ガスモチン/機能性ディスペプシアの治療に

S4 AGONIST
ガスモチンはSerotonin4刺激薬です。

▼ガスモチンとは?

「ガスモチン」は、胃の働きをよくする“セロトニン作動薬(Serotonin4刺激薬)”という種類の胃腸の薬です。吐き気や食欲不振、胸やけなどに用います。

「ガスモチン」は、胃腸薬として広く一般的に処方されている薬です。薬効分類としては、「消化管運動促進薬」または「消化管運動賦活薬」あるいは「胃腸機能調整薬」「胃腸機能改善薬」などと呼ばれています。

胃腸にだけ作用するので、従来の胃腸機能改善薬にみられるホルモン異常や不整脈の副作用がほとんどなく、また飲み合わせの心配も少ない薬です。

▼ガスモチンの作用機序

「ガスモチン」は、胃や十二指腸に存在するセロトニン5-HT4受容体を刺激して、アセチルコリンという物質を遊離させます。そのアセチルコリンの作用によって、胃腸の活動が活発になるという仕組みです。

弱った胃腸の働きを活発にして、食べ物を胃から腸へ送り出すのを助けます。そうすることで、吐き気、嘔吐、食欲不振、膨満感、胸焼けなどの症状を改善します。慢性胃炎をはじめ、機能性ディスペプシア(FD)の治療に広く用いられています。

▼機能性ディスペプシア(FD)とは?

機能性ディスペプシア(FD :functional- dyspepsia)とは、胃の痛みや胃もたれなどが続いているにもかかわらず、内視鏡検査で調べても特に異常がみつからない病気です。カテゴリーとしては、慢性胃炎に含まれます。原因は解明されていませんが、胃から小腸への食物の排出の遅延が密接に関連していることが分かっています。

【機能性消化管障害の国際的診断基準】
6ヵ月以上前から症状があり、最近3ヵ月間はつらいと感じる食後のもたれ感、早期飽満感、心窩部痛及び心窩部灼熱感のうち、1つ以上の症状があり、かつその原因となりそうな器質的疾患が確認されていない場合

症状としては、胃もたれや胃痛、胸やけといったつらい症状が続きます。死に至るような病ではありませんが、患者にとって多くの症状は非常に辛く、生活の質を大きく低下させてしまう病気です。

▼機能性ディスペプシアのタイプ

【タイプ1】 食後のもたれを主とする食後愁訴症候群
【タイプ2】 みぞおちの痛み、胸やけを主とする心窩部痛症候群

▼ガスモチンの副作用

副作用は少ないですが、腹痛や下痢が報告されています。深刻な副作用としては、肝機能障害が挙げられます。極度な倦怠感、食欲不振、発熱、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色といった自覚症状がある場合は、すぐに医師に相談してください。

主な副作用 腹痛、軟便、下痢、口渇、動悸/td>
重い副作用 肝機能障害
(倦怠感、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色、尿が茶褐色)

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、郵便配達をするガスモチン君です。町の人々へ“Happiness”や“Smile”や“Love”を届けています。やなせたかし氏風のキャラクターに好感が持てるビジュアルです。ガスモチンの頭文字「G」と胃のカタチを上手くシンボルマークに仕上げています。

▼胃に関連する薬





一般名:モサプリド クエン酸塩
製品名:ガスモチン錠2.5mg,5mg、散1%
消化器官用薬/選択的セロトニン5-HT4作動薬/消化管運動機能改善剤
大日本住友製薬

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