ガーダシル/副反応が問題に

子宮頸がんなどHPV疾患予防は新たなステージへ。

▼ガーダシルとは?

「ガーダシル」は、HPV(ヒトパピローマウイルス)6、11、16および18型の感染に起因する以下の疾患の予防です。

・子宮頸癌、子宮頸部上皮内腫瘍、上皮内腺癌
・外陰上皮内腫瘍、腟上皮内腫瘍
・尖圭コンジローマ

「ガーダシル」は、世界で約80%のシェアを持っているHPVワクチンです。競合品に「サーバリックス」が存在します。子宮頸癌の原因であるHPV16型、HPV18型の感染を予防します。また、HPVが関与する尖圭コンジローマや肛門癌、膣癌、外陰部癌なども予防することが出来るため、国によっては男性への投与が認められています。

▼ガーダシルの作用機序

「ガーダシル」は、遺伝子組み換え技術によって創られた酵母を基に設計されています。HPV(ヒトパピローマウイルス)のウイルス粒子に酷似したタンパク質ですが、ウイルス由来のDNAを含まないため、細胞への感染能力と増殖能力はありません。その為、「ガーダシル」自体ではHPVに関連した病気の原因にはなりません。

▼子宮頸がんとは?

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできる癌で、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症する病気です。子宮頸がんは、発症初期は自覚症状をほとんど感じないため、発見が遅れてしまいがちな病気です。がんが進行すると不正出血や性交時の出血が見られるようになります。

癌の進行が手遅れになると、手術で子宮を全摘出する場合もあり、妊娠・出産の可能性を失うことになり、女性にとって精神的にも肉体的にも大きな負担となります。

癌が転移しているケースでは、子宮だけではなく、周囲の卵巣やリンパ節などまわりの臓器もいっしょに摘出しなければならず、様々な後遺症を残すこともあります。

子宮頸がんは、女性にとっては乳がんに次いで多い癌で、特に妊娠・出産年代の20代~30代の女性に多く見られる病気です。国内では、毎年約1万5千人が発生し、約3,500人が亡くなっています。

▼サーバリックスとガーダシルの違い

サーバリックス HPV16型18型(高リスク型) 【効能効果】子宮頸がん(扁平上皮細胞がん、腺がん)、その前駆病変(子宮頚部上皮内腫瘍2,3)
ガーダシル HPV16型18型(高リスク型)、HPV6型11型(低リスク型) 【効能効果】子宮頸がん(扁平上皮細胞がん、腺がん)、その前駆病変(子宮頚部上皮内腫瘍1,2,3、上皮内腺がん)、外陰上皮内腫瘍1,2,3、膣上皮内腫瘍1,2,3、尖圭コンジローマ

子宮頸がんワクチンは「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類から、希望のワクチンを選択できます。どちらも公費で接種できますが、どちらかのワクチンを接種すると、途中から別のワクチンへ変更する事はできません。

▼副反応の問題

2016年、「ガーダシル」や「サーバリックス」などの子宮頸がんワクチンの接種により、全身の痛みや記憶障害などの健康被害を受けたとして、全国の女性が国と製薬会社を相手に集団訴訟を起こし社会問題となりました。

厚生労働省は、2013年に小学6年生〜高校1年生を対象に予防接種法に基づく定期接種としましたが、体調不良の報告が相次いだため、2013年6月に積極的勧奨の中止を発表しました。厚生労働省は「因果関係は否定できない」としていますが、詳細な原因は今も分からないままです。

一方で世界保健機関(WHO)や関連学会はワクチン接種を強く推奨。「子宮頸がんワクチンを導入したオーストラリアや米国などの海外では、子宮頸がんの前段階の発生が約半分に減っており、有効性は明らか」と再開を求める声も高まっています。

ワクチンの接種と副反応被害の因果関係を巡っては、国と被害を訴えている原告側で真っ向から対立しており、現在も法廷で争われています。


▼副反応とは?

副反応(ふくはんのう)とは、ワクチン接種に伴う免疫の付与以外の反応のことです。一般的な治療薬の副作用とは異なり、ワクチンの場合は投与した物質の化学的作用を期待しているわけではなく、投与した外来物質に対する生体反応(免疫)を期待して投与するので“副反応”と呼びます。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、笑顔の女性たち。きちんと10〜30代の女性モデルを使って、誠実で美しい広告に仕上げています。癌の予防ということで、乳がんのピンクリボンの代わりに“グリーンリボン”がイメージアイテムとなっています。

製品名:ガーダシル水性懸濁筋注シリンジ
一般名:ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン
ウイルスワクチン類/4価HPVワクチン/薬価基準:適用外
組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン
MSD

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