アピドラ/国内3番目の超速効型インスリン製剤

求めたのは瞬発力。
より厳格な食後血糖コントロールを目指して

投薬期間制限が解除されました。

▼アピドラとは?

「アピドラ」は、インスリン療法として用いる糖尿病の薬で、遺伝子組み換えによって創られた注射剤です。細胞内への糖の取り込み、肝臓での糖新生の抑制、肝臓・筋肉でのグリコーゲン合成促進作用などにより血糖値を下げます。

「アピドラ」は、遺伝子組み換えによって創られた国内3番目の“超速効型”インスリン注射薬です。身体の基礎的なインスリン分泌を補うために糖尿病患者に使用します。「アピドラ」の発売によって、超速効型インスリン製剤の選択肢が増え、それぞれの患者の状態に合わせたインスリン治療が可能になると期待されています。

他のインスリン製剤と同じで、投与時には低血糖について十分に注意し、低血糖になった場合の対処方法を含めて患者にしっかり説明することが必要です。

▼アピドラの特徴

「アピドラ」は、インスリン製剤の中でも新しいタイプの超速効型インスリン製剤です。超速効型は、効き目までの時間が15分以内と速く、作用時間が約2時間と短いのが特徴です。つまり、食事の直前の投与で、食後の血糖値上昇のみを効率的に抑制できるということです。

現在、超速効型インスリン製剤としては、「ノボラピッド」、「ヒューマログ」の2製品が使用されています。「アピドラ」は「ノボラピッド」「ヒューマログ」に次ぐ、国内3番目の超速効型インスリン製剤です。他剤で安定化のために含有されている亜鉛が「アピドラ」には配合されていない、というのも特徴のひとつです。

「アピドラ」は、バイオテクノロジーを応用した遺伝子組み換え技術を使った製剤で、ヒトインスリンの成分をリジンやグルタミン酸に置換することで、単量体(モノマー)としての安定性を高め、注射後の素早い血中への移行と、血中からの速やかな消失を実現します。遺伝子組換え技術は、インスリンやインターフェロンや成長ホルモンなど、現在バイオ医薬品には欠かせない技術となっています。

▼アピドラの剤形の違い

「アピドラ注100単位/mL」はバイアルの製剤で、主に病院で入院患者などに用いられます。「アピドラ ソロスター」は、外出先で使いやすい使い捨てのペン型注入器製剤(薬剤が充填済み)です。「アピドラ カート」は、繰り返し使えるペン型注入器に装填する交換式のカートリッジのことです。

▼糖尿病とは?

糖尿病には1型と2型が存在します。1型糖尿病は、膵臓に存在するβ細胞と呼ばれるインスリンを分泌する組織が、主に自己免疫によって壊れてしまっている状態の病気です。インスリンが分泌できないため、血糖が高くなってしまいます。1型糖尿病の患者には、基本的にインスリン注射を打って、治療します。

2型糖尿病治療では、薬を使う前にまずは食事の改善や運動療法が試されます。そして、食事療法や運動療法を行っても血糖値の改善が見られない場合に、インスリンの効果を高める薬を併用して、血糖をコントロールします。糖尿病は食事療法、運動療法、薬事療法の3つが基本ですが、ひとつでも手を抜くと血糖値が悪くなってしまいます。

現在、糖尿病治療の薬物療法で使用される薬としては、2型糖尿病に使用される「メトグルコ」などの経口血糖降下薬と、1型と2型のどちらにも使用される各種のインスリン注射薬があります。

▼インスリンとは

インスリンは、膵臓に存在するホルモン分泌細胞の塊である膵島(ランゲルハンス島)のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種で、血糖を下げるホルモンです。人の膵臓は、約200単位のインスリンを保有していて、健常人の1日のインスリン分泌量の50%が常時分泌される基礎分泌で、残りの50%が食事に反応して分泌されるインスリンとなります。基礎分泌量は1日当たり18~32単位(0.7~1.3mg)です。

インスリンには、生理的な血糖変動を安定させるために常に分泌され続ける基礎インスリン(基礎分泌補充)と、食後の血糖上昇を抑制するための追加補充インスリンの2種類がありますが、「アピドラ」は、食後血糖値をコントロールするための追加補充インスリンです。

▼他のインスリン製剤との違い

インスリン製剤には“中間型〜持効型(基礎分泌補充)”と“速効型〜超速効型(追加補充)”とふたつの“混合型”があります。「アピドラ」は“超速効型”で食直前に注射しますが、例えば「インスリン グラルギン」は“持効型”で、作用時間を逆算して毎日決まった時間に注射します。作用機序もそれぞれ異なります。

インスリン製剤によって、効果が発生するまでの時間や持続時間は異なりますので、インスリン注射は、人間の身体本来が持っているインスリン分泌と同じになるように使うことが大切です。

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、早送りマーク(▶▶)と短距離走の選手。“超速効型(瞬発力)”というコンセプトをシンプルに表現しています。走っている写真だけだと古臭く感じるビジュアルですが、躍動感のある写真に早送りマーク(▶▶)が加わることで、巧く新鮮な雰囲気が出ています。

一般名:イインスリングルリジン(遺伝子組換え)
製品名:アピドラ注ソロスター、アピドラ注カート、アピドラ注100単位/mL
超速効型インスリアナログ製剤
サノフィ
2009年6月19日発売

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