アドエア/β2刺激薬+ステロイド配合剤市場でNo.1

COPD患者さんのgood daysのために
―早期からの治療を―

▼アドエアとは?

「アドエア」は、気道を拡げて炎症を抑える慢性閉塞性肺疾患(COPD)の吸入薬です。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に使用します。2009年には、小児喘息と慢性閉塞性肺疾患に対する適応が新たに承認されており、ニーズに合わせて剤形も豊富に発売されています。

「アドエア」は対症療法薬なので、病気そのものは完治出来ません。しかし、症状の悪化によって起こる悪循環を断ち、慢性閉塞性肺疾患(COPD)については、病の進行を遅らせる効果が期待できます。予防薬なので、毎日定期的に吸入することになります。

炎症を抑えるステロイドと、長時間作用型β2刺激薬を配合した国内初の吸入剤です。ふたつの成分が同時に作用することで、気道の炎症と気道が狭まる症状(狭窄)のふたつを改善します。作用効果が長いので、従来何度も必要だった吸引が、1日2回で済みます。

▼慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは?

慢性閉塞性肺疾患:COPDとは呼吸障害の総称で、気管支や肺胞に異変が生じ、気道の流れが悪くなる病気です。症状としては、咳や痰が多くなり、息切れしやすいなど、動いた時の呼吸困難が特徴です。具体的には、肺気腫と慢性気管支炎を指します。当初は喘息もCOPDに含まれていましたが、疾患の性質上区別されました。

▼アドエアは2つの薬の配合剤

「アドエア」の2種類の有効成分のひとつは、フルチカゾンというステロイドです。ステロイドには強い抗炎症作用があり、日常的に気道の炎症をおさえることで喘息の発作を予防します。

もうひとつは、気管支拡張作用を持つβ2刺激薬のサルメテロールです。こちらは呼吸の通り道を拡げ、呼吸を楽にする効果があります。β2刺激薬は、気管にある交感神経の“β2受容体”を刺激して気管支を拡張します。

特にサルメテロールは、脂溶性の長い側鎖を持っているので、その鎖がβ2受容体に長く留まる役目を果たします。そのため他のβ2刺激薬に比べ、効果持続時間が長いのが特徴です。

強力なステロイドと速効性で長時間効果のβ2刺激薬、ふたつの成分の相乗効果で、気道の炎症と気道が狭まる症状の両方を同時に改善します。

▼アドエアとレルベアの違い

「アドエア」と「レルベア」は、同じグラクソ・スミスクラインから販売されている姉妹品です。「レルベア」は後から発売された「アドエア」の改良版です。どちらも配合剤ですが、ステロイドの成分や量が若干異なります。

・ステロイドの成分・含有量が異なる
・「レルベア」の方が作用効果時間が更に長い
・「レルベア」は吸入操作が改良されている
・「アドエア」は1日2回、「レルベア」は1日1回の吸入

▼β2刺激薬+ステロイド合剤市場の動向

β2刺激薬とステロイドの配合剤は、現在4製品が販売されています(2014年現在)。規格別に見ると、アステラス製薬の「シムビコートタービュヘイラー60吸入」が病院外・病院内で処方数/処方金額でどちらもトップです(2014年度)。しかし、全規格を合わせた外来での処方金額を見ると、グラクソ・スミスクラインの「アドエア」が90億円の差をつけて第一位となっています。

β2刺激薬とステロイドの配合剤市場は、「アドエア」と「シムビコート」が長らくシェアを二分していましたが、2013年11月に杏林製薬が「フルティフォーム」を、2013年12月にはグラクソ・スミスクラインが「アドエア」の姉妹品「レルベア」を相次いで発売しています。


▼吸入式喘息治療薬のジェネリックが出ない理由(2018年1月:追記)

「シムビコート」「アドエア」は、どちらも売上が400億円前後あり、通常で考えれば後発品(ジェネリック)が登場してもおかしくない薬ですが、2018年の後発医薬品薬価追補収載が、吸入型喘息治療薬のジェネリック参入の壁となりそうです。

原因として、新規後発品の薬価算定ルールが挙げられます。開発費との兼ね合いで“先発医薬品薬価の5掛け”となると、採算が合わず、後発医薬品が出せなくなるというのです。

開発費がかさむ理由は、吸入器の特許が残っていることです。後発品の場合、吸入器の開発は後発メーカー各社が独自に行わなくてはならないため、内用薬とは違って開発費が余計にかかるのです。

「シムビコート」の後発品統一名は、日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会が【ブデホル】に決定しています。一方、「アドエア」は統一ブランドの申請がなく、未定のままです。統一名が決まっているということは、実際に発売されるかどうかは分かりませんが、少なくともジェネリック参入を目指しているメーカーがあるということになります。

▼アドエアの副作用

「アドエア」の主な副作用としては、嗄声(声のかすれ、のどのイガイガ)が報告されています。気道に作用するだけなので、正しく使用すれば飲み薬のステロイドのようなに全身性の副作用はまず出ません。

稀にですが、口内炎(口腔内カンジダ)が現れることがあります。万が一、舌が異常に白くなったら、医師に伝えてください。口腔内の副作用は多くの場合、「アドエア」吸入後に丁寧にうがいをすることで緩和できると言われています。

β刺激薬(サルメテロール)としての副作用は、動悸、頻脈、頭痛、手の震えなどが報告されています。吸入量が多くなると現れやすいβ刺激薬特有の副作用です。症状を感じたら、速やかに専門医へ相談してください。

主な副作用 声のかすれ、のどの刺激感・不快感、のどのイガイガ
その他の副作用 口腔・食道・呼吸器カンジダ症、上気道感染、同期、頻脈、不整脈、血圧上昇、指のふるえ、頭痛、吐き気
重い副作用(滅多にないが注意) 低カリウム血症、ショック、アナフィラキシー、肺炎

▼広告のビジュアルについて

広告のキービジュアルは、風車。公園で、孫と祖父が仲良く風車を吹いています。風車は、呼吸の流れの良さや気道を表しています。

「アドエア」の特徴である“長時間効果”をテーマにして、朝起きてから就寝まで、生活を楽しむ姿とCOPDで苦しむ姿の対比が、映画のコマ送りのように描かれています。

早期の治療で、穏やかな気管支コントロールが行えるというイメージです。同じモデルで一日分のシチュエーションを撮影するのは、なかなか大掛かりなことだと思いますが、コマーシャルを視ているような錯覚を感じさせるユニークな広告です。

一般名:サルメテロール キシナホ酸塩/フルチカゾン プロピオン酸エステル
製品名:アドエア100・250・500ディスカス28・60吸入用、アドエア50・125・250エアゾール120吸入用
吸入ステロイド薬/喘息治療配合剤/喘息・COPD治療配合剤
グラクソ・スミスクライン

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