ファイザー/バイオシミラー

Pfizer Quality Biosimilars
ファイザー品質のバイオシミラーをより多くの患者さんに届けたい

・自社ですべての工程を一貫管理
・医療安全に配慮した製剤・包装の工夫
・新薬の情報とともに充実した情報提供

▼インフリキシマブとは?

「インフリキシマブ」は関節リウマチ(RA)やクローン病などの原因に深く関わっている腫瘍壊死因子α(TNFα)の作用を阻害するヒト/マウスキメラ型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体です。抗TNF製剤と呼ばれる種類の注射剤で、主に関節リウマチ、潰瘍性大腸炎などの治療薬(生物学的製剤)として使われています。

「インフリキシマブ」は、体内で異常に増えている TNFα(ティーエヌエフ・アルファ)という物質の働きを抑えることにより、症状を改善します(TNFαは、炎症や痛みの発現に起因している体内の物質)。「インフリキシマブ」は主に関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、乾癬に使われています(クローン病、ベーチェット病、強直性脊椎炎、川崎病などの適応もあり)。

▼インフリキシマブBS

「インフリキシマブBS」は、先発品「レミケード」のバイオシミラー(BS:バイオ後続品)です。「レミケード」を1回投与した月の薬剤費は約5万円と高額です。そのため、「レミケード」のバイオシミラー(バイオ後続品)である「インフリキシマブBS」は、非常にポテンシャルの高い製品です。「レミケード」のバイオシミラーとしては、日医工、あゆみ製薬に続き、これで3社目となります。

ファイザーが日本で販売するバイオシミラーはこれで4剤となり、バイオシミラー市場において最多ラインナップを揃えることになります。ファイザーは、国内で開発可能なオンコロジー領域のバイオシミラーをすべて上市する、という意気込みのようです。

しかし一方で、日本の「インフリキシマブBS」の使用率は世界的に見ても低く、最下位から2番目という普及率です(トップはポーランド)。日本ではいまのところ、バイオシミラーに対する医療関係者への理解がなかなか進んでいない、というのが現状です。

▼バイオ後続品(BS:バイオシミラー)とは

バイオ後続品(BS:バイオシミラー)とは、遺伝子組み換え技術で創られるバイオ医薬品のことです。2009年3月、厚生労働省は“後発医薬品”いわゆるジェネリックとは区別して“バイオ後続品(BS:バイオシミラー)”という新たな分類を定めました。分かりやすく言うと、バイオ医薬品のジェネリックということです。日本国内では、2009年に成長ホルモンの「ソマトロピン」(先発品はファイザーの「ジェノトロピン」)が、初めて承認されたバイオ後続品となります。

バイオ後続品は、先発品とは別の製薬会社によって開発されるため、宿主や培養方法に違いがあり、完全に一致した製品は造れません。その複雑な分子構造と特殊な製造過程ゆえに、先発品と異なる部分が出る可能性が高くなります。一般的な後発品医薬品(ジェネリック)に較べて、かなりハードルが高い製剤です。

そういうこともあって、一般的なジェネリックとは区別して“バイオシミラー”と呼んでいます。シミラーとは英語で“Similar:類似した”という意味で、やはり構造上の相違が懸念されているための名称です。

▼関節リウマチの治療目標を変えた画期的な薬

関節リウマチに対する有効な治療方法がなかった時代、リウマチ患者の関節破壊は次第に進行してゆき、約10年で半数が寝たきり状態になるという状況でした。

その状況を打破したのが「インフリキシマブ」です。それまでの関節リウマチの治療には対症療法しかなく、痛みや腫れに対して、ステロイドや非ステロイド性抗炎症薬で痛みを和らげることしか出来ませんでした。抗リウマチ薬も開発されましたが、関節破壊の進行を抑制出来たのは一部の患者だけという結果でした。

そんな中、既にクローン病の治療薬として使用されていた「インフリキシマブ」が2003年に関節リウマチの適応を取得しました。既存の抗リウマチ薬が効かなかった患者に対して、寛解あるいは低疾患活動性の達成まで可能になったのです。

症状を抑えるだけでなく、関節破壊の抑制を実現したことは、患者が将来寝たきりになるリスクを低減したことを意味します。つまり、「インフリキシマブ」は関節炎と関節破壊と身体機能障害の3つの抑制を達成したことになるのです。

▼インフリキシマブの特徴

投与間隔の長さ、速効性、高い関節破壊抑制降下

「インフリキシマブ」は約2時間かけて点滴注射でゆっくりと身体へ投与します。初回、2週後、6週後に点滴注射した後は、通常8週間(約2ヵ月)ごとの投与となります。“2ヵ月に1度”という投与間隔の長さは、生物学的製剤の中で最長で「インフリキシマブ」の特徴です(2009年には投与量を増やしたり、投与間隔を短縮することも可能となりました)。

「インフリキシマブ」には速効性という特徴もあります。投与開始6週後には高確率で症状の改善が確認できます。場合によっては初回投与直後から効果を実感出来る場合もあり、関節の腫れや痛みで歩けなかった患者が、病院で「インフリキシマブ」を点滴注射したあと、自分の脚で帰宅するという症例も報告されています。

また、「インフリキシマブ」には高い関節破壊抑制効果も認められています。「インフリキシマブ」によって寛解を持続できた患者の約50%で、「インフリキシマブ」を中断しても寛解状態を維持できたという報告もあり、治療を止められる可能性が示唆されている生物学的製剤です。

▼リウマチの治療

リウマチの治療方法は大きくふたつに分類できます。
【1】:痛みをとりのぞく薬(非ステロイド性鎮痛薬、ステロイド)
【2】:炎症をブロックしてリウマチ自体を抑える薬(抗リウマチ薬)

抗リウマチ薬は大きく3つに分類できます。
【1】免疫調整薬:リマチル、アザルフィジン、シオゾール他
【2】免疫抑制薬:ブレディニン、リウマトレックス他
【3】生物学的製剤:インフリキシマブ(レミケード)、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ他

関節リウマチ治療薬は、売上の伸長が著しく、特に「ヒュミラ」、「アクテムラ」、「シンポニー」、「オレンシア皮下注」は二桁成長しています(2016年現在)。なお「ヒュミラ」は、世界での売上が5年連続の1位で、年商160億ドルを超えている驚異的なブロックバスターです。

▼リウマチに関連する薬




▼インフリキシマブとアクテムラの違い

「アクテムラ」は、最先端のバイオテクノロジー技術によって開発された国産の生物学的製剤です(「インフリキシマブ」よりも新しい薬です)。2008年に新たに“既存治療で効果不十分な、関節リウマチ”への適応が追加承認されました。

炎症に関連するサイトカインは何種類もあるのですが、その中でも関節リウマチの要因となるのが“TNFα”と“IL6”というサイトカインです。「インフリキシマブ」はTNFαをブロックするのに対し、「アクテムラ」はIL6の働きをブロックします。

つまり、ターゲットが異なります。「インフリキシマブ」を使っていて、効果が出ない場合や副作用がひどい場合は、「アクテムラ」へ切り替えることで改善が期待できるかもしれません。

▼潰瘍性大腸炎治療薬の使い分け

インフリキシマブ 寛解時は8週間隔の投与。点滴静注で炎症性サイトカインを直接抑制するため、重症患者など早急に炎症を抑えたい時に用いる傾向。潰瘍性大腸炎への使用実績が多い。
ヒュミラ 寛解時は2週間に1回、自己注射でOK。自己注射に抵抗のない患者向け。潰瘍性大腸炎への使用実績が多い。
シンポニー 寛解時は4週間に1回、病院で皮下注射。自己注射に抵抗のある患者向け。潰瘍性大腸炎への使用実績が多い。
ゼルヤンツ 抗体医薬ではなく低分子製剤(JAK阻害薬)。注射薬ではなく経口薬というのが特徴。潰瘍性大腸炎の使用実績は少ない。
エンタイビオ 寛解時は8週間隔投与。海外では潰瘍性大腸炎に使用されており、比較的安全とされているが、日本での使用実績は少ない。

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、ひと言で云えば“品質”でしょうか。

バイオシミラーは、先発品とは宿主や培養方法に違いがあり、完全に一致した製品は造れません。その複雑な分子構造と特殊な製造過程ゆえに、品質を保つのが非常に難しい薬といえます。

【開発】→【製造】→【品質管理】→【供給】というすべての工程を一貫で管理できることが、大手製薬メーカー「ファイザー」が造る「インフリキシマブ」の強みです。ファイザーは、世界的にバイオ医薬品で30年以上、バイオシミラーで10年以上の実績を有しています。

奇をてらうことなく、品質の良さを感じさせる実直なキービジュアルに仕上げています。

製品名:インフリキシマブBS点滴静注用100mg「ファイザー」
一般名:インフリキシマブ(遺伝子組換え)[インフリキシマブ後続3]
炎症・免疫疾患領域
ヒト/マウスキメラ型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体
ファイザー
2018年12月10日発売

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