レザルタス/オルメサルタン+アゼルニジピン

24時間、さらなる降圧

▼レザルタスとは?

「レザルタス」は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)とカルシウム拮抗薬の合剤の降圧剤です(この組み合わせは日本で良く使われています)。初めから投与するというよりは、単剤で効果不十分な場合に処方されています。

2種類の有効成分のひとつは、ARBことアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬のオルメサルタン(オルメテック)。これは新しい作用機序の成分で、血圧を上げる「アンジオテンシンⅡ」という体内物質を抑える効果があります。

もうひとつの成分は、持続性Ca拮抗薬のアゼルニジピン(カルブロック)。カルシウム拮抗薬は、心臓や血管を拡張して血流を促し、流れの抵抗を減らすことで血圧を下げます。心臓を休ませる働きもあるので、安全性が高く、高齢者にも使いやすい薬剤です。

ふたつの成分の相乗効果で、降圧効果が高まり、血圧が充分に下がるようになります。日常生活の血圧を適切にコントロールすることは、いつか発症するかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病のリスクを減らすにつながります。

アゼルニジピンは作用がゆっくりなので、24時間にわたって持続的に血圧を下げることが可能です。そのおかげで、急激な血管拡張作用による顔面紅潮や火照りなどの副作用が少ないことが特徴です。

▼ARB+Ca拮抗薬の配合剤市場

高血圧症の治療は、ARB配合剤の登場で従来の標準治療薬だったカルシウム拮抗薬(Ca拮抗薬)やアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)が流行遅れになるほど激変しました。

降圧剤はすべての医療用医薬品の約20%を占めると言われています。2008年の薬価改定でARBを中心に大幅に薬価が引き下げられましたが、これから益々高齢化が進む国内では、高血圧の患者数は増加し、以前として市場は膨張を続けていくと予測されています。

ARBとCa拮抗薬(CCB)の降圧配合剤も、様々な製品の発売で競争が激化しています。配合剤の市場は2005年にCa拮抗薬の売上を抜いて以降、拡大し続け、2010年には5,200億円(前年比6.9%増)を達成しました。

▼代表的なARB+Ca拮抗薬の合剤とその特徴

高血圧症は世界で最も患者数が多い疾患であり、国内では約4300万人いると言われています。高血圧治療のガイドラインでは食生活の改善とともに薬物治療がメインとなっており、最近は作用機序の異なる薬剤を組み合わせた(高血圧の原因が複数存在するので)併用療法が推奨されていて、年々使用頻度が高まっています。

エックスフォージ バルサルタン+アムロジピン 国内初のARB+CCB。OD錠あり
レザルタス オルメサルタン+アゼルニジピン 心臓腎臓など臓器保護作用、24時間持続
ユニシア カンデサルタン+アムロジピン 脳保護効果、心保護効果
ミカムロ テルミサルタン+アムロジピン 胆汁排泄型、脂質代謝に好影響、24時間持続
アイミクス イルベサルタン+アムロジピン 長時間作用型、アムロジピン10mg高用量あり
ザクラス アジルサルタン+アムロジピン 降圧効果最強、長時間持続
アテディオ バルサルタン+シルニジピン 早朝高血圧を優位に低下、尿酸値低下作用







▼広告のキービジュアル

「レザルタス」のビジュアルは、両手に包まれた地球。レザルタスの頭文字「R」を描く流線が、勢い良く流れる血圧のイメージを表現しています。陰影をつけることで、ドラマティックな雰囲気に仕上がっていると思います。


一般名:オルメサルタン メドキソミル/アゼルニジピン
製品名:レザルタス配合錠LD,HD
降圧剤/ARB・Ca拮抗薬配合剤/高親和性ARB・持続性Ca拮抗薬配合剤

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