ミカトリオ/発売準備中

「ミカトリオ」は、3種類の有効成分を含む高血圧症治療薬です。成分の1つは、ARBのテルミサルタン(ミカルディス)です。2つめの配合成分は、持続性カルシウム拮抗薬のアムロジピン(ノルバスク)です。3つめはチアジド系降圧利尿薬のヒドロクロロチアジドです。

高血圧症は世界で最も患者数が多い疾患であり、国内では約4300万人いると言われています。高血圧治療のガイドラインでは食生活の改善とともに薬物治療がメインとなっており、最近は作用機序の異なる薬剤を組み合わせた(高血圧の原因が複数存在するので)併用療法が推奨されていて、年々使用頻度が高まっています。

▼代表的なARB+Ca拮抗薬の合剤
ミカムロ」:ベーリンガーインゲルハイム/アステラス
アイミクス」:シオノギ製薬
アテディオ」:持田製薬
エックスフォージ」:ノバルティスファーマ
「ユニシア」:武田薬品
レザルタス」:第一三共/興和

広告のビジュアルは、黄色いユニホームの三人のサッカー選手が躍動している姿。「三人」というのは、もちろん「3種類の合剤」を表しています。インパクトがありますね。ドイツサッカーチームのドルトムントを連想させますが、ベーリンガーインゲルハイムの本社がドイツということが関係しているのでしょうか。ちなみに以前(ミカルディス)は、元ドイツ代表ゴールキーパーのオリバー・カーンさんを起用していました。

このテルミサルタン+アムロジピン+ヒドロクロロチアジドの3剤併用は、薬理学的に合理的と考えられており、効き目の増強と副作用の軽減が期待出来る組み合わせと言われています。サッカーで例えれば、攻撃と中盤と守備がしっかりしている、という感じでしょうか。



一般名:テルミサルタン・アムロジピン ベシル酸塩・ヒドロクロロチアジド
製品名:ミカトリオ配合錠
降圧剤/ARB・Ca拮抗薬・利尿薬配合剤/胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー・持続性Ca拮抗薬・利尿薬合剤
ベーリンガーインゲルハイム
アステラス

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