ラピフォート/使い切りのワイプ製剤

ラピフォート

スワイプ
原発性腋窩多汗症治療に今までにないカタチ

▼ラピフォートとは?

「ラピフォート」は、日本初の原発性腋窩多汗症用の治療薬です(保険適用の“ワキ汗”の塗り薬)。

有効成分のグリコピロニウムトシル酸塩水和物が、発汗に関与する神経伝達物質であるアセチルコリンのムスカリン受容体への結合を阻害し、汗の産生を抑制します。

1日1回、1包に封入されている不織布1枚を用いて、薬液を両腋窩(えきか:脇の下のくぼみ)に塗布することで、原発性腋窩多汗症に対する効果を発揮します。1回使い切りのワイプ製剤(不織布)というのが特徴で、簡便で衛生的に使用することが可能です。

原発性腋窩多汗症治療薬としては、他に「エクロック」がありますが、こちらはゲル剤です。

▼原発性局所多汗症(原発性腋窩多汗症)とは?

原発性局所多汗症は、日本のガイドラインにおいて、「温熱や精神的負荷の有無いかんに関わらず、日常生活に支障をきたす程の大量の発汗を生じる状態」と定義されています。明確な原因がないにもかかわらず、特に腋窩(えきか:脇の下のくぼみ)に生じる場合、原発性腋窩多汗症と呼ばれます。

原発性多汗症の特徴として、社会的な活動範囲が広く、働き盛りの現役世代の罹患率が高いことが挙げられます(日本人の約20人に1人が多汗症)。直接命に関わるような疾患ではないため、患者の精神的な苦痛は見えにくく、“アンメット・メディカルニーズ”と言われています。

また、日本では、原発性腋窩多汗症の保険適用治療薬は限られており、新たな治療選択肢が求められています。

▼アンメット・メディカルニーズとは

“アンメット・メディカルニーズ”とは、いまだ有効な治療が出来ない“満たされていない医療”ニーズのことです。患者や医療従事者から待望されているのにもかかわらず、治療法や薬がないことを指します。マーケティングの世界では“消費者の期待する製品と現状の製品の力の差”と考えられ、アンメット・ニーズとも呼ばれています。

▼多汗症の定義

多汗症の定義としては、局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま6ヵ月以上認められ、「最初の症状が25歳以下であること」「対称性に発汗がみられること」「睡眠中は発汗が止まっていること」「1週間に1回以上多汗のエピソードがあること」「家族歴がみられること」「それらによって日常生活に支障をきたすこと」の6症状のうち2項目以上あてはまる場合に、多汗症と診断されています。

最初の症状が25歳以下であること
対称性に発汗がみられること
睡眠中は発汗が止まっていること
1週間に1回以上多汗のエピソードがあること
家族歴がみられること
それらによって日常生活に支障をきたすこと
※6症状のうち2項目以上あてはまる場合は多汗症

▼ラピフォートの副作用

「エクロック」は抗コリン作用があるため、閉塞隅角緑内障の患者や前立腺肥大による排尿障害がある患者は使用を控えましょう。

「エクロック」の主な副作用(1%以上)は羞明、散瞳、霧視、ドライアイ、排尿困難、頻尿、口渇、接触皮膚炎、湿疹となっています(重篤な副作用は、なし)。

1%以上 羞明、散瞳、霧視、ドライアイ、視力低下、排尿困難、頻尿、尿量減少、排尿回数減少、膀胱炎、口渇
1%未満 悪心、口唇乾燥、接触皮膚炎、皮膚炎、湿疹、紅斑、色素沈着、皮脂欠乏性湿疹、代償性発汗、鼻乾燥、ALT増加、めまい、血圧上昇、倦怠感、鉄欠乏性貧血、皮膚乾燥

▼広告のキービジュアル

広告のビジュアルは、鏡の向こうで笑顔を見せる女性。汗に見立てた水滴を布(ラピフォート)で拭うことで、ワキ汗の悩みから解放された女性の笑顔が現れる、という構図です。
製品の特徴(ワイプ製剤)を分かりやすく、簡潔に表現し、好感度の高いビジュアルに仕上がっています。

不織布製剤、脇、汗、ワイプ(スワイプ)といった製品のキーワードがすべて、無理のないかたちでキービジュアルに落とし込まれており、完成度が素晴らしいです。

モデルの女の子の明るく前向きな笑顔も素敵ですし、2022年で一番出来の良いキービジュアルと言っても過言ではないでしょう。

ラピフォートのキービジュアル

一般名:グリコピロニウムトシル酸塩水和物
製品名:ラピフォートワイプ2.5%
原発性腋窩多汗症治療剤/抗コリン薬
マルホ
2022年5月23日、新発売

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