オデスラ/乾癬の経口剤として25年振りの新薬

経口PDE4阻害剤、誕生。
乾癬治療に新たな選択肢

▼オデスラとは?

「オデスラ」は、乾癬(慢性炎症性の皮膚の病気)の症状を抑える飲み薬です。PDE4阻害剤と呼ばれる種類の新しい薬で、従来の乾癬治療薬とは異なる作用機序を持っています。乾癬の経口剤としては、国内で約25年ぶりの新薬となります。主に、塗り薬で十分な効果が得られない患者や、関節症状がある患者に使用されます。

【効能・効果】
「局所療法で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬」

乾癬患者の免疫細胞や表皮組織では、PDE4(ホスホジエステラーゼ4:身体の炎症や免疫にかかわる細胞に多く存在する酵素)が正常な人よりも多く存在しているため、細胞内の情報伝達を調整するサイクリックエーエムピー(cAMP)が減少してしまいます。「オデスラ」は、このPDE4を阻害することによってcAMPの減少を抑え、免疫バランスの異常を調節することで、炎症を抑えて、乾癬の症状を改善します。

▼オデスラの特徴

【1】 乾癬治療における世界初の経口PDE4阻害剤
【2】 局所療法で効果不十分な尋常性乾癬の症状を改善
【3】 関節症性乾癬の関節症状を改善
【4】 1日2回投与の経口剤

▼乾癬とは?

乾癬とは、慢性的な皮膚の病気です。人によって症状や発症する場所に個人差があり、第一選択薬も異なります。主な症状は、皮膚の赤みや腫れ、白い乾燥したカサブタ、かゆみなどです。乾癬を患った皮膚では、炎症を起こしやすい細胞が集まって活発に活動しているため、毛細血管が拡張して皮膚が赤い状態になります。また健康な皮膚と比べて10倍以上の速度で表皮が入れ替わるので、皮膚細胞の生産が過剰な状態になってしまいます。過剰に産み出された表皮はゾウの皮膚のように厚く積み上がり、鱗のような屑となってはがれ落ちていきます。

乾癬で困っている患者は、国内で約20〜30万人いると言われ、特に男性に多い病気です。乾癬の原因は正確には解っていません。近年、外敵から身を守るための免疫作用の過剰反応が、乾癬の原因のひとつではないかと発表されています。

乾癬は完全に治癒できる病気ではありませんが、薬を使うことで症状を緩和させることが出来ます。乾癬治療には、塗り薬や飲み薬、紫外線療法などがありますが、2010年からは、生物学的製剤と呼ばれる新しい注射薬が使えるようになりました。様々な選択肢がある中で、それぞれ自分に合った治療方法を見つけることが大切です。





▼オデスラの副作用

「オデスラ」の主な副作用は、吐き気や下痢、頭痛などです。これらの症状は、発現から2週間ほどでおさまることが多いですが、症状が重い場合は、医師に相談してください。一時的に薬を減らしたり、休薬する場合があります。

注意点として、非臨床試験において胚・胎児毒性を有することが報告されており、妊婦又は妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌となっています。

主な副作用 吐き気、下痢、頭痛
その他の副作用 感染症(ウイルス性の病気)、過敏症(蕁麻疹、かゆみ、呼吸器系の症状)、重度の下痢

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、ビルの広告看板。看板を皮膚に見立てて、古い広告(皮膚)を綺麗な肌に貼り替えています。シンプルですが、分かりやすく好感の持てるキービジュアルです。

一般名:アプレミラスト
製品名:オテズラ錠10mg, 20mg, 30mg
PDE4阻害剤/尋常性乾癬治療薬
セルジーン

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