ネドリール/ラミシールのジェネリック

爪白癬に

▼ネドリールとは?

「ネドリール」は、真菌を殺菌する薬で、爪白癬の経口薬(水虫治療の飲み薬)です。アリルアミン系抗真菌薬と呼ばれる“テルビナフィン(製品名:ラミシール)”の後発品(ジェネリック)です。

「ネドリール」の適用は、塗り薬で治りにくい深在性皮膚真菌症や爪白癬、頭部白癬、角質増殖型の白癬で、塗り薬よりも効果が期待できる、というメリットがあります。

有効性と忍容性の高さから基本的には、「ネドリール」や「ラミシール」といった“テルビナフィン(アリルアミン系抗真菌薬)”が爪白癬治療の第一選択薬となっています。長期間かけて、きちんと治療すれば水虫は完全に治せる病気です。

▼ネドリールの特徴

・白癬に対する内服薬は、テルビナフィンとイトラコナゾールだけ
・低濃度で強い殺菌効果、爪白癬治療の第一選択薬
・肝障害と血液障害の副作用には注意

▼爪白癬とは?

カビの仲間を専門用語で【真菌】と呼びます。いわゆる水虫とは、真菌の中の白癬菌(皮膚糸状菌)による皮膚感染症のことです。この白癬菌が爪に感染すると、爪が白く濁り厚みがでてボロボロもろくなってきます。これが爪白癬です。

爪白癬は日本人の10人に1人が罹っている疾患で、爪白癬患者は日本に1,000万人以上いると試算されています。年齢のピークは男性が70歳代、女性が60歳代。自然治癒は望めないため、患者数は加齢とともに増加していきます。

▼外用薬と経口薬

形状 製品名 備考
外用薬 アスタット クリーム、軟膏、液体など剤形が豊富で、症状に合わせて選択可。爪白癬には適用なし。
アトラント
ペキロン
ラミシール
ゼフナート
メンタックス、ボレーなど
ルリコン
ルコナック ルリコン(1%)の高濃度製剤(5%)。ワンプッシュで使いやすい
クレナフィン 日本初の塗る爪白癬治療薬。軽症に使用
経口薬 ラミシール(ネドリール) 爪白癬のための経口薬は3種類。2018年「ネイリン」が20年ぶりの飲み薬として登場
イトリゾール
ネイリン

外用薬で治る皮膚の水虫(足白癬)とは異なり、爪白癬治療の基本治療薬は経口薬(ラミシール、イトリゾール)となります。



▼存在感が低下している内服薬

テルビナフィン(「ネドリール」や「ラミシール」)には肝機能障害の懸念が大きく、治療期間も長期に亘るのが課題となっています。また、イトラコナゾールは併用禁忌薬や併用注意薬が多く、パルス療法という服用方法も煩雑です。

爪白癬治療薬は、ハケ一体型の塗り薬(外用薬)が登場したことによって、「クレナフィン」が大きなシェアを奪い、内服薬の存在感は年々希薄になっています。

▼2025年、爪白癬治療薬は500億円市場へ

2019年7月、国内の爪白癬治療薬市場が、2025年に500億円を超えるという市場予測が発表されました(2018年10月~12月:富士経済調べ)。爪白癬治療薬の市場規模は、2017年に270億円でしたので、2025年までには倍増することとなります(毎年1桁台後半の成長率で推移すると予想)。

2019年 310億円(予測)
2020年 338億円(予測)
2021年 368億円(予測)
2022年 402億円(予測)
2023年 439億円(予測)
2024年 477億円(予測)
2025年 503億円(予測)
2026年 543億円(予測)

爪白癬治療薬市場は、刷毛一体型の塗り薬「クレナフィン」の登場によって、飲み薬の抗真菌薬からの切り替えが一気に進んだという背景があります。続いて、2016年4月にはワンプッシュ式で簡単な「ルコナック」、2018年には20年振りの経口新薬「ネイリン」が発売し、新参入のプロモーションや疾患啓発活動によって、引き続きさらなる市場の拡大が期待されています。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、盾を持った騎士。足を守って菌を攻める、というイメージです。製品の特徴に“守る”“攻める”というキーワードがあると、鎧と武器をまとった騎士がキービジュアルとなる傾向が強いです。

一般名:ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物
製品名:ネドリール錠125mg
抗真菌剤/アリルアミン系経口抗真菌剤/爪白癬治療剤
マルホ
高田製薬

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