アボルブ/前立腺そのものを小さく

GIANT STEP FOR BPH
さらなる症状改善に挑む大きな一歩。それは、アボルブとともに。

※BPH:前立腺肥大症(Benign Prostatic Hyperplasia)

▼アボルブとは?

「アボルブ」は、5α還元酵素阻害薬と呼ばれる前立腺肥大症(BPH)を治療する薬です。前立腺は加齢とともに大きくなり、尿道を圧迫して排尿困難などを起こします。前立腺を肥大させる原因のひとつが、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンです。

単独でも処方可能ですが、効果の発現に時間がかかるので、前立腺体積が30mL以上の場合は、一般的に「ハルナール」「ユリーフ」「フリバス」といったα1遮断薬との併用療法が強く推奨されています(日本泌尿器科学会『男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン』2017年より)。

▼アボルブの作用機序

前立腺肥大症の原因は、まだ完全に解明されていませんが、去勢した男性や下垂体機能不全の男性では前立腺肥大症がみられないことから、前立腺における主要なアンドロゲンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が前立腺肥大症の発症に深く関わっていることが解りました。

ジヒドロテストステロン(DHT)は、5α還元酵素の働きによって変換されて出来るホルモンです。この5α還元酵素を阻害するとDHTが抑制されて、結果として肥大した前立腺が小さくなり、排尿困難などが改善するという仕組みです。

従来の排尿障害を改善する対症療法薬とは違い、前立腺そのものを小さくする新しい作用機序の薬として、期待されています(前立腺容積を約30%小さくすると言われています)。

▼前立腺肥大症とは?

前立腺は精液の一部を作る、男性だけにある臓器で、膀胱の真下にあります。加齢とともに前立腺が大きくなる傾向があり、50歳以降の男性には珍しくない疾患です。

前立腺が肥大する原因は、はっきりとは解っていません。男性ホルモンの働きが要因であることは間違いなく、中高年になってホルモンバランスに変化が起こることによって、前立腺が肥大すると考えられています。

前立腺が肥大すると尿道を圧迫し、排尿に時間がかかり、残尿感や頻尿といった症状が表れます。この状態が“前立腺肥大症”と呼ばれます。放置しておくと、膀胱や腎臓に悪影響を及ぼす場合もあります。前立腺の肥大が原因で、排尿症状を伴い治療を必要とする頻度は、全体の約1/4と言われています。

近年は、肥満、高血圧、高血糖および脂質異常症と前立腺肥大症の関係が指摘されており、メタボリック症候群との関係についても、研究されています。大豆などに多く含まれているイソフラボノイドには、前立腺肥大症の発症抑制効果があるという指摘もあります。

▼アボルブとAGA治療(男性型脱毛症治療)

「アボルブ」の主成分はデュタステリドは、前立腺肥大治療薬ですが、副作用として発毛効果がみられたことからAGA治療薬(男性型脱毛症治療薬)として研究、開発された経緯があります。

「アボルブ」の日本国内での適応は前立腺肥大でしたが、同じ成分のデュタステリドを使ってAGA治療薬としても承認されました。同じ成分の薬でも、適応が違うため製品名が「アボルブ」と「ザガーロ」に分けられています。「ザガーロ」は2016年6月にグラクソ・スミスクラインから発売されました。

薬の世界ではこのような事例が多く、新しい医薬品の開発に副作用がしばしば利用されています。

例えば、ジフェンヒドラミンは、アレルギー性鼻炎などに使われる抗ヒスタミン薬ですが、副作用として“眠気”があるため、この効果を利用して「ドリエル」という睡眠薬が開発されました。

また「バイアグラ」(シルデナフィル)は勃起不全治療薬ですが、これは狭心症治療薬「レバチオ」の副作用(陰茎の血管拡張)を利用して誕生した薬です。

▼アボルブの副作用

「アボルブ」の主な副作用は、勃起不全、性欲減退、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)などが報告されています。

めったにありませんが、重大な副作用としては肝機能障害、黄疸が認められており、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、医師の指示に従ってください。その他の副作用としては、アレルギー反応、発疹、かゆみ、味覚異常、下痢、脱毛症、多毛症などが報告されています。

▼その他の前立腺肥大症治療薬



▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、月面到着。「GIANT STEP FOR BPH(※)」というキャッチコピーのもととなったのは、1969年、人類で初めて月面を歩いたアームストロング船長の名科白「ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ」からの引用です。※BPH:前立腺肥大症(Benign Prostatic Hyperplasia)

当時としては不可能と言われていた、人類の月面到着。“不可能を可能にした”という偉業を、対症療法薬しかなかった前立腺肥大症治療薬で“前立腺そのものを小さくする新しい薬”という「アボルブ」の特性に重ねて、巧く表現しています。

一般名:デュタステリド
製品名:アボルブ カプセル0.5mg
5α還元酵素阻害薬/前立腺肥大症治療薬
グラクソ・スミスクライン
大鵬薬品
おかげさまで3周年

関連記事

カテゴリー

スポンサードリンク