アレジオン/OTC薬も存在する抗ヒスタミン薬

▼アレジオンとは?

「アレジオン」は、アレルギーの症状をおさえる“第2世代抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1拮抗薬)”と呼ばれる薬です。医療用と同じ成分で市販薬も発売されている古い薬で、「アレグラ」とともに知名度の高い薬剤です。安全性も高く、眠くなりにくいことから、アレルギー性疾患に幅広く処方されています。

第2世代の中でも、水溶性で血液脳関門を通過しにくい「アレジオン」は、中枢抑制作用が極めて少ない(成分が脳内に入りにくい)ので、特に眠気の副作用があらわれにくいと言われています。第1世代で課題だった“口渇”や“排尿障害”といった副作用も改善されています。

▼アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)の比較

アレルギー性疾患に対する治療薬には作用機序の異なる多くの製剤が出ていますが、抗ヒスタミン薬の選択でポイントとなるのは、【作用時間】(1日1回投与か1日2回か)と【インペアード・パフォーマンス】(非鎮静性かどうか)という点です。近年は、眠気などの中枢神経抑制作用を軽減した【非鎮静性】で長時間作用型である第2世代抗ヒスタミンH1受容体拮抗薬の使用頻度が高くなっています。

非鎮静性 脳内受容体占拠率:10%以下
軽度鎮静性 脳内受容体占拠率:10〜50%
鎮静性 脳内受容体占拠率:50%以上

※インペアード・パフォーマンス:抗ヒスタミン薬の副作用で、集中力や判断力、作業能率が低下すること。10%以下であれば【非鎮静性】に属し、インペアード・パフォーマンスは起こりにくい。

アレロック 眠気高い、効果強い、比較的速く効く、1日2回、軽度鎮静性
ジルテック 眠気やや高い、効果やや強い、1日1回、アルコール注意、軽度鎮静性
アレジオン 眠気中等度、効果やや弱い、1日1回、非鎮静性
デザレックス 眠気低い、効果弱い、1日1回食事に関係なく服用可、非鎮静性
クラリチン 眠気低い(パイロットも服用可)、効果弱い、1日1回、薬価安い、非鎮静性
アレグラ 眠気低い(運転OK)、効果弱い、1日2回、非鎮静性

※効き目や副作用には個人差があります。





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▼アレジオンの副作用

主な副作用 眠気、倦怠感、頭痛、口渇、胃部不快感、吐き気、腹痛、浮腫、発疹、蕁麻疹、かゆみ、紅斑、頻尿
その他の副作用 全身倦怠感、食欲不振、肝機能障害、黄疸、鼻血、歯ぐきの出血、手足などの皮下出血、血小板減少

副作用はほとんどありませんが、以前にかゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある人、肝障害または既往歴がある人、妊娠または授乳中の人は、必ず医師と薬剤師にその旨を伝えてください。

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、鎧を身にまとった女性。炎(アレルギーの炎症)から、身を守っています。アレルギー症状は、しばしば“炎”に喩えられます。

一般名:エピナスチン塩酸塩製剤
製品名:アレジオン錠10・錠20
アレルギー性疾患治療剤
ベーリンガーインゲルハイム

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