ディレグラ/主なアレルギー薬(抗ヒスタミン薬)の比較

煩わしさをこの1剤で

▼ディレグラとは?

「ディレグラ」は、アレルギー性鼻炎による、“くしゃみ”“鼻水”“鼻づまり”の3つの症状を改善する薬です。抗ヒスタミン作用のあるフェキソフェナジン(アレグラ)と血管を収縮させるα交感神経刺激薬のプソイドエフェドリンを組み合わせた配合錠です。

フェキソフェナジンは主に【くしゃみと鼻水】、プソイドエフェドリンは主に【鼻づまり】に効果があります。鼻の粘膜で、フェキソフェナジンがくしゃみ・鼻水をブロックし、プソイドエフェドリンが鼻づまりの原因となる鼻の粘膜の血管の膨らみを収縮させます。

「ディレグラ」は、1日2回、2錠ずつ空腹時に飲む薬です。“空腹時”と言っても、お腹が空いた状態ということではなく、胃に食べ物がほとんど入っていないという意味です。つまり、食後すぐに服用しなければ、それほど飲む時間を気にする必要がないということです。

▼アレルギー性鼻炎は、患者によって多種多様

「ディレグラ」は、12歳以上で、中等症以上のアレルギー性鼻炎患者に処方される薬です。アレルギー性鼻炎の治療は、患者のタイプや状態によって様々です。医師に自分に合った薬を選んでもらうことが大切です。アレルギー性鼻炎の症状は、花粉などの量によっても変動しますので、季節によって薬を切り替えることもあります。症状が軽くなったり、重くなったりした場合は、医師または薬剤師に相談しましょう。

▼ディレグラの副作用

ディレグラを飲んだ後、万が一、尿出にくくなる(排尿困難)ようなことがあれば、すぐに服用を中止して、医師に相談しましょう。また、「ディレグラ」に配合されているプソイドエフェドリンは、交感神経興奮作用薬です。睡眠障害を患っている場合、悪化してしまう可能性もあるので注意しましょう。

「ディレグラ」の主な副作用として、頭痛、倦怠感、口渇、発疹などが報告されています。また、配合錠を包んでいる薬の殻が便の中に出ることがありますが、効果や身体には影響ありません。薬の成分は吸収されていますので、安心して下さい。

まれにですが、重大な副作用として、循環器系の症状(動悸、頻脈、息切れ、胸の痛み)や精神神経系の症状(ふるえ、めまい、ふらつき)、食欲不振、皮膚や白眼が黄色くなるという症状が現れることがあります。その場合は、服用を中止して、すぐに医師の診察を受ける必要があります。

▼アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)の比較

アレルギー性疾患に対する治療薬には作用機序の異なる多くの製剤が出ていますが、抗ヒスタミン薬の選択でポイントとなるのは、【作用時間】(1日1回投与か1日2回か)と【インペアード・パフォーマンス】(非鎮静性かどうか)という点です。近年は、眠気などの中枢神経抑制作用を軽減した【非鎮静性】で長時間作用型である第2世代抗ヒスタミンH1受容体拮抗薬の使用頻度が高くなっています。

非鎮静性 脳内受容体占拠率:10%以下
軽度鎮静性 脳内受容体占拠率:10〜50%
鎮静性 脳内受容体占拠率:50%以上

※インペアード・パフォーマンス:抗ヒスタミン薬の副作用で、集中力や判断力、作業能率が低下すること。10%以下であれば【非鎮静性】に属し、インペアード・パフォーマンスは起こりにくい。

アレロック 眠気高い、効果強い、比較的速く効く、1日2回、軽度鎮静性
ジルテック 眠気やや高い、効果やや強い、1日1回、アルコール注意、軽度鎮静性
タリオン 眠気やや低い、効果やや弱い、1日2回、非鎮静性
デザレックス 眠気低い、効果弱い、1日1回食事に関係なく服用可、非鎮静性
クラリチン 眠気低い(パイロットも服用可)、効果弱い、1日1回、薬価安い、非鎮静性
アレグラ 眠気低い(運転OK)、効果弱い、1日2回、非鎮静性

※効き目や副作用には個人差があります。

▼主な抗ヒスタミン薬







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▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、わずらわしさから解放されている女性の横顔。「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」からの解放感を美しく表現しています。シンプルですが、分かりやすくまとまっている広告だと思います。「dellegra」の「e」が爽快感のあるアクセントになっています。

「ディレグラ」は花粉の季節に合わせて、戦略的に毎年春頃に広告を打っていますが、2020年シーズンは冬からの登場となりました。

一般名:フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン
製品名:ディレグラ配合錠
抗ヒスタミン薬/アレルギー性疾患治療剤
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