アイベータ/緑内障・高眼圧症治療の点眼剤

見える、を継ぐ。
ふたつの力で、光がはばたく アイベータ

▼アイベータとは?

「アイベータ」は、β遮断剤(チモロールマレイン酸塩)とアドレナリンα2受容体に高い選択性を示す眼圧下降薬「アイファガン」(ブリモニジン酒石酸塩)を含有する国内初の配合点眼剤です。緑内障・高眼圧症の患者の眼圧を下げ、視野の悪化を抑制します。

β遮断剤とブリモニジン酒石酸塩を併用されている多くの緑内障患者のアドヒアランス向上を狙って開発されました。

「アイベータ」の主成分ブリモニジンは房水産生の抑制とぶどう膜強膜流出路を介した房水流出を促進します。もうひとつの成分チモロールは、房水産生の抑制をします。そのふたつの作用により、それぞれ眼圧を下降させると考えられています。

▼製品名の由来

「アイベータ」の製品名の由来は、ブリモニジン酒石酸塩である「アイファガン点眼液」の“アイ”と、非選択的アドレナリンβ(ベータ)受容体遮断薬(チモロールマレイン酸塩)から“ベータ”を組み合わせ「アイベータ」と命名されました。

▼眼圧とは?

まぶたの上にはふっくらとした弾力があります。これは瞳の中に房水と呼ばれる液体が溜まっているからです。この房水が一定の圧力を保ちながら常に循環して眼球を保っています。房水による眼球内の圧力を“眼圧”と呼びます。

しかし、何らかの障害で房水の排出路(隅角の線維柱帯)が詰まったり、房水の流れが悪くなると、眼球内に房水が溜まり、眼圧が上昇します。つまり、房水の流出が悪くなることが眼圧上昇の一番の原因だと考えられています。

「ドルモロール」は、β遮断剤と炭酸脱水酵素阻害剤の薬効によって房水の産生を抑えることで、緑内障患者の眼圧を下げていきます。

▼緑内障とは?

緑内障は、眼圧が高くなることによって、視るための神経が圧迫されて、見える範囲が狭くなったり、視野が部分的に見えなくなったりする病気です。早期に治療を開始すれば、失明することはほぼありませんので、早めの発見診断治療が重要です。

日本で緑内障患者は、40歳以上で5.0%、20人に1人の割合で存在します。眼圧が正常の人でも、緑内障に罹る場合(正常眼圧緑内障)があり、日本人はこのケースが最も多く、患者の90%は自分が緑内障であることに自覚のない未診断の人たちです。

視力や視野は、一度失ってしまうと、手術でも完全に回復することは出来ません。その為、早期発見と正しい治療によって、病状の進行をできるだけ抑えることが重要です。

▼緑内障の治療薬

緑内障は、基本的にまず薬物療法を行います。最初の治療は点眼治療です。点眼の薬効で眼圧を下げて、視野障害の進行を防ぎます。

まずは眼圧検査や視野検査を行って、その人の病型を分類します。緑内障の治療は長期に亘るため、身体への影響を考慮して様々な点眼薬の中から薬を選んでいきます。

緑内障配合剤は欧米では既に認可されていましたが、日本では2010年に初めて認可されました。配合剤のメリットとしては点眼回数を減らせることと、長期に亘る治療費のコストを抑えることです。患者の服薬アドヒアランス(治療方針の遵守)が上がる、という観点からも処方が増えています。

緑内障の点眼剤は、眼圧を下げる仕組みが異なる数種類の薬剤が発売されています。主な点眼剤は、PG(プロスタグランジン)製剤、β遮断剤、CAI(炭酸脱水酵素阻害剤)の3つです。「アイベータ」は、α2作動薬ブリモニジンとβ遮断薬チモロールを配合した点眼薬であり、α2作動薬を含有する配合点眼薬として国内初の薬剤となります。

▼アイベータの副作用、注意点

「アイベータ」の副作用として、点状角膜炎、結膜充血、眼刺激、眼部不快感、角膜びらん(各1~5%未満)などが報告されています。

稀にですが、重大な副作用としては、眼類天疱瘡、気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全、心ブロック、うっ血性心不全、心停止、脳虚血、脳血管障害、全身性エリテマトーデスを生じる可能性が報告されています。

「アイベータ」の使用に際しては、他の配合点眼薬と同様に【単剤での治療を優先する】ことが原則です。また、他の配合点眼薬と同様に、適応が【他の治療薬で効果不十分な場合】と限定されていることに留意して下さい。

他の薬との飲み合わせで、予期しない重大な副作用がでることもあるので、何か異変を感じた場合には速やかに医師へ相談してください。

なお「アイファガン」単剤では、防腐剤の塩化ベンザルコニウムを使用していない点眼液でしたが、合剤になったことで使用されることになりました。ベンザルコニウム化合物はコンタクトレンズに吸着されやすく、そのまま使用していると角膜上皮を傷つけるので、コンタクトレンズを装着したままで「アイベータ」を点眼することは避けるようにして下さい。

主な副作用(1~5%未満) 点状角膜炎、結膜充血、眼刺激、眼部不快感、角膜びらん
重大な副作用 眼類天疱瘡、気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全、心ブロック、うっ血性心不全、心停止、脳虚血、脳血管障害、全身性エリテマトーデス

以下の患者には投与禁忌とされています。

気管支喘息、気管支痙攣、重篤な慢性閉塞性肺疾患、心不全、洞性徐脈、房室ブロック、心原性ショック

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、フェニックスです。輝く不死鳥は、視野の“再生”を表現しています。β遮断剤とα2作動薬が合体して、光る不死鳥(アイベータ)へなるわけです。手塚治虫の「火の鳥」を彷彿とさせる荘厳なビジュアルです。

製品名:アイベータ配合点眼液
一般名:ブリモニジン酒石酸塩・チモロールマレイン酸塩点眼液
緑内障・高眼圧症治療剤/α2作動薬/β遮断剤配合剤
武田薬品
千寿製薬
2019年12月9日、新発売

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