▼ネリゾナとは?
「ネリゾナ」は、皮膚の赤みやかゆみをとるステロイドの外用薬(塗り薬)です。ステロイドには強力な効果があり、短い時間で皮膚の炎症を抑えることが可能です。対症療法薬なので、病気の原因そのものは根治できません。
「ネリゾナ」は、腫れや赤みを改善し、痒みや痛みを和らげる効果があります。このため、アトピー性皮膚炎や乾癬など、湿疹や皮膚炎の治療に広く処方されています。
▼ステロイドの種類
ステロイド外用薬の強さは、全部で5段階にランク付けされます。「ネリゾナ」は、上から二番目の強さ【2群】(非常に強力)のステロイドに分類されます。
かなり強い薬ですので、痒みや痛みの症状が重い場合に緊急処置的に使用するほか、湿疹などが悪化して、皮膚が厚くなっている部分に使用します。基本的に、顔や局部など、皮膚の薄いデリケートな部位には使用しません。
▼ネリゾナの副作用
飲み薬と違って、患部に直接塗ることが出来るので、全身性の副作用がほとんどないのが「ネリゾナ」のメリットです。数週間使う程度なら、ほとんど副作用はありません。
主な副作用 | 発疹、皮膚萎縮、ステロイドざ瘡、白色面皰、ステロイド皮膚、毛細血管拡張、皮膚乾燥感、過敏症、皮膚刺激感、皮膚感染症、皮膚細菌性感染症 |
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重大な副作用 | 眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障 |
その他の副作用 | 伝染性膿痂疹、毛嚢炎、魚鱗癬様皮膚変化、紫斑、皮膚色素脱失、下垂体・副腎皮質系機能抑制、皮膚真菌性感染症、皮膚カンジダ症、皮膚白癬、ステロイド酒さ、口囲皮膚炎、口囲紅斑、顔面全体紅斑、丘疹、痂皮、鱗屑、多毛 |
▼クラリチンとは?
「クラリチン」は、第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)です。第2世代の特徴は、第1世代に多く見られる余計な作用が減少しているところです。このため、口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんど認められません。
▼アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)の比較
アレルギー性疾患に対する治療薬には作用機序の異なる多くの製剤が出ていますが、抗ヒスタミン薬の選択でポイントとなるのは、【作用時間】(1日1回投与か1日2回か)と【インペアード・パフォーマンス】(非鎮静性かどうか)という点です。近年は、眠気などの中枢神経抑制作用を軽減した【非鎮静性】で長時間作用型である第2世代抗ヒスタミンH1受容体拮抗薬の使用頻度が高くなっています。
非鎮静性 | 脳内受容体占拠率:10%以下 |
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軽度鎮静性 | 脳内受容体占拠率:10〜50% |
鎮静性 | 脳内受容体占拠率:50%以上 |
※インペアード・パフォーマンス:抗ヒスタミン薬の副作用で、集中力や判断力、作業能率が低下すること。10%以下であれば【非鎮静性】に属し、インペアード・パフォーマンスは起こりにくい。
アレロック眠気高い、効果強い、比較的速く効く、1日2回、軽度鎮静性アレグラ眠気低い(運転OK)、効果弱い、1日2回、非鎮静性
ジルテック | 眠気やや高い、効果やや強い、1日1回、アルコール注意、軽度鎮静性 |
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タリオン | 眠気やや低い、効果やや弱い、1日2回、非鎮静性 |
デザレックス | 眠気低い、効果弱い、1日1回食事に関係なく服用可、非鎮静性 |
クラリチン | 眠気低い(パイロットも服用可)、効果弱い、1日1回、薬価安い、非鎮静性 |
▼広告のキービジュアル
「ネリゾナ」のキービジュアルは、鳥のうぶ毛。ハンモックの形になっていて、家族みんなを心地よくさせています。四色の羽は、豊富なラインナップを現しています(軟膏、クリーム、ユニバーサルクリーム、ソリューション)。
一般名:ジフルコルトロン吉草酸エステル
製品名:ネリゾナ軟膏0.1%、クリーム0.1%、ユニバーサルクリーム0.1%、ソリューション0.1%
鎮痛・鎮痒・収れん・消炎剤/副腎皮質ホルモン/副腎皮質ホルモン外用剤
バイエル
一般名:ロラタジン
製品名:クラリチン錠10mg、レディタブ錠10mg、ドライシロップ1%
抗アレルギー薬/抗ヒスタミン薬/持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤
バイエル