ルコナック/水虫治療薬「ルリコナゾール」の高濃度製剤

爪白癬治療に、抗菌力+浸透力

▼ルコナックとは?

「ルコナック」は、真菌を殺菌する塗り薬です。爪白癬(水虫)の治療に使います。爪の水虫に対する薬の透過性と貯留性を高めた新規外用剤(塗り薬)として開発されました。

「ルコナック」の有効成分は、ルリコナゾールと呼ばれる“イミダゾール系”の抗真菌薬です。イミダゾール系は効き目がよく、刺激痛などの副作用も少ないことから、皮膚真菌症の治療に広く用いられています。

「ルコナック」は、既存薬の「ルリコン」より有効成分を高濃度(1%→5%)にすることで、浸透力を高め、強い抗菌力を可能にしました。原因となる菌を消滅させるので、途中で治療をやめずに継続(数ヶ月)して治療すれば、完全に治すことが可能です。

経口薬(飲み薬)のような全身性の副作用が少なく、他の病気の薬との飲み合わせも心配がなく、安全性が高い薬剤です。ただし、効果は、経口(飲み薬)の抗真菌薬には劣ります。内服療法の代替療法としてではなく、軽症の場合に使われることが多い薬です。

▼爪白癬(水虫)とは?

カビの仲間を専門用語で【真菌】と呼びます。いわゆる水虫とは、真菌の中の白癬菌(皮膚糸状菌)による皮膚感染症のことです。この白癬菌が爪に感染すると、爪が白くかさつき、厚みがでてボロボロもろくなってきます。これが爪白癬です。

爪白癬(水虫)は日本人の10人に1人が罹っている疾患で、患者は日本に1,000万人以上いると試算されています。年齢のピークは男性が70歳代、女性が60歳代。自然治癒は望めないため、患者数は加齢とともに増加していきます。

水虫は身近な病気でありながら、なかなか完治せずに治療を繰り返す人が後を絶ちません。症状が軽くなって治りきる前(菌を完全に殺菌する前)に薬をやめてしまい、菌が復活するというパターンです。水虫は“治らない病気”と言われてきましたが、専門医や薬剤師の指導に従って、根気よくきちんと治療すれば、完治できる疾患です。

▼ルコナックの特徴

【1】従来よりも高濃度(5%)。爪に対する透過性・貯留性が高い
【2】幅広い抗真菌スペクトル(イミダゾール系抗真菌薬)
【3】1日1回の塗布。副作用は比較的少ない

軟膏やクリームに較べて、液剤のメリットは浸透力が強いことです。皮膚が蓄積して厚く硬くなり、乾燥してカサついて、白く粉をふいたような状態(角化症)の患部に適しています。デメリットとしては、刺激が強い(しみる)という欠点があります。

▼ルコナックの副作用

「ルコナック」は塗り薬ですので、経口薬(飲み薬)に較べて副作用は少ないです。塗布時に軽い刺激を感じますが、無害です。体質によってはかぶれることがあるので、赤味や痒みが深刻な場合は専門の医師に相談してください。

自己判断で、抗真菌薬を水虫ではない皮膚に塗ると、改善しないばかりか、症状が悪化することもあるので、注意が必要です。

主な副作用 刺激感(しみる、ヒリヒリする、患部が熱い)
その他の副作用 発赤、紅斑、かゆみ、かぶれ(接触皮膚炎)

▼外用薬と経口薬

形状 製品名 備考
外用薬 アスタット クリーム、軟膏、液体など剤形が豊富で、症状に合わせて選択可。爪白癬には適用なし。
アトラント
ペキロン
ラミシール
ゼフナート
メンタックス、ボレーなど
ルリコン
ルコナック ルリコン(1%)の高濃度製剤(5%)。ワンプッシュで使いやすい
クレナフィン 日本初の塗る爪白癬治療薬。軽症に使用
経口薬 ラミシール 爪白癬のための経口薬は3種類。2018年「ネイリン」が20年ぶりの飲み薬として登場
イトリゾール
ネイリン

外用薬で治る皮膚の水虫(足白癬)とは異なり、爪白癬治療の基本治療薬は経口薬(ラミシール、イトリゾール)となります。



▼ハケ付きの塗り薬「クレナフィン」が大きなシェア

爪白癬治療薬は、ハケ一体型の塗り薬(外用薬)が登場したことによって、「クレナフィン」が大きなシェアを奪っています。

2014年9月発売の「クレナフィン」は、金額ベースで約80%のシェアを占め、売上は229億円(2018年3月時点予測)と好調を維持しています。皮膚科医への情報提供を積極的に行った結果、大幅な実績増加となりました。残り20%のシェアは競合製品の「ルコナック」(2016年4月発売)が占めています。

▼2025年、爪白癬治療薬は500億円市場へ

2019年7月、国内の爪白癬治療薬市場が、2025年に500億円を超えるという市場予測が発表されました(2018年10月~12月:富士経済調べ)。爪白癬治療薬の市場規模は、2017年に270億円でしたので、2025年までには倍増することとなります(毎年1桁台後半の成長率で推移すると予想)。

2019年 310億円(予測)
2020年 338億円(予測)
2021年 368億円(予測)
2022年 402億円(予測)
2023年 439億円(予測)
2024年 477億円(予測)
2025年 503億円(予測)
2026年 543億円(予測)

爪白癬治療薬市場は、刷毛一体型の塗り薬「クレナフィン」の登場によって、飲み薬の抗真菌薬からの切り替えが一気に進んだという背景があります。続いて、2016年4月にはワンプッシュ式で簡単な「ルコナック」、2018年には20年振りの経口新薬「ネイリン」が発売し、新参入のプロモーションや疾患啓発活動によって、引き続きさらなる市場の拡大が期待されています。

 

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、爪とバラの花。乾いた土に水が浸透し、綺麗な華を咲かせています。枯れ葉はカサカサした爪白癬を表しています。そこへ液体の「ルコナック」が滲み込んで、症状を改善するというイメージです。

情報量が多くて、少し説明し過ぎという感じがありますが、爪に関連する薬だとすぐに分かる潔さがあります。

一般名:ルリコナゾール
製品名:ルコナック爪外用液5%
抗真菌剤/爪白癬治療剤/イミダゾール系
2016年発売
ポーラファルマ

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