コレクチム/アトピー性皮膚炎治療の第三の選択肢

コレクチム

アトピー性皮膚炎治療に新たな選択肢

▼コレクチムとは?

「コレクチム」は、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤に分類される世界初の非ステロイド性・外用JAK阻害薬です。主にアトピー性皮膚炎の治療に対して、効果が期待されています。国内で開発されたアトピー性皮膚炎の外用薬としては、1999年に発売された「プロトピック」以来の新薬ということになります。

細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を果たすヤヌスキナーゼ(JAK)の働きを阻害し、免疫反応の過剰な活動を抑制することで、抗炎症作用および抗瘙痒作用によるアトピー性皮膚炎の皮疹に対する改善作用を示しており、52週間反復塗布した長期の安全性も認められています。

また、ステロイドの維持期に置き換えて使えることで、“ステロイドの使用を減らせる”というメリットがあります。外用薬(塗り薬)のため、全身性の作用がなく(他に影響を与えにくい)、副作用を少なくできると考えられています。

▼コレクチムの作用機序

「コレクチム」は、JAKファミリーチロシンキナーゼ(JAK1、JAK2、JAK3、Tyk2)のすべてを阻害する作用を持つ外用薬(塗り薬)です。JAK/STATシグナル経路の伝達が抑制されることで、IL-4、IL-13、IL-31などのサイトカインの産生が抑制されるという効果を発揮します。

▼コレクチムの適応患者

・16歳以上のアトピー性皮膚炎の患者
・2歳以上16歳未満の小児のアトピー性皮膚炎の患者

※2021年6月より、コレクチム軟膏0.25%が発売され、小児用(2歳以上16歳未満)として処方が開始

▼コレクチムの副作用

「コレクチム」の副作用発現頻度は、全体で19.6%(69/352例)あり、主な副作用は、適用部位毛包炎3.1%(11/352例)、適用部位ざ瘡2.8%(10/352例)、適用部位刺激感2.6%(9/352例)、適用部位紅斑2.0%(7/352例)でした。

副作用については、適用部位毛包炎、麦粒腫、単純ヘルペス、カポジ水痘様発疹などの局所的病変が数例で見られただけで、重篤な副作用は確認されていません。

▼アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア機能障害(搔破)、免疫異常、搔痒の3つがお互いに影響して生じる病態で、これらは【三位一体病態論】と呼ばれています。

アトピー性皮膚炎の治療目標は、症状が認められない、あるいは症状があっても軽微であり、かつ日常生活に支障がない状態とその状態の長期維持です。
このことから、既存のステロイド外用薬や「プロトピック」などの基本的な治療薬だけでなく、アトピー性皮膚炎の病態形成や進展の要因(皮膚バリア機能の低下、炎症、かゆみ)を抑制できる、寛解導入および寛解維持療法において長期連用可能な薬の開発・承認が求められていました。

ステロイド外用薬は症状が改善したあとの減量が難しいことや、皮膚萎縮や毛細血管拡張などの副作用があり、代表薬の「プロトピック」には使用時にほてり感、ヒリヒリ感、瘙痒感などの刺激感を感じる場合がありました。

「コレクチム」は、使用時の刺激感も起こりにくく、副作用が少ないとされています。また、長期間(52週間反復塗布)での安全性も確認されていることからアトピー性皮膚炎の治療の新たな選択肢として期待されています。

▼アトピー性皮膚炎の外用薬治療

アトピー性皮膚炎の外用薬治療では、【プロアクティブ療法】が推奨されています。プロアクティブ療法とは、皮膚症状が治療により一時的に良く見えても、皮膚の奥では未だに炎症状態がくすぶり続けているために、通常は保湿剤の外用で過ごし、1週間のうち1~2回はステロイド軟膏などで炎症症状を治療するという考え方です。

今後、臨床データが集積していくことで、通常のプロアクティブ療法で十分なコントロールが得られない症例において、症状が落ち着くまでの期間、血中濃度への影響が少ない「コレクチム」を保湿剤の代わりに全身的に使用する、といったより効果的な使用方法が登場するかもしれません。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、幕(カーテン)を開ける女性と子供。カーテンの向こうに青空が広がっています。美しい青空は、寛解した未来を表しています。子供は「小児にも使用できる」という暗喩です。“日本発、世界初”ということで、登場感のあるビジュアルに仕上がっています。

コレクチムのキービジュアル

販売名:コレクチム軟膏0.25%、0.5%
一般名:デルゴシチニブ軟膏
外用ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤
JT
鳥居薬品

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