ベザトール/冠動脈疾患患者の糖尿病発症を抑制

J BENEFIT

▼ベザトールとは?

1991年に発売された「ベザトール」は、20年以上使われている第2世代フィブラート系の高脂血症治療剤です。フィブラート系は、中性脂肪を低下させる作用が強いので、中性脂肪が多いタイプ(高トリグリセリド血症)に向いていると言われています(コレステロールだけが高い高脂血症には、ファーストチョイスされません)。

高脂血症は別名“脂質異常症”と言われています。血液の悪玉コレステロール値や中性脂肪値が過多だったり、善玉コレステロールが少な過ぎる状態のことを指します。自覚症状がない場合も多く、知らない間に身体の中で動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まる病気です。

「ベザトール」は、中性脂肪のトリグリセライドを減らしますが、いわゆる善玉コレステロール(HDL値)はむしろ上昇します。「ベザトール」の有効成分である“ベザフィブラート”は特にトリグリセライのド低下作用が強力なため、トリグリセライド値が高い高脂血症の患者に向いています。

トリグリセライドの減少は、心筋梗塞など心血管系の病気の予防に繋がると考えられており、将来の心血管系リスクを軽減すると期待されています(臨床試験で、心臓病を合併している患者の予後改善が示されています)。

▼フィブラート系 高脂血症治療薬



▼ベザトールの特徴

PPARα作動薬。主に肝臓の脂質代謝を調節して脂質代謝を改善
中性脂肪を低下作用が強力、HDLコレステロール上昇作用も有する
糖尿病合併高脂血症患者に対して、インスリン抵抗性が改善
※コレステロール値だけが高いタイプの高脂血症患者には、別系統のスタチン薬を優先します。

「ベザトール」は臨床試験の結果、冠動脈疾患患者に対して、糖尿病の発生時期を遅らせることができ、インスリン抵抗性が改善しました。さらに、糖尿病または高血糖症を伴う脂質異常症患者の観察研究では、「ベザトール」はヘモグロビンA1cの値を有意に改善し、抗糖尿病薬の併用が必要なくなりました。

▼主な高脂血症治療薬

フィブラート系 中性脂肪を下げる効果が強いので、中性脂肪が高い患者に使用されることが多い。善玉(HDL)コレステロールを上げる効果もあり。
スタチン系 悪玉(LDL)コレステロールを下げる効果が強い。善玉コレステロールを上げる効果は弱い。
レンジ系 悪玉コレステロールを下げる効果あり。スタチン系と併用することが多い。
プロブコール 悪玉コレステロールを下げる効果あり。
ニコチン酸 善玉コレステロールを上げる効果あり。悪玉コレステロールを下げる効果は弱い。
小腸吸収型 悪玉コレステロールを下げる効果あり。スタチン系と併用することが多い。
PCSK9 悪玉コレステロールを強力に下げる。重度の患者に使用。注射剤。

▼ベザトールの副作用

主な副作用は、腹痛や吐き気など胃腸症状です。特に注意したいのは、筋肉が障害を受ける「横紋筋融解症」。発症はまれですが、腎臓の悪い人や高齢者には特別な注意が必要です。他のスタチン系コレステロール低下剤と併用すると起きやすいと云われています。激しい運動をしていないのに、足のふくらはぎなどに筋肉痛があらわれたら、すぐに医師に相談してください。滅多にありませんが、特異な副作用として胆石や肝障害が報告されています。

主な副作用 腹痛、吐き気、胃腸症状
重い副作用 横紋筋融解症、ショック、アナフィラキシー、肝臓の重い症状、重い皮膚・粘膜障害
その他の副作用 腹痛、吐き気、食欲不振、胆石、脱力感、性欲の低下、発疹

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、手のひらから飛び出す5つのリング。2006年に発表されたベザトール特定使用成績調査(J-BENEFIT)を表現しています。

一般名:ベザフィブラート
製品名:ベザトールSR錠100mg,200mg
フィブラート系/高脂血症治療剤/PPARα作動薬(PPARαアゴニスト)
キッセイ薬品
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ

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