1ヵ月1本で。
新発売のルリコンクリーム30gは、1ヵ月分の適量が1本になった、新しい容量です。
▼ルリコンとは?
「ルリコン」は、ルリコンクリームは真菌を殺菌する塗り薬で、主に爪白癬(水虫)やカンジダ症、癜風の治療に使われています。真菌の細胞膜の合成を「ルリコン」が防ぐことで、真菌を殺したり増殖を抑えたりする効果が期待できます。
「ルリコン」の有効成分は、ルリコナゾールと呼ばれる“イミダゾール系”の抗真菌薬です。イミダゾール系は効き目がよく、刺激痛などの副作用も少ないことから、皮膚真菌症の治療に広く用いられています。作用持続時間が長いため、1日1回の使用で十分な効果が得られます。
経口薬(飲み薬)のような全身性の副作用が少なく、他の病気の薬との飲み合わせも心配がなく、安全性が高い薬剤です。ただし、効果は、経口(飲み薬)の抗真菌薬には劣ります。内服療法の代替療法としてではなく、軽症の場合に使われることが多い薬です。
▼爪白癬(水虫)とは?
カビの仲間を専門用語で【真菌】と呼びます。いわゆる水虫とは、真菌の中の白癬菌(皮膚糸状菌)による皮膚感染症のことです。この白癬菌が爪に感染すると、爪が白くかさつき、厚みがでてボロボロもろくなってきます。これが爪白癬です。
爪白癬(水虫)は日本人の10人に1人が罹っている疾患で、患者は日本に1,000万人以上いると試算されています。年齢のピークは男性が70歳代、女性が60歳代。自然治癒は望めないため、患者数は加齢とともに増加していきます。
水虫は身近な病気でありながら、なかなか完治せずに治療を繰り返す人が後を絶ちません。症状が軽くなって治りきる前(菌を完全に殺菌する前)に薬をやめてしまい、菌が復活するというパターンです。水虫は“治らない病気”と言われてきましたが、専門医や薬剤師の指導に従って、根気よくきちんと治療すれば、完治できる疾患です。
▼ルリコンとルコナックの違い
「ルリコン」と「ルコナック」の有効成分は同じ“ルリコナゾール”ですが、成分濃度や適応症が異なっています。「ルリコン」は、有効成分ルリコナゾールの濃度が1%となっていますが、ルコナック」は有効成分の濃度が5倍の5%です。
適応症は「ルリコン」が白癬(ただし爪白癬を除く)、カンジダ症、癜風と多岐にわたっているのに対して、「ルコナック」は爪白癬のみに特化しています。また「ルコナック」は爪内部に薬剤が浸透しやすいのが特徴で、臨床試験では塗布後24時間での累積透過量が「ルリコン」の4.2倍だったと報告されています。
▼ルリコンの副作用
「ルリコン」は塗り薬ですので、経口薬(飲み薬)に較べて副作用は少ないです。主な副作用として報告されているのは、瘙痒、発赤、刺激感、接触皮膚炎、疼痛、湿疹などです。体質によってはかぶれることがあるので、赤味や痒みが深刻な場合は専門の医師に相談してください。
自己判断で、抗真菌薬を水虫ではない皮膚に塗ると、改善しないばかりか、症状が悪化することもあるので、注意が必要です。
形状 | 製品名 | 備考 |
外用薬 | アスタット | クリーム、軟膏、液体など剤形が豊富で、症状に合わせて選択可。爪白癬には適用なし。 |
アトラント | ||
ペキロン | ||
ラミシール | ||
ゼフナート | ||
メンタックス、ボレーなど | ||
ルリコン | ||
ルコナック | ルリコン(1%)の高濃度製剤(5%)。ワンプッシュで使いやすい | |
クレナフィン | 日本初の塗る爪白癬治療薬。軽症に使用 | |
経口薬 | ラミシール | 爪白癬のための経口薬は3種類。2018年「ネイリン」が20年ぶりの飲み薬として登場 |
イトリゾール | ||
ネイリン |
外用薬で治る皮膚の水虫(足白癬)とは異なり、爪白癬治療の基本治療薬は経口薬(ラミシール、イトリゾール)となります。
▼2025年、爪白癬治療薬は500億円市場へ
2019年7月、国内の爪白癬治療薬市場が、2025年に500億円を超えるという市場予測が発表されました(2018年10月~12月:富士経済調べ)。爪白癬治療薬の市場規模は、2017年に270億円でしたので、2025年までには倍増することとなります(毎年1桁台後半の成長率で推移すると予想)。
2019年 | 310億円(予測) |
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2020年 | 338億円(予測) |
2021年 | 368億円(予測) |
2022年 | 402億円(予測) |
2023年 | 439億円(予測) |
2024年 | 477億円(予測) |
2025年 | 503億円(予測) |
2026年 | 543億円(予測) |
爪白癬治療薬市場は、刷毛一体型の塗り薬「クレナフィン」の登場によって、飲み薬の抗真菌薬からの切り替えが一気に進んだという背景があります。続いて、2016年4月にはワンプッシュ式で簡単な「ルコナック」、2018年には20年振りの経口新薬「ネイリン」が発売し、新参入のプロモーションや疾患啓発活動によって、引き続きさらなる市場の拡大が期待されています。
▼広告のキービジュアル
広告のビジュアルは、足の裏。背景の数字(カレンダー)が【1ヶ月で1本】という製品特徴を表しています。
一般名:ルリコナゾール製剤
製品名:ルリコン クリーム30g
抗真菌剤/爪白癬治療剤
サンファーマ