ドボベット/ビタミンD3とステロイド配合の乾癬治療薬

ドボベット

驚きとともに、患者さんの思いに応える尋常性乾癬治療へ

▼ドボベットとは?

「ドボベット」は、尋常性乾癬を治療する外用剤(塗り薬)です。【カルシポトリオール】【ベタメタゾン】という2種類の成分を合わせた配合剤です。主に“軽症から中等症”の尋常性乾癬患者に使用される薬です。

成分の1つは活性型ビタミンD3の「ドボネックス」(カルシポトリオール)。もう一方は、ステロイド(副腎皮質ホルモン)の「リンデロンDP」(ベタメタゾン)です。それぞれ単剤でも使用されていますが、治療効果を高めるために両剤を併用することが多く(患者の約半数が両剤を使用)、ふたつの成分を合わせた「ドボベット」を使用することで、皮膚細胞の新陳代謝が正常化し、皮膚の炎症や紅斑といった症状の改善が期待できます。

▼乾癬とは?

乾癬とは、慢性的な皮膚の病気です。人によって症状や発症する場所に個人差があり、第一選択薬も異なります。主な症状は、皮膚の赤みや腫れ、白い乾燥したカサブタ、かゆみなどです。乾癬を患った皮膚では、炎症を起こしやすい細胞が集まって活発に活動しているため、毛細血管が拡張して皮膚が赤い状態になります。また健康な皮膚と比べて10倍以上の速度で表皮が入れ替わるので、皮膚細胞の生産が過剰な状態になってしまいます。過剰に産み出された表皮はゾウの皮膚のように厚く積み上がり、鱗のような屑となってはがれ落ちていきます。

乾癬で困っている患者は、国内で約20〜30万人いると言われ、特に男性に多い病気です。乾癬の原因は正確には解っていません。近年、外敵から身を守るための免疫作用の過剰反応が、乾癬の原因のひとつではないかと発表されています。

乾癬は完全に治癒できる病気ではありませんが、薬を使うことで症状を緩和させることが出来ます。乾癬治療には、塗り薬や飲み薬、紫外線療法などがありますが、2010年からは、生物学的製剤と呼ばれる新しい注射薬が使えるようになりました。様々な選択肢がある中で、それぞれ自分に合った治療方法を見つけることが大切です。




▼ドボベットの特徴

【1】 2成分がひとつの薬で済み、塗布回数も1日1回
【2】 尋常性乾癬の第一選択薬(外用療法)
【3】 世界97ヶ国で積み重ねられた豊富な実績
【4】 軟膏剤とゲル剤とフォーム剤があり、部位に応じて選択可能

▼ドボベットの副作用

「ドボベット」は外用剤(塗り薬)なので、経口剤(飲み薬)のような副作用がほとんどありません。長期間使用する場合は、発疹ができたり、皮膚が白っぽくなるなど、ステロイド皮膚症の副作用がでるケースがありますが、これはステロイド剤特有の症状なので、それほど心配ありません。症状がひどい場合は、専門の医師に相談してください。

重大な副作用 高カルシウム血症、急性腎障害、長期使用による副腎障害など全身症状
その他の副作用 かゆみ、発赤、刺激感、ヒリヒリ感、毛包炎、膿疱性発疹、ステロイド皮膚症

▼乾癬治療のピラミッド計画

乾癬の治療方法は、大きく分けて外用療法と光線療法、全身療法の3つがあり、それぞれの特性を考え、単剤か併用かなど工夫されています。国内では、乾癬に関していくつかの治療指針が示されていますが、現在のところ外用療法に関するガイドラインはありません。

【乾癬治療のピラミッド】は、適応の広さや位置付けをあらわした図のことです。このピラミッドが示すように、治療法には、大きく全身に対して治療を行う“全身療法”(注射療法、内服療法、光線療法の一部)と、決められた箇所に対して治療を行う“局所療法”(光線療法、外用療法)に分けられます。

そして、さらに病態に応じて5段階に分別されています。最下段は活性型ビタミンD3外用剤とステロイド外用剤であり、次に光線療法、レチノイド、シクロスポリン、そして生物学的製剤の適用の順に上位に位置しています。

外用剤は上に位置する治療法との併用が可能というわけです。軽症の場合は外用剤のみで、中等症以上では全身療法や光線療法を併用して治療を行います。これが【ピラミッド計画】です。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、光の球体(新発売のフォーム剤)を手にして驚いている女性。黒い背景と光る球体とのコントラストが印象的です。登場感・期待感を感じさせるビジュアルに仕上がっています。

赤色と茶色のラインは、「ドボベット」のキーカラーであると同時に、ふたつの成分の“配合剤”という意味が込められています。部位に応じて、使いやすい剤型が選べるというのは、「ドボベット」の強みのひとつですね。

ドボベットのキービジュアル

一般名:カルシポトリオール/ベタメタゾンジプロピオン酸エステル
製品名:ドボベット軟膏、ドボベットゲル、ドボベットフォーム
尋常性乾癬治療剤/外用配合剤
協和発酵キリン/レオファーマ/2014年9月発売
フォーム:2021年6月発売

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