ヒューマログ/0.5単位で調節可能に

多くの方に届けたい“0.5のやさしさ”
ミリオペン発売10周年

▼ヒューマログとは?

「ヒューマログ」はインスリン製剤で、身体の中のインスリンと同じような働きで血糖値を下げる薬剤です。1996年の発売から世界で20年以上の実績を重ねてきた抗糖尿病薬です。

効き目がある反面、過剰に投与すると血糖を下げ過ぎてしまうリスクも含んでいます(低血糖)。患者さんが自分で腹の下などへ注射する薬ですので、患者自身が薬のことをきちんと理解している必要があります。

▼「ヒューマログ注ミリオペンHD」が新発売。0.5単位で調節可能に

2018年7月、0.5単位刻みの投与量調節を可能にした超速効型インスリン製剤「ヒューマログ注ミリオペンHD」が発売されました。小児や高齢者など、より細かい投与量調節が必要である患者を想定して作られた注射キットです。操作が簡単でコンパクトな既存の“ミリオペン”の特徴が活かされた製品です。規格は1キット(3mL)中 インスリン リスプロ(遺伝子組換え)300単位で、薬価は1,470円となっています(2018年現在)。

▼1型糖尿病と2型糖尿病

糖尿病には1型と2型が存在します。「ヒューマログ」は、1型糖尿病と2型糖尿病、どちらにも使用する場合がある注射剤です。

1型糖尿病は遺伝性の疾患で(遺伝なので痩せている人や若い人も罹ります)、膵臓に存在するβ細胞と呼ばれるインスリンを分泌する組織が壊れてしまっている状態の病気です。インスリンが分泌できないため、血糖が高くなってしまいます。「ヒューマログ」のようなインスリン製剤を注射して、治療します。

一方、2型糖尿病は生活習慣や肥満などによって、インスリンの効きが悪くこなることで発症する病気です。2型糖尿病治療では、薬を使う前にまずは食事の改善や運動療法が試されます。そして、食事療法や運動療法を行っても血糖値の改善が見られない場合に、2型糖尿病専用の治療薬や「ヒューマログ」のようなインスリン製剤が処方されます。つまり基本は食事+運動で、ダメなら投薬ということです。

▼インスリンとは

インスリンは、膵臓に存在するホルモン分泌細胞の塊である膵島(ランゲルハンス島)のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種で、血糖を下げるホルモンです。人の膵臓は、約200単位のインスリンを保有していて、健常人の1日のインスリン分泌量の50%が常時分泌される基礎分泌で、残りの50%が食事に反応して分泌されるインスリンとなります。基礎分泌量は1日当たり18~32単位(0.7~1.3mg)です。

▼速攻型と中間型と混合型

インスリン製剤には“中間型〜持効型(基礎分泌補充)”と“速効型〜超速効型(追加補充)”とふたつを合わせた“混合型”があります。「ヒューマログ」は超速効型のインスリン製剤で、「ヒューマログミックス」は、超速効型インスリンと中間型インスリンを含有した混合製剤です。超速効型の配合比率が高いほど、食後の血糖効果作用が大きく、中間型成分の配合比率が高いほど食間の血糖降下作用が持続します。

それまでのインスリン製剤は、注射後に食事を30分待つ必要がありましたし、外食などで食事が運ばれてくるのが大幅に遅れれば逆に低血糖になってしまう危険がありました。それが“超速効型”の「ヒューマログ」の登場で、食事の直前(15分以内)の注射で間に合うようになりました。

インスリン製剤によって、効果が発生するまでの時間や持続時間は異なりますので、インスリン注射は、その人の身体本来が持っているインスリン分泌と同じになるように使うことが大切です。

▼ヒューマログのフルライン戦略

「ヒューマログ」は、豊富なラインアップも特徴のひとつです。姉妹品の「グラルギンBS」を加えることで、超速効型から混合型/配合型、持効型まで全てのタイプがイーライリリー社のインスリンで揃うことになります。これは、いわゆる“フルライン戦略”と呼ばれるもので、インスリンを必要とする患者のあらゆるニーズをカバーするために、複数のインスリンタイプとそれぞれに対応する注射キットを取り揃えています。

この手法のメリットは、細かい患者層ごとに製品を提供することで、売上高を最大化出来ることですが、逆にコストは増大することになります。理論上、製薬メーカーはコストの増加と売上の増加が並ぶ地点まで市場の患者層を拡げていき、利益の最大化を目指しますが、その判断は簡単なことではありません。

▼主なインスリン注射薬



▼ヒューマペンサビオとミリオペン

「ヒューマペンサビオ」は、糖尿病患者の生活に溶け込むように作られたペン型のインスリン注入器です。一見、インスリン注入器と分からないようなデザイン性の高さと、軽量化(31g)が売りの製品です。本体色のバリエーションも豊富です。

「ヒューマログミリオペン」は、イーライリリー社の各種インスリン製剤に対応しているので、インスリンアナログ製剤やヒトインスリン製剤、超速効型から持効型溶解まで同じデバイスで注入可能です。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、父と息子の親子。大人と子どもを対比させることで、“0.5単位で調節可能”という製品の特徴を表現しています。言葉だけでは伝わりにくい“やさしさ”といった感情が、雰囲気の良い写真を通してこちらにも伝わってきます。

ターゲットが知的であればあるほど、詩や小説のような世界観に惹かれるものです。こういった手法の代表的なお手本としては、焼酎の「いいちこ」の広告が思い浮かびます。「ヒューマログ」のビジュアルにも「いいちこ」のビジュアルにも、どちらも根底には“人のしあわせ”というものがあるような気がします。


一般名:インスリンリスプロ(遺伝子組み換え)注射液
製品名:ヒューマログ注ミリオペンHD
抗糖尿病剤/インスリンリスプロ混合注射液
2018年7月2日新発売
イーライリリー

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