ラジカット/内用懸濁液発売

ラジカット内用懸濁液

▼ラジカットとは?

「ラジカット」は、脳保護剤です。脳梗塞後に、フリーラジカル消去によって脳細胞のストレスを軽減し、脳を保護します。エダラボンとして、ジェネリックも出ています。

フリーラジカルとは、「酸化剤」のようなものです。酸化剤は、自分の周囲の環境を酸化させる性質があります。脳が酸化されると、脳細胞にとって大きなストレスとなります。脳細胞は一度破壊されてしまうと、元通りに再生することができません。皮膚や他の細胞のように、死んだ細胞が修復されることはありません。そこで研究された薬が「ラジカット」です。「ラジカット」は抗酸化剤であり、フリーラジカルを強力に捕捉する作用があります。

また、「ラジカット」は脳梗塞後の脳保護だけでなく、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬としても用いられています。ALS()病態で上昇するフリーラジカルの発生を抑制して、運動ニューロンを酸化ストレスから保護し、筋萎縮の進行を遅らせる効果が期待できるということです。

※ALS(筋萎縮性側索硬化症):の原因は未だ解明されていませんが、ALSは神経疾患であり、現在最も盛んに研究が行われている分野のひとつです。

▼内用懸濁液が発売

「ラジカット」は、2001年に発売され、注射剤形のほか、2010年に点滴静注バッグの剤形が追加承認されました。その後、2015年には“筋萎縮性側索硬化症(ALS)における機能障害の進行抑制”の適応追加を取得しています。2011年6月からは、後発医薬品(ジェネリック)も登場しました。

これまで、日本における「ラジカット」の投与方法は、点滴静注に限られていました。そこで、2023年4月にALS患者の負担(注射による痛みや通院・入院など)を軽減するため、経口投与できる内用懸濁液が開発・発売されました。

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、瓶の中で再会する家族。内用懸濁液の登場で「ALS患者が自宅で治療できる」というストーリーが目に浮かびます。製品の特徴である“液体”をイメージさせるデザインになっています。

ラジカットのキービジュアル


一般名:エダラボン
製品名:ラジカット内用懸濁液2.1% 35mL/2.1% 50mL
脳保護剤/フリーラジカルスカベンジャー
田辺三菱

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