ネオキシ/貼る過活動膀胱(OAB)治療剤

OAB治療に新たな選択肢 貼る

▼ネオキシとは?

「ネオキシ」は、抗コリン薬(ムスカリン受容体拮抗薬)と呼ばれる種類の過活動膀胱(OAB)治療剤です。珍しい“経皮吸収型”で、基剤には特異な匂いがあります。下腹部、腰部、大腿部に貼付するのが一般的です。

主成分のオキシブチニンは「ポラキス」という製品名で、経口剤として古くから使われていますが、貼付剤は初めてです。2013年6月に発売。

「ネオキシ」は、皮膚を通して少しずつ体内に吸収され、膀胱に作用して尿意切迫感や頻尿や尿失禁を改善します。主に、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び尿失禁なの症状に使われています。

▼過活動膀胱とは?

過活動膀胱は、膀胱が過敏になり、自分の意思に反して収縮してしまう病気です。ただ尿が出やすくなるだけでなく、突然、我慢できないほどつらい尿意を感じます。人によっては、強い尿意を感じた直後に、尿漏れを起こしてしまう場合もあります。四六時中尿意を感じ、頻尿や夜間頻尿を伴うことが多いという、生活の質を低下させる泌尿器領域の代表的な疾患です。

過活動膀胱の患者は、810万人いると推定されています。特に中年女性に多い疾患で、50歳以上の女性では、8人に1人が過活動膀胱である、と言われています。

▼国内初の貼る過活動膀胱(OAB)治療薬

同種の薬剤としては国内初の“貼り薬”です。1988年に発売されて高い評価を受けてきた経口薬(ポラキス)は、肝臓を通して、膀胱以外の腸管や唾液腺にも作用してしまい、便秘や口渇といった副作用の頻度が高いという課題が残っていました。「ネオキシ」という経皮吸収型が、新しい選択肢として増えたことで患者のQOL向上が期待できます。特に嚥下困難の高齢者に役立ちそうです。なお、貼付薬に小児用量はありません。

▼ネオキシ販売中止(追記:2016年3月)

久光製薬と旭化成ファーマは、「ネオキシ」の共同販売契約を2016年6月に終了することで合意したと発表しました。「ネオキシ」の製造販売は久光製薬で、両社は2013年から共同販売をしてきましたが、協議した結果、旭化成の在庫がなくなり次第販売を終了。以降は久光製薬が単独で販売することになります。

結果的に、両社が想定していたよりも売れなかったということで、“過活動膀胱(OAB)治療を貼付剤で”という試みは成功には至りませんでした・・・。

しかしながら、主力の「モーラステープ」の大ヒットが原動力になっているのか、久光製薬の“どんな病気でも貼付剤で解決するのだ!”という意欲には毎回感嘆します。

▼その他の“貼る”医薬品




▼その他の過活動膀胱治療薬


▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、複数の矢印。後ろの山型は、尿意が次第に治まっていくイメージでしょうか。テープ剤ということがひと目で分かる簡潔なキャッチコピーです。


一般名:オキシブチニン塩酸塩
製品名:ネオキシテープ73.5mg
抗コリン剤/経皮吸収型 過活動膀胱治療剤
久光製薬
旭化成ファーマ

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