サーバリックス/子宮頸がんワクチン

がんはワクチンで予防できる時代へ。
はじめてください、子宮頸がん予防。

▼サーバリックスとは?

「サーバリックス」は、HPV(ヒトパピローマウイルス)16、18型の感染に起因する以下の疾患の予防ワクチンです。

・子宮頸癌(扁平上皮細胞癌、腺癌)
・その前駆病変(子宮頸部上皮内腫瘍CIN2、CIN3)

「サーバリックス」は、自然感染の10倍以上の抗体価を得られることが分かっています。重大な注意事項として、「サーバリックス」接種後の失神が報告されています。注射後の失神による転倒などを避けるため、接種後約30分は安静にする必要があります。

「サーバリックス」は、日本では2009年に承認され、2013年までの国内接種数全体の約80%のシェアを持つHPVワクチンです。競合品に「ガーダシル」が存在します。

▼子宮頸がんとは?

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできる癌で、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症する病気です。子宮頸がんは、発症初期は自覚症状をほとんど感じないため、発見が遅れてしまいがちな病気です。がんが進行すると不正出血や性交時の出血が見られるようになります。

癌の進行が手遅れになると、手術で子宮を全摘出する場合もあり、妊娠・出産の可能性を失うことになり、女性にとって精神的にも肉体的にも大きな負担となります。

癌が転移しているケースでは、子宮だけではなく、周囲の卵巣やリンパ節などまわりの臓器もいっしょに摘出しなければならず、様々な後遺症を残すこともあります。

子宮頸がんは、女性にとっては乳がんに次いで多い癌で、特に妊娠・出産年代の20代~30代の女性に多く見られる病気です。国内では、毎年約1万5千人が発生し、約3,500人が亡くなっています。

▼サーバリックスとガーダシルの違い

サーバリックス HPV16型18型(高リスク型) 【効能効果】子宮頸がん(扁平上皮細胞がん、腺がん)、その前駆病変(子宮頚部上皮内腫瘍2,3)
ガーダシル HPV16型18型(高リスク型)、HPV6型11型(低リスク型) 【効能効果】子宮頸がん(扁平上皮細胞がん、腺がん)、その前駆病変(子宮頚部上皮内腫瘍1,2,3、上皮内腺がん)、外陰上皮内腫瘍1,2,3、膣上皮内腫瘍1,2,3、尖圭コンジローマ

子宮頸がんワクチンは「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類から、希望のワクチンを選択できます。どちらも公費で接種できますが、どちらかのワクチンを接種すると、途中から別のワクチンへ変更する事はできません。

▼副反応の問題

2016年、「ガーダシル」や「サーバリックス」などの子宮頸がんワクチンの接種により、全身の痛みや記憶障害などの健康被害を受けたとして、全国の女性が国と製薬会社を相手に集団訴訟を起こし社会問題となりました。

厚生労働省は、2013年に小学6年生〜高校1年生を対象に予防接種法に基づく定期接種としましたが、体調不良の報告が相次いだため、2013年6月に積極的勧奨の中止を発表しました。厚生労働省は「因果関係は否定できない」としていますが、詳細な原因は今も分からないままです。

一方で世界保健機関(WHO)や関連学会はワクチン接種を強く推奨。「子宮頸がんワクチンを導入したオーストラリアや米国などの海外では、子宮頸がんの前段階の発生が約半分に減っており、有効性は明らか」と再開を求める声も高まっています。

ワクチンの接種と副反応被害の因果関係を巡っては、国と被害を訴えている原告側で真っ向から対立しており、現在も法廷で争われています。


▼副反応とは?

副反応(ふくはんのう)とは、ワクチン接種に伴う免疫の付与以外の反応のことです。一般的な治療薬の副作用とは異なり、ワクチンの場合は投与した物質の化学的作用を期待しているわけではなく、投与した外来物質に対する生体反応(免疫)を期待して投与するので“副反応”と呼びます。

▼ノーベル賞受賞の本庶教授、子宮頸がんワクチン問題に警鐘

2018年ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授は、ノーベル賞後の記者会見で子宮頸がんワクチンの問題についてコメントしました。

本庶氏は、「子宮頸がんワクチンの副反応というのは一切証明されていない。様々な調査をやっているが、因果関係があるという結果は得られていない。厚労省からの【積極的接種】勧奨から外されて以来、接種率は70%から1%以下になってしまった。世界で日本だけ若い女性の子宮頸がんの罹患率が増えている」と警鐘を鳴らしました。

本庶氏によれば、「科学では『ある』ものは証明できるが、『ない』ということは証明できない。『証明できない』ということは、科学的見地では、子宮頸がんワクチンが危険だとは言えないという意味だ」と述べ、予防医療の重要性を訴えました。

▼広告のキービジュアル

広告のキービジュアルは、製品の注射キットとピンクのイメージ。癌の予防ということで、乳がんのピンクリボンを想起するイメージとなっています。

製品名:サーバリックス
一般名:ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン
ウイルスワクチン類/2価HPVワクチン
組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(イラクサギンウワバ細胞由来)
グラクソ・スミスクライン

関連記事

カテゴリー

ピックアップ

  1. ステラーラ/UNEVENTFUL

  2. ヒューマログ/初めの一歩も、その先も

  3. ウリアデック/ザイロリックとフェブリクの効果を持つハイブリッド型

  4. トラムセット/トラムセットとリリカの違い

スポンサードリンク

コラム

  1. 新人のための医薬広告キービジュアル入門

    ▼制限の中で知恵を絞って表現されるキービジュアル医療用医薬品(プロドラッグ)は、患者が自分で自分...

人気の記事

  1. 歴史が 変わる 瞬間がある▼ハーボニーとは?「ハーボニー」は、C型肝炎のウイルス増加をおさえ...
  2. ▼ジェイゾロフトとは?「ジェイゾロフト」はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)と呼ばれる...
スポンサードリンク