージェ」のキービジュアルは、大空を羽ばたいてゆく白い鳥。写真から飛び出しているところが、面白いです。青空は痛みから解放されたイメージで、写真の中の曇り空(いまにも雷が落ちそう)は、痛みを表現しています。曇り空→青空というシチュエーションは、よく使用される使い古された手法ですが、写真から鳥が抜け出す、というアイディアが新鮮です。ライバルである既存薬の「リリカ」(カミナリと虹)を念頭に置いたビジュアルだと思います。

一般名:エサキセレノン
製品名:ミネブロ錠1.25mg,2.5mg.5mg
高血圧治療剤/降圧薬/アルドステロン阻害薬/
選択的ミネラルコルチコイド受容体ブロッカー
第一三共

一般名:ミロガバリンベシル酸塩
製品名:タリージェ錠2.5mg,5mg,10mg,15mg
神経系用剤/疼痛治療剤/末梢性神経障害性疼痛
第一三共

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