より厳格なLDL-C管理に新たな選択肢。
▼レパーサとは?
「レパーサ」とはPCSK9阻害薬と呼ばれる注射剤です。PCSK9というタンパク質の働きをブロックする事で、LDLコレステロールを大きく下げる作用があります。LDLコレステロールを下げる薬と言えば、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系)がスタンダードですが、レパーサはスタチン系よりもはるかに強力なLDLコレステロール低下作用があります。そのため、重度の高コレステロール血症の患者にとっての切り札として期待されています。
PCSK9阻害薬は、LDLコレステロールを強力に下げる効果があります。そのため、家族性高脂血症や、重度の高コレステロール血症の患者に使える薬です。安全性も高く、副作用も少ない薬ですが、注意点としては「注射剤である」「薬価が高い」ことがボトルネックです。注射剤となると、飲み薬と違い、定期的に病院へ行ってその都度注射しなければいけません。このことは患者にとっては、結構な負担だと思います。将来的にはインスリンカートリッジのような物で自分で投与できるようになるかもしれませんが、現時点では病院にいかないと注射出来ません。
▼新剤形追加で、患者の負担軽減へ
2017年8月30日、「レパーサ皮下注420mg オートミニドーザー」という新たな剤形が発表されました。新規格は「オートミニドーザー」と呼ばれる専用自動注入器で、薬剤が充填されたカートリッジを装着して皮下投与する仕組みとなっています。「レパーサ」は適応によっては、420mgを注射する必要があるので、従来品の140mgでは1回に3度注射する必要がありました。新規剤形の追加で患者の負担軽減が期待されています。(追記:2017年8月)
▼広告のキービジュアル
広告のビジュアルは、学術的でアカデミックな印象の医師の写真です。CGを使って機序を説明している部分は、最先端といった未来を感じさせます。
一般名:エボロクマブ
製品名:レパーサ皮下注140mg シリンジ・ペン
高脂血症治療薬/ヒト抗PCSK9モノクローナル抗体製剤/PCSK9阻害薬
アステラス